TOP  >  ankome通信  >  米屋のいい訳
さいたさいた、さくらがさいた。
さいたさいた、さくらがさいた。

 

さくらが咲き始めました。
毎年お彼岸頃に咲くという友人のぶどう園の枝垂れ桜の大樹もようやく咲きました。

 

さくらは毎年咲きます。必ず咲くのです。
きっと来年も咲くのです。
来年の今頃、10年後の今頃、20年後の今頃、30年後の今頃、50年後の今頃、100年後の今頃、
やっぱり咲いていることでしょう。
僕の子供たちやその家族やその友たちが、
この咲き誇る枝垂れ桜を今日と同じように愛でられることを望みます。

 

そのために変わらなければならない。
何をどうすれば変われるのか今はまだよく分からない。
でも、早くその具体的な風景を描かなきゃいけない。
でなければ、将来ここでこうして今の僕と同じようにこのさくらが愛でられないかもしれない。
そんなことはあってはならないよな。

 

さいたさいた、さくらがさいた。
_

 

Bob Dylan - Times They are a-Changin

2011年03月27日 [ 3813hit ]
Mercy, Mercy Me 
Mercy, Mercy Me 

 

毎晩、若い頃聴きまくっていたレコードやカセットテープを聴いている。
20代前半はブラックミュージックが大好きだった。
60〜70年代がとくに好きでこれもそのひとつ。

棚の奥から引っぱり出したのがMarvin Gaye 1971年のアルバム「What's Going On」
大阪万国博覧会の翌年、小学1年生だったのか。

Marvin Gayeは有名だから誰もが一度はどこかで聴いたことがあるだろうな。
この曲も毎晩飽きるほど聴いた。
ろくな英語力もないけど
この歌詞は今の気分にぴったりだからぜひ聴いてほしいよ。
まさかこんな気分でレコードに針を落とすなんて当時は想像もできなかったな。
_

 

Marvin Gaye - Mercy, Mercy Me

 

Woo, ah, mercy, mercy me
Ah things ain't what they used to be, no, no
Where did all the blue skies go?
Poison is the wind that blows from
The north and south and east

 

Woo, mercy,mercy, me, mercy father
Ah things ain't what they used to be, no, no
Oil wasted on the ocean and upon our seas,
Fish full of mercury

 

Ah oh, mercy, mercy me
Ah things ain't what they used to be, no, no
Radiation under ground and in the sky
Animals and birds who live nearby are dying

 

Oh, mercy, mercy me
Ah things ain't what they used to be
What about this overcrowded land
How much more abuse from man can she stand?

 

My sweet Lord... no
My Lord...
My sweet Lord...
_

 

2011年03月26日 [ 4847hit ]
宵街散歩金曜便。
宵街散歩金曜便。

 

金曜夜の散歩。
きっと街中は薄暗い。そう思ったんだ。
みんなも僕と同じこと考えていると思ってね。
それを確かめに歩いたんだ。

 

ところが街は明るかった。
すっかり遠く感じるようになってしまった2週間前の街と変わりなかったよ。
雨が上がったから街中でも星空が見えると思ったんだ。
それはきっと素敵なことだと思ったんだ。
そういう生き方をしたいのにな。

 

みんなは、そう思わないのかよ。
お〜い。答えてくれ。

_

 

Seven years - Norah jones

 

2011年03月26日 [ 3609hit ]
詩をひとつ。
詩をひとつ。

 

今日配達の車中でブレヒトの詩を久々に聞いた。
「欠陥」という詩だった。

 

ブレヒトの率直な表現は僕の好みで、
いつかこんな文章が書いてみたいと思う。
できれば、今この時をこんな風に書けないものかとも思う。
_

 

欠陥

 

ブレヒト 詩
野村修 訳

 

 

将軍よ 
君の戦車は強いとても強い
森の木々をひき倒し人間をふみにじる
だが、それにはただ一つ欠陥がある
将軍よ、戦車には乗り手が必要だ

 

将軍よ
君の飛行機はすごいとてもすごい
嵐よりも速く飛び爆弾沢山はこぶ
だが、それにはただ一つ欠陥がある
将軍よ、飛行機には整備員が必要だ

 

将軍よ
人間はなるほど役に立つ
飛ぶこともできるし殺すこともできる
だがかれらにもただ一つ欠陥がある
将軍よ、人間は考えることができる

 

_

 

The Byrds - Turn! Turn! Turn!
 

2011年03月25日 [ 3665hit ]
お彼岸。
お彼岸。

 

昨夜自室の窓からこんな月が見えた。
あまりにも荘厳な姿に感動して写真を撮り続けた。
まるで星雲を見ているようかのようだった。


星雲の中では星が生まれている。そんなことを本で読んだ覚えがある。
恒星や惑星は生まれては消え、生まれては消えしている。
そうやってエネルギーは姿を変えていくそうだ。
その繰り返しが宇宙というものらしい。
間違ってたらゴメン。

 

窓から見えなくなるまでそんな月を見ていたらそのまま寝てしまった。
今日はお彼岸で休日だったから寝坊した。
朝食はご飯と味噌汁をいただいてから、ゆっくりとコーヒーもいただいた。新聞も拾い読んだ。
それからお墓参りに行った。雲水たちの読経がやけに沁みた。
雨上がりの空は相変わらずの曇り空。午後からはまた雨が降り始めた。

 

夕餉は鍋をいただいた。お酒は呑まなかった。
ご飯をしっかりいただいた。
少しだけテレビを観てから風呂に入った。

さっさと寝るつもりだったけどちょっぴりこの文章を書いている。
まあ今日はこんな日だった。
それだけ記録しておこうと思ったんだ。
_
 

2011年03月21日 [ 3686hit ]
いい日曜日だった。
いい日曜日だった。

 

羽釜でカミアカリを炊き、おむすびをつくる。
土鍋でコシヒカリを炊き、たまごかけごはんをいただく。

 

お茶ツーリズム「元気茶工場と農家の枝垂れ桜と本格庭園」は予定どおり行われた。
アンコメも参加しているESI(エクストリーム・スイハニング・インターナショナル)が、ご飯炊きのお手伝いをした。
正直いうとお手伝いというより自分らが楽しみたかった。

 

震災以来、経験したことのない緊張や不安が生まれ過剰なまでの心の高まりも生まれた。
誰しもいつのまにか心が凝り固まっていた。

 

道具を設え、鍋釜を火にかけ飯を炊く。
蓋をあけ、攪拌してからおむすびを作る。
むずかしいことは何も考えず、ただ黙々とむすぶ。
だんだんと心の置き場を思い出す。

 

ゲストを囲んで仲間と食す。
ほんとうに美味しい。ただそれだけ。
心はずいぶんと楽になった。
じつにいい日曜日だった。

 

ありがとう。少し救われたよ。

_
 

2011年03月21日 [ 3883hit ]
記憶の地平、再読。
記憶の地平、再読。

 

「多忙」とは、心を亡くすこと。しかもたくさんの。

 

ここ一週間というもの心の状態をニュートラルにと努めていても文字どおりの生活を送っている。
人と電話とメールが波のようにやってくる。
これは僕に与えられた職務だから出来る限りのことはしているつもりなんだ。しかも冷静にね。

 

それでも一人配達の車の中では泣けてくることがある。
今日もそうだった。
絶望に泣くこともあれば、希望に泣くこともある。

 

希望という文字を見て思い出した。
去年の10月29日ブログにこんなことを書いたんだ。

 


その僕が希望することがあります。それはたいへん単純なことです。
それは、
「作り続け、商い続け、食べ続けること」。
それらがあってはじめて、あるかもしれない地平が存在し続けられるから。
もしこれらのことの一つでも止めてしまえば、この地平は消えてしまうことでしょう。
それはつまり虚無です。
だから僕らは、ささやかでいいから、これを続けていくわけです。
はてしなく、そしてゆっくりとね。
これが今、僕の説明したい「美しい状態」。そのすべてのことです。

 

 

そうだ。忘れちゃいけない。うむ。

2011年03月18日 [ 3748hit ]
二十四時三十分雑感。
二十四時三十分雑感。

 

疲れているけど少し書きます。

 

ない。ない。どこに行ってもない。と云っている方がいました。
その方は、たぶんいつも購入する何倍もの量のお米を買って行きました。

 

アンコメのある静岡は被災していません。
ありがたいことにいつもどおり朝がやってくれば仕事ができて
夜になれば少しだけ美味しいお酒が呑んで、それから布団で寝ています。

 

そんな僕は去年、新型インフルエンザ騒ぎの時、たくさんのマスクを買い込みました。
家族と社員を守るためという大儀で。
そのマスク、今日ようやく2箱目を消費したところです。

 

福島と茨城と山形に仲間います。とても大切な仲間たちです。
時間を掛けて築いた信頼と友情です。
たぶん彼らにも同じ月が見えていると思います。
疲れているけど少し呑んでから寝ます。
_

 

その時生まれたもの - Bigin

2011年03月17日 [ 3712hit ]
僕の仕事。
僕の仕事。

 

今回の震災で多くの方が亡くなり、多くの方が被災されています。
その方々には僕と同じように愛する人達がいることを想うと居たたまれない想いです。
笑ったり喧嘩したり退屈しているふつうの日々、そのどこにでもある暮らしの素晴らしさを実感しています。

 

ここ数日、仲間の安否確認をしながら僕にできることを考えていました。
それはささやかなことですがこんなことかと思い至りました。

それはまず自分の心の状態をニュートラルに保つこと。
そして今までどおり自分に与えられた職務を遂行すること。
つまり、被災地域にいる生産者さんたちが例年どおり栽培できるようにいつもどおりサポートすること。
そして必ず来る秋に仕上がったお米きちんと買うこと。そしてきちんと販売すること。
また有らぬ風評や17年前のお米パニックのような消費側での様々な事態に対しても
正確な情報を持って毅然とした態度で対応をすること。

 

つまり僕の仕事は、
今まで心がけているように、いつもどおりの仕事の有り方を守ることではないかと思っているのです。
_

 

被災地の皆さんへこの曲を。
Donny hathaway - You've got a friend

2011年03月13日 [ 4125hit ]
託すべき人。
託すべき人。

 

巨大胚芽米カミアカリを松下から託され5年、これまで色んな出来事があった。
カミアカリドリーム勉強会を作り様々な活動をしてきた。
その活動では、多くの人に助けてもらい、同時に多くの人にも迷惑を掛けた。
それでもなんとかここまでやってこれた。
そしてその活動は今年で5年目となる。
そこでこれまでの経験と反省を踏まえてリニューアルすることになった。
今、そのための準備と道筋を示す文章を書いている。
その中にこんなキーワードが出てくる。

 

託すべき人。

 

カミアカリを誰に託すか。
これは未来のことだけではない。
これまで誰に託してきたのか。過去のことでもある。
それは誰でもいいわけではなかった。
結果を見ればかなり慎重だった。
だからここまで健全にやってこれたのだと思う。

 今日、販売も手掛ける勉強会のメンバーと歓談した時に彼はこんなことを僕に云った。

 

「私が知ってる限り、最も理想が現実にできているところだと思います。このことを尊敬してるんです。
このままでいいんですよ。このままで行きましょう」。

 

その声を聞いてとても嬉しかった。
同時にこの人に託してよかったとも思った。
そして託すべき人の未来は常に全方位で考える課題だと覚悟した。
重い仕事だけれども、最初に託された者の仕事だと思っているからだ。
_

 

2011年03月08日 [ 3923hit ]
421 - 430 件目 ( 649 件中)    1 ... 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 ... 65