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頭上に月がある。
頭上に月がある。

 

アポロ宇宙船が撮影した地球を見てからというもの、何でもかんでも俯瞰する癖ができた。
月から見るってことは、世界を3次元に飛びまわれる鳥さえも鳥瞰されるくらい遥か外側から世界を見ること。
そこから見たなら大抵のことは多かれ少なかれ、だいたいにしてまあそう変わりのない風に見えるだろうな。
つまり「同じ穴のむじな」なんだと。

 

出来事について立場が変われば肯定したり否定したりその間の色々も、
それなりに全部言い分けが成り立つ。
その全部も月から眺めればたいして変わりはないと思えばそう深刻になることもない。
いささかこれは僕なりの逃げ口上なのかもしれない。

 

でもね。
朝起きればお腹が空いていてご飯を食べるでしょ。
昼近くなるとやっぱりお腹が空いてまたご飯を食べる。
もちろん夕方になればまたもやお腹が空いてまたまたご飯を食べる。
生きてるというのはこの連続なわけで、
大抵のトラブルはお腹が空いている時に起きるように思えるからね。

月から見ればすべからくこういう具合に見えしまうのであるから
まずはご飯を食べれば良いように思うのである。
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2011年02月13日 [ 3906hit ]
2月の寒い雨。
2月の寒い雨。

 

今日は地元コミュニティFM(FMhi76.9MHz)で15分ほどしゃべりました。
パーソナリティのTJさんとは細かい事前打ち合わせもせず流れで話しました。
ネタはやっぱり22年産巨大胚芽米カミアカリのことについて。
異なる4種のカミアカリの米粒をポリポリ食べながら違いを感じてもらいました。
その中から1種だけを炊いて持っていきました。
TJさんはそれがどの米粒なのかを正確に言い当てました。すばらしい!

 

最近、カミアカリのことを喋る機会が増えました。
とくに22年産は喋りたくなるほど魅力いっぱいだから余計です。
でもいくら言葉で説明してもこの状態を伝えるには限界がある。
今日のように実際に口にすればボキャブラリー豊かなTJさんのように饒舌に語ることができるだろう。
それでも聞き手は食べなければ本当のこの感覚は共感できないだろう。
百聞はひと口にしかず。なのである。

 

2月の寒い雨。
言葉と文字を見ただけで、ああこんな感じ。と共感できるのは皆が2月の雨を知ってるからです。
個々の思い出と共に。
つまりそういうことだと思うのです。
けっして多くの人にカミアカリを知ってもらわなければならないとは思いません。
けれど、知っているといいものなんです。
そういう魅力がなぜかカミアカリにはあるんですね。
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2011年02月11日 [ 3635hit ]
職場体験2日目。
職場体験2日目。

 

近所の中学校の生徒2名がアンコメで職場体験をはじめています。今日はその2日目。
2日目とあって少し慣れたのかな。朝から表情は穏やか。

 

ところが穏やかでないのはアンコメスタッフ陣。
水曜日は毎週配達がたくさんある上に、時間指定もいくつか。
そのうえ突発的なご注文もあったりと少しナーバス。

スムースに仕事が進まないので少々イライラしているから
スタッフ陣(とくに店主)は表情が固くなってしまった。
ゴメンッ!YくんSくんッ!

 

そんな気分屋店主も昼、同じ釜の飯を喰う時はいつもの気分に戻ってました。
その理由は、Yくん担当の土鍋炊飯も昨日のSくん同様にパーフェクトだったからです。

good job! Yくん!

 

いよいよ明日は最終日。もう一日頑張ろうな。(僕も)
 

2011年02月09日 [ 3765hit ]
職場体験初日。
職場体験初日。

 

近所の中学校の生徒2名がアンコメで職場体験をはじめました。
8:45出社と共にまずは掃除から。店の内外を掃き掃除。
それから精米工場と低温倉庫で少しだけ力仕事。
アンコメスタッフたちの配達準備が整えば車に乗り込み配達の手伝いが始まります。

 

まあこんな風に補佐的なしごとくらいしかないのかと思いきや・・・
じつはアンコメの職場体験ではご飯炊きにも挑戦してもらうのです。
ご飯炊きと言っても炊飯器じゃなくて土鍋で炊くんです。
これはアンコメスタッフなら誰でも一度は経験する仕事で
これを通じてご飯炊きの「いろは」を知ってもらうためにやるのです。

 

土鍋でご飯を炊く。その前の下準備もきっちりやるんですよ。
洗米、浸漬、浸漬米重量の計測、炊飯水量の計算・・・。そして着火。
沸騰を確認したら中弱火。今日は5合だったので沸騰到達時間が10分超えていたようだ。
後は香りと音をたよりに釜内をイメージしながら消火のポイントを探る。
担当のS君と臨時炊飯教官M氏が湯気の出る土鍋に聞き耳を立てる。
なんとも云えない芳香が事務所に広がる。
誰ともなく言葉が出る。いい香りだね〜。

 

ビギナーズラック?初めてとは思えないほどの出来だった。
そんなわけで5合の白飯と2合玄米。計7合、あっという間平らげた。
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2011年02月08日 [ 3877hit ]
職場体験3days
職場体験3days

 

明日2月8日から10日までの3日間、近所の中学校の生徒2名が職場体験学習でアンコメで共に働きます。
毎年受け入れているこのプログラムはの今回で3回目。
アンコメでは彼ら専用の特別な態勢を整えるわけではありません。
アンコメスタッフと共に新人スタッフとして扱います。
朝の掃除、商品の品出し、精米工場の手伝い、倉庫片付け、店内業務、配達補佐、そして昼のご飯炊き(土鍋)。
というメニューです。

 

じつはアンコメ店主はこの3日間を楽しみにしています。
それは初日、動きも表情も硬い彼らが、最終日になると俄然動きも表情も豊かになっていくからです。
13歳の少年が少しだけ自信を得て卒業していく姿が格好良く見え
同時にちょっと羨ましく思えるからです。

 

今年もそんな3日間がやってきます。
共に働き、同じ釜の飯を喰おう!頑張れ!

2011年02月07日 [ 3473hit ]
音楽の贈り物。
音楽の贈り物。

 

土曜日の夜、25時頃は好きな地酒をいただきながら映画を見ていた。
ふつうならいい気分のまま寝入ってしまうところが、その日はどうにも酔えずにいた。
そしたら友がツイッターでDJを始めた。
動画サイトにリンクされたその数曲を聴く。
聴いてるうちに気分良くなっていつの間にか眠りについた。
それが音楽の贈り物その1である。

 

翌朝から人に会う約束があった。新人スタッフの開拓のために。
今まで頭の中にはまったくなかったライン上の開拓だった。
少し不安はあったけれど、どこか知らないところへ旅に行ってるような感覚を持った。
担当者の方は友人の紹介という縁で繋がった方たちだった。
気持ちのいい対応、そして共感する感じ。その感覚はけっして悪くなかった。


そんな気分のままにコンサートホールへ向かった。

昨年末にチケットを買っておいたコンサートだった。
好きなバッハ。それもコールドベルグ変奏曲。しかもチェンバロ。全曲をノンストップ。
プレイヤーは出すもの全部出しました。これでどうだッ!って感じ。
圧巻。すごい演奏だった。
それが音楽の贈り物その2である。

 

コンサートホールからぶらぶら歩きながら中古盤屋へ。
気になるアーティストを拾い見ながら手が止まる。
Rubber soul。ビートルズですな。
コンディションはそれほど良くないのでたいへんお買い得なプライス。
じつは僕にとって初のビートルズのアルバム。
それが音楽の贈り物その3である。

 

そんなわけで今、40年モノの英国製スピーカーからは3)が鳴ってるというわけです。
ありがとうございました。気分良好です。
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1)Fairground Attraction - Allelujah
2)Bach - Goldberg Variations
3)The Beatles - I'm Looking Through You 

2011年02月06日 [ 3855hit ]
その先へ。
その先へ。

 

今日は中学校に出向き職業講話なるプログラムで1年生数十人相手に仕事の生きがいについて話した。

そこでこんなテーマで話すことにした。
「田圃からお茶碗まで」。
稲の種子、米粒がご飯になるまでを俯瞰しながら
そのバトンを渡す流れができるだけいい流れになるために、米屋という「商い」を道具として仕事をしていること・・・。

 

そんな話しの過程で、「その先へ」と自然に言葉が出た。
これはいつも考えていること。
食べたご飯が分解されエネルギーとなり、
そのエネルギーが何を生み出すのか?そこまで考えた上で全体をイメージすること。

 

サッカー部の少年に向けてこう云った。
「フォワードの君がシュートするだろ。そのイメージのためにどんなお米を用意すべきか?」

音楽をやってる少女に向けてこう云った。
「サウンドのその一音一音を生み出すイメージのためにどんなお米を用意すべきか?」

 

つまり、昨日食べたご飯は今日のシュートであり、今日のサウンドであることを意識してほしいのだ。

そこまで推し量って流れの真ん中にいる僕が米屋として何ができるか?何をすべきかを考える。
そしてそのイメージを持って田圃から始まる物語りをイメージする。

そういう仕事をしたいと思っているし、
それがようやく僅かながらできるようになりつつあることに今、生きがいを感じているわけです。

2011年02月04日 [ 3591hit ]
節分四時五〇分
節分四時五〇分

 

毎年節分の2月3日の夕方にはアンコメに奴らがやって来ます。
そうです。鬼たちがやって来るのです。

彼らのは駿府の名刹、あの徳川家康の幼少期(竹千代時代)を
過ごした大竜山臨済寺からやって来るのです。

 

思えばアンコメに鬼が襲来するようになって10年位になりますね。
2月3日襲来の日には家族、社員、たまたま居合わせたお客さま、
ご近所の通りすがり方、一丸となって豆まきをするのです。
そのおかげか、この10年間というもの厳しいながらも何とかやって来れました。
ありがたいことです。

 

さてその鬼たち、先程赤鬼さんよりじきじきに連絡があり、
今年も2月3日にやって来ます。時間は夕方4時50分頃とか。
本格的な豆まきを体感されたい方はぜひお集まりください!
小さいお子さんも大歓迎。(でもマジで泣くよ〜)
豆は鬼の皆さんが持参されるので手ぶらでOK!ストレス解消にぜひいかが!
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2011年02月02日 [ 3654hit ]
写真のそいつ。
写真のそいつ。

 

 

つい最近30年前に撮った写真を整理しながら眺めたことがあった。
そのどれもが当時の仲間たちのポートレートだった。
バンドをやってる者、バイトでビラ配りをしている者、絵を描いている者・・・。
そんな彼らの日常のひとコマが写っていた。

 

今日、その写真の中の仲間の一人に偶然出会った。
名前を呼ばれた瞬間に30年の時間を越え18歳の自分に戻った。
そしてそいつとハグをし、共に再会を喜んだ。

 

同じ街に住み生活をしているのだから
これまでいくらでも接点はあったろうになぜか会わなかったのか?
それを不思議に思う。

 

最近こんな風に思うことがある。
こういう再会や出会いの機会とは、案外常時起こっていて単に自分が気づいていないだけじゃないかと。
つまり電波は常にそこらしゅうに飛んでいるのに、
その電波を受ける側の自分がなんらかの理由で受信できてないだけじゃないかと。

 

その何らかの理由の正体は何だろうか?胸に手を当てて少し考えてみる。
それはじつにつまらないモノのように思われる。
しかしその一方で、その正体であるつまらないモノが、
自分をこれまで作ってきたモノであることも大切にしたいとも思う。
だから今日のように再会や出会いがやって来るということを、
自分がその電波を受信できる準備ができたと捉えてみようと思っている。

 

ところで写真とは撮っておくものだとつくづく思うな。
30年ぶりに会ったそいつの面を見たらそう思った。
そしてまた撮らせてもらおうと思っている。
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2011年01月30日 [ 3394hit ]
職業講話。
職業講話。

 

2月3日に清水区の中学校で行われる職業講話に呼ばれている。
地域で働く人たちが生徒さんの前で仕事の話しをするというのだ。
学校から送られてきた案内をみるとこんなことが書かれている。

 

目的
・働くことの意義、それぞれの仕事のやりがいについて考えてみる。
・自分のなりたい職業、自分なりの生き方や将来の夢について考える。
・地域で働く方々の話を聴くことにより、様々な職業に関心を持つ。

 

1回30分を2セット、どんな展開にしようか只今考え中。
意義って?やりがいって?あらためて聞かれると案外出てこないもんだね。

 

そこで今、僕がようやく生きがいを感じて夢中になっているモノ、誇りをかけて取り組んでいるモノ
そのモノを生徒さんたちに感じてもらおうかと思っている。
つまりお米。お米を食べてもらおうかと思うのだ。
それも米粒、まだ炊かれてない、精米もしていない玄米を食べてもらおうと思うのだ。

 

それを口に含み、噛み、味わう。そしてこう質問しようと思う。
「お米ってなんですか?」

 

その答えがわかると僕がいきがいを感じている何かが伝わるかもしれない。
どうだろうか?少し難解かな。
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paul mcartney  let em in

 

2011年01月28日 [ 3715hit ]
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