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その先へ。

 

今日は中学校に出向き職業講話なるプログラムで1年生数十人相手に仕事の生きがいについて話した。

そこでこんなテーマで話すことにした。
「田圃からお茶碗まで」。
稲の種子、米粒がご飯になるまでを俯瞰しながら
そのバトンを渡す流れができるだけいい流れになるために、米屋という「商い」を道具として仕事をしていること・・・。

 

そんな話しの過程で、「その先へ」と自然に言葉が出た。
これはいつも考えていること。
食べたご飯が分解されエネルギーとなり、
そのエネルギーが何を生み出すのか?そこまで考えた上で全体をイメージすること。

 

サッカー部の少年に向けてこう云った。
「フォワードの君がシュートするだろ。そのイメージのためにどんなお米を用意すべきか?」

音楽をやってる少女に向けてこう云った。
「サウンドのその一音一音を生み出すイメージのためにどんなお米を用意すべきか?」

 

つまり、昨日食べたご飯は今日のシュートであり、今日のサウンドであることを意識してほしいのだ。

そこまで推し量って流れの真ん中にいる僕が米屋として何ができるか?何をすべきかを考える。
そしてそのイメージを持って田圃から始まる物語りをイメージする。

そういう仕事をしたいと思っているし、
それがようやく僅かながらできるようになりつつあることに今、生きがいを感じているわけです。

2011年02月04日 [ 3592hit ]
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