アンコメ米作りプロジェクト2007
安東米店では、地元静岡で米作りを専業とする藤枝市の松下明弘さんとともに、
「地元静岡でできる最高の稲作」
「自分にしかできない最高の稲作」
「この田圃にしかできないオリジナリティ」
を合言葉に2001年から米作りのプロジェクト、「アンコメ米作りプロジェクト」を行ってきました。
現在このプロジェクト唯一の生産者である松下明弘さんは、自身が確立した独自の有機栽培技術(無農薬無化学肥料栽培)で約16年の実績がある有機JAS認定を取得している実力者です。その技術は品質、食味とも年々磨きがかかり、2005年平成17年産以降は満足できる仕上がりと当店のテイスターが実感できるまでに成長しました。またそれと同時に、このお米は安東米店の人気ブランドにまで成長しました。
しかしこのプロジェクトで生産されるお米は、当店が年間で販売するお米の全数量のたった3%程度のわずかなものです。そんなわずかな生産量にも関わらず、当店にとって「お米とは何か?稲とは何か?」また「本物とは何か?」という問いに対して多くの知る機会を与えてくれています。
そればかりか生産者の松下さんも自らが栽培したお米と、全国から安東米店に入荷する様々なお米と比べることや、店主とともに全国に散らばる有能な生産者とも交流することで自らの稲作を客観的に判断する場ともなり、さらなる質の向上を図るという好循環ももたらしています。
そんなアンコメ米作りプロジェクトは今年2007年平成19年産米でついに7作目、さらなる質の向上と松下さんの田圃にしかできない風味風合いが、より表現できるようなすばらしい米作りを展開することを目指していきます。
このコンテンツでは、そんな松下さんの栽培現場の断片とその後のご飯になるまでを、今年もアンコメ店主が愛用の一眼レフカメラとともに独自の視点で熱くレポートしていこうと思っています。どうぞよろしく!
関係者プロフィール
松下明弘(まつした・あきひろ)
1963年生まれ、81年藤枝北高卒業。88〜90年の2年間青年海外協力隊に参加、東アフリカのエチオピアで野菜の栽培指導を行う。帰国後、父親の他界を機に専業農家となり実家の圃場で有機無農薬栽培による米栽培をはじめ現在に至る。2001年JAS有機認証を取得。巨大胚芽米カミアカリ(2005年品種登録の出願を受理されました。)の生みの親でもある。 |
長坂潔曉(ながさか・きよあき)
1963年生まれ、88年武蔵野美術大学工芸工業デザイン科卒業。90年家業の安東米店に入店。逃げ回っていた足元にある家業の中に、学生時代に気づいたモノづくりの本質を見つけ、97年松下明弘さんとの出会いから「田圃からお茶碗まで」というコンセプトで米を考えるようになり、いっそう米の世界にのめり込む日々を送っている。2004年五ッ星お米マイスターを取得。 |
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