アンコメ米作りプロジェクト2018
2001年から始めた有機栽培による米作りの仕事を「アンコメ米作りプロジェクト」と呼んでいます。
その仕事の中心が、藤枝市の有機栽培米生産者、松下明弘さんとの試行錯誤です。
我々が目指すのは、「らしさの追求」。
どこかにある米を目指すのではなく、足元にあるモノ。ここにしかないモノ。ここでしかできないコト。
いわば我々らしさ、ここでしか生まれないオリジナルへの探求です。
ここで培われた経験は稲をどう捉えるか?稲の種子である米をどう捉えるか?その米を食べる僕らはどう生きるか?
つまり土地と稲と人とのつながりを考える上で、たいへん重要なメッセージ伝えてくれています。
このコンテンツでは、そういった田圃と松下、そしてアンコメ(安東米店)の試行錯誤の日々
田圃からお茶碗までを巡る思索の旅をレポートしていきます。
関係者プロフィール
松下明弘(まつした・あきひろ)
1963年生まれ、81年藤枝北高卒業。88090年の2年間青年海外協力隊に参加、 東アフリカのエチオピアで野菜の栽培指導を行う。 帰国後、父親の他界を機に専業農家となり実家の圃場で有機無農薬栽培による米栽培をはじめ現在に至る。 2001年JAS有機認証を取得。 巨大胚芽米カミアカリ(2008年3月6日品種登録)の生みの親でもある。長坂潔曉(ながさか・きよあき)
1963年生まれ、88年武蔵野美術大学卒業。90年家業の安東米店に入店。 97年松下明弘さんとの出会いから「田圃からお茶碗まで」というテーマで米を捉えるようになる。 以降、栽培0販売0炊飯までのすべてを視野に入れた米屋のあり方を模索している。 2004年五ッ星お米マイスターを取得。 2007年巨大胚芽米カミアカリのための勉強会カミアカリドリームの代表を務める。順調っ順調っ | |
5月3日、三連休の初日、いくつかの用事を済ませた後、藤枝へ。何時に行けるか分からず、松下にはアポはしなかった。そこで到着後、田んぼを周りながら園主を探してみることにした。赤い小屋、小学校の正門、工場の西・・・いつもの順番で見てまわる。どの田んぼもトラクターによって浅く耕され(表層耕起)、奇麗に平面が作られてる。床屋に行ったばかりのように刈... |
2016年05月04日 [ 4740hit ]
修理 | |
4月12日、配達途中で藤枝へ寄る。― 工場の西側、ちょっと離れたところ・・・松下の携帯へ電話をかけるとこんな回答。クルマでその作業現場へ行くと表層耕起の最中だった。トラクターにドライブハローという機械を取り付け、表層5センチほどを軽く削るようにして春草を鋤き込む作業だ。作業をしばらく眺めた後、配達のためその場を少し離れた。その最中、携帯... |
2016年04月12日 [ 5064hit ]
レンゲ | |
― 田んぼん乾かないもんで仕事にならん、しょんないもんでこんなことしてるだよ・・・3月15日、だいぶんと日が伸びたが、まだ少しうすら寒い。島田への用事帰りに田んぼに寄ってみた。松下は作業場の中で機械いじり。機械といっても農機具ではなく愛車のちっこいポンポンだったが・・・。― 今年はレンゲの生長がやたらと早いや~作業場周辺の田んぼを眺めながら... |
2016年03月16日 [ 4866hit ]
ストーブリーグ | |
2月15日、一ヶ月ぶりに田んぼのある藤枝へ行った。それも夜。田んぼ仕事のない時期とはいえ、松下にはやることが様々ある。おもな仕事は近所にある日本酒の蔵元で蔵人として働くこと。最近は講演依頼も増え、しゃべることも仕事の一部になったようだ。じつは今夜もそんな仕事の打ち合わせ。昨年も行った藤枝おんぱくでのトークセッション。今回も僕がナビゲータ... |
2016年02月19日 [ 4813hit ]
1月10日、西高東低、北風強し。 | |
日本海側で雪を降らせ乾燥した北風が日本アルプスを越えて太平洋側へやってくる。澄み切った空気と日差し。典型的な静岡の冬。それでも平年より気温は高めだという。昨夜のニュースで過去3番目の規模のエルニーニョが原因だと伝えていた。 田んぼでも例年とは少し景色が違って見える。例年、この時期になると秋に刈った株から生えた孫生え(ひこばえ)が白... |
2016年01月15日 [ 4863hit ]
一週間遅れの入荷。そして食味。 | |
10月10日「きぬむすめ」と「あさひの夢」ようやく入荷。去年の手帳では10月3日入荷だったからちょうど一週間遅れ。今年は待ちに待った。何せ各産地ともみな遅れ気味。産地によっては2週間近く遅れているところもあるくらい。原因は8月のお盆以降の気温低下と長雨による日照不足。暖地の静岡にとっては品質向上に貢献してくれたものの、東北の標高の高い産地で... |
2015年10月12日 [ 5075hit ]
梅雨時の天気晴れ | |
久々の田んぼ。今日(6/28)は山へ登った帰り道に田んぼへ寄ってみた。梅雨時期のわりに雨が少ないことをいいことに、ここのところ日曜は山歩きをしている。今日は藤枝の山、通称「びく石」と呼ばれている石谷山を歩いた。眺めのよい頂上付近から志太平野の東端は見えた。田植えが終わり遠くから眺める田んぼは一面黄緑色だった。 梅雨入りしてすでに一... |
2015年07月03日 [ 7527hit ]
繊細で緻密 | |
早朝携帯へ松下からメッセージ・・・ ― 今日と明日、南伊豆の中村くんが代掻き田植えの実習に来ます。時間があればおいでよ。 この日は午前中から予定たっぷりの日程だったが、昼に藤枝までクルマ飛ばした。久々に見る中村くんの笑顔、相変わらずの様子、第一声は・・・ ― すっげーっす!松下さんの代掻き・・・ 何ががどう凄いのかの... |
2015年06月04日 [ 5311hit ]
苗半作 | |
苗作りがちゃんとできれば稲作の半分は終わったようなもの・・・と、昔からいうらしい。5月5日、夕方にちょっと田んぼに寄り、気になっていたその苗づくりの様子を見てきた。 4月の天候不順で遅れていた作業も、ここのところの好天でほぼ追い付いていた。苗場は前回訪ねた時はカミアカリの一列のみだったのが今日は5列まで増えていた。 カミアカリは肥... |
2015年05月12日 [ 5550hit ]
はじまりは雨と低温 | |
4月は散々な陽気だった。雨と低温。梅雨のような長雨は日照を妨げ低い気温が続いた。田んぼ仕事が進んでないのは明らかだったが、その心配をしている余裕は僕にもなかった。そして今日(4/26)、ようやく田んぼへ行って来た。 顔を合わすなり堰を切ったように話しが止まらなくなった。↓まあ〜どうしようもね〜こんな天気はたぶん初めてだ〜今年はレン... |
2015年04月26日 [ 5334hit ]