1998年の秋、コシヒカリの巨大胚芽を持つ突然変異株を、静岡県藤枝市の有機栽培米生産者、松下明弘さんが偶然発見したのが始まりです。その一株(その中の6つの穂が変異)から6年掛けて品種として固定したのが巨大胚芽米カミアカリです。その名のとおり、通常の3倍余もの大きな胚芽を持つことから、その特徴を活かすため玄米食専用品種として紹介しています。アンコメは2001年からカミアカリの開発に関わり勉強会(カミアカリドリーム勉強会)を通じて、この米の魅力の発見や創造に取り組んでいます。現在カミアカリは全国7産地で栽培をしてます。茨城県久慈郡大子町の生産者大久保さん、長野県伊那市の農業法人ザライスファームイナ(出口さん)、静岡県南伊豆の生産者中村さん、千葉県いすみ市つるかめ農園(鶴渕さん)、福島県猪苗代町の土屋さん、長野県佐久市の黒田さん(令和4年から実験栽培)です。彼らは勉強会で共に学ぶ仲間であり、カミアカリ栽培にふさわしい考えと技術、何よりチャレンジ精神を持った生産者たちです。同じカミアカリであっても異なる気候風土、異なる栽培方法が、それぞれ独自のカミアカリを生み出しています。その違いこそがカミアカリの魅力なのです。
このお米は7生産者のひとり、カミアカリの発見者で育成者でもある静岡県藤枝市の有機米生産者、松下さんが栽培したカミアカリです。令和4年産は、スタートから順調に生育しました。好天に恵まれ稲の生長にちょうどいい日照にも恵まれました。日中の気温は高くとも夜温がしっかり25度以下に下がる日がほとんどだったことが功を奏し、一番の心配でもある高温障害も発生しませんでした。ただし受粉時に長雨があり、やや不稔が発生したせいで若干の収量減になりましたが、品質は満足のいく仕上がりです。味わいも松下さんらしい野性味のある草っぽい香り、口に入れた直後に感じる強い甘みは例年以上で、とてもインパクトあります。巨大胚芽由来のプチプチ感は4年産も秀悦です。ぜひこの完成度の高さを味わってください。
※巨大胚芽米カミアカリは玄米食専用品種です。


白米・玄米 | カミアカリは玄米販売のみです。 |
価格 | 1キロ ¥1069 5キロ ¥4914 10キロ ¥9612 |
生産地 | 静岡県藤枝市青南町 |
生産者 | 松下明弘 |
■ | 無農薬無化学肥料栽培 |