5月3日、三連休の初日、いくつかの用事を済ませた後、藤枝へ。
何時に行けるか分からず、松下にはアポはしなかった。
そこで到着後、田んぼを周りながら園主を探してみることにした。
赤い小屋、小学校の正門、工場の西・・・いつもの順番で見てまわる。
どの田んぼもトラクターによって浅く耕され(表層耕起)、奇麗に平面が作られてる。
床屋に行ったばかりのように刈られた畦草がじつに気持ちいい。
園主を探しに次ぎの田んぼへ。
鉄塔を左折してやや大きめの用水路を越えると通称「お墓の横」の田んぼ。
まだ耕起前の春草残る田んぼ、個人的には栽培が始まる前のこの静けさが好きだ。
そこに園主松下がいた。
帽子にゴーグル、ゴム長靴に大きなエプロン姿、こちらに気付くことなく畦の草刈りに精を出していた。
ー 順調っ順調っ!順調過ぎるよ・・・
仕事の進み具合は、田んぼ整備も、苗も、申し分のないくらい順調とのこと。
もちろん気を抜くことはできないが、
この余裕は何か起こった時にも十分に対処できる精神的なゆとりをもたらす。
これは大きなアドバンテージだ。
お互いの近況報告をし、松下は草刈りに、僕は苗場へ行った。
苗場ではカミアカリなどの早生品種の苗が育っていた。
毎年のことながら苗床の覆いが取られた若苗の黄緑色がじつに美しい。
4月20日頃に種まきされてから約2週間、葉数は3枚までに育っていた。
予定では田植えは5月末、ぜひこのまま順調に進んでほしいところだ。
そうこうしていると梅雨がやってくる。
水田稲作の揺りかご、アジアモンスーンをもっとも感じられる季節はもうすぐだ。
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画像上:「小学校の正門」カミアカリの田んぼ。こういう轍も最小限で動きに無駄がない。
画像中:「お墓の横」昨年は晩生品種を栽培した田んぼ。畦の草刈り中。
画像下:カミアカリの苗。現在葉数は3枚目。