水田徘徊 ちょっと寄り道、喜多方界隈。 | |
八月六日
もう一度だけ菅井さんの田んぼ周りしてから喜多方市内を見学した。
堅固なレンガ造りの蔵が四棟あった。
歩いて行けるところにレンガ工場があった。 産業とはそういうものなのか? |
水田徘徊 福島会津喜多方熱塩加納町。 | |
八月五日夕刻
ここには、稲の神さまがいる・・・。
米沢から大峠を越えて福島の会津地方に入る。
一枚3反部が4枚、すべてカミアカリ。その生長が完璧に揃っている。
稲の神さまがおわす。
菅井さんも松下もいい顔している。 そして仲間のことを思った。
ここには多くの人の頭の中にあるフクシマなんてないよ。
画像上:菅井さんの田んぼ中にある桐の木。僕はこの木が大好きです。守り木なんだと思っています。 |
水田徘徊 亀の尾、礼賛。 | |
八月五日午後
遊佐を出発し齋藤さんと共に月山の麓、庄内町の熊谷神社へ行く。
亀の尾は現代水稲品種の祖。
明治26年阿部亀治が冷立稲の突然変異株を冷たい水の入る田んぼの水口で発見したのがはじまり。
巨大胚芽カミアカリはコシヒカリの突然変異。98年に松下さんが発見した。
画像上:熊谷神社鳥居前。今は駐車場になってしまったがここに亀ノ尾発見の田んぼがあった。 |
水田徘徊 山形遊佐。 | |
八月五日午前。
前日の夜9時半に遊佐町白井新田の齋藤さんの家に着いた。
天の川。
何十年ぶりかな。
天の川だよね。いつも見えるの?
ニッポンの中で東京大阪間がじつに騒々しいこと。
鳥海山から日が昇る。段丘状の田んぼに日が差す。稲が光輝く。
画像上:快晴、日本海まで田んぼ。ここが遊佐町。海岸線には風力発電所。「頼もしく見える」と齋藤さん。 |
水田徘徊 新潟山北。 | |
八月四日
山形の庄内地方へ向け北上。 この美しい光景は庄内へ入るまでの最高のドライブウェイ。だった。
最初に行ったのは日本海に向け段丘状にある田んぼ。
次にHさんがご縁の深いTさんが関わっている山間地の田んぼ地帯へ入った。
枯れることのない山の水、その水口にある4反部ほどの田んぼ。コシヒカリを栽培していた。
平野で10俵獲っても新潟コシヒカリ。 ここは新潟だったんだと今頃気づく。
画像上:山北地方の山間地の田んぼ。まだ出穂していなかった。 |
水田徘徊 新潟三条。 | |
八月三日
アンコメの人気米。
アンコメ用の「しろくまコシヒカリ」は現在二人の生産者が栽培している。
例えばこんな違いがあります。
同じブランドで販売しているお米でもその育ちの有様は異なるのです。
よく稲作における人知の及ぶ領域とはせいぜい30%位かな・・・なんて話しをある生産者としたことがあります。
だからそういう人を、田んぼを探して歩いているわけです。
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画像上:相田さんの稲。茎をごらんあれ。これが坪37株植えです。 画像中:出穂まじか。 画像下:豪雨の後の河川。河川敷の桃畑に被害がありました。昨年、土手のかさ上げしたおかげで被害が出なかったそうです。 |
水田徘徊 東北へ。 | |
明日から5日間旅に出ます。
ご存知のように今年は様々な問題があります。
それにこれは一年で終わる仕事ではないでしょう。
繊細に。
あ〜それにしてもとんでもないことが起こってしまったんだな。
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only 10min | |
ラジオでカミアカリのことを話した。
カミアカリのことを知ってる人に話すのではなく、
誰もが使う言葉、しかもゆっくりと話す。
人前で話す時にはいつもこんなことを心がけている。つもり。 だからといって話すことをきっちり用意するとだいたい失敗する。
再来週も地元コミュニティFMでお話しすることになった。
America- Ventura Highway |
水田徘徊、南伊豆。 | |
七月二十七日。
南伊豆の若き生産家グループ中村さんらの田圃へ行った。5月31日以来これで2回目。
一番酷い田圃から見て行こう。
松下の第一声。厳しきも愛情溢れる彼らしい云いっぷり。
なぜ根付かないかがわからないんですよ〜。
耕作放棄地を再生したばかりの一年目の田んぼ。苗が2週間経過しても根付いていなかった。
なぜ分けつしないかがわからないんですよ〜。
耕作放棄地を再生して数年経過した田んぼの稲、ふつうなら20本ほどに分けつしているはずなのだが毎年12〜3本しかなかった。
松下は調査中の土壌分析で判った情報を踏まえた上でと念を押しながら微量要素を指摘した。 草取りをするスタッフの一人が膝下数センチのところまで埋まりながら作業している光景からも明らかだった。 稲が健全に育つ環境を作るには水を上手にコントロールすることがもっとも重要。
来年春になったらローラーでしっかり固めてみたらどうだ?
松下と水田徘徊をする度にいつもこう思う。
より良い農法とは、何処かの誰かが持っているのでなくつねに足元にあること。 中村さんには南伊豆でしかできない彼の農法を見つけてほしい。 |
水田徘徊、静岡森町。 | |
七月二十六日、午後。
磐田から車で北上。
いやー。台風にやられちゃったよ・・・。
第一声だった。
アンコメ用の水田は一見見事な風景。
半俵(30キロ)は減るな・・・。
もともと平均反収7俵(420キロ)に抑えているから半俵の減収は大きい。
毎年何っかあるさ。福島の仲間のこと思えば、なんてこたァ〜ないよ・・・。
そんなやりとりを畦傍でしていたら雨が降り始めた。
画像上:森町の空は広くて好きだ。
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