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おむすび×2と本と展覧会
おむすび×2と本と展覧会

 

7時に炊き上がるのを白湯のみながら待つ。久々に何の予定もない日曜日、正しくは宿題はあるけれど今日は仕事をしないと決めた日曜日。「ピピッ」お知らせ音とともに蓋をあけ、炊き立てのご飯をしゃもじでほぐす。用意しておいたラップに軽くごはんをのせ、塩ごまをふりかける。そしてかるくむすぶ×2。デイパックにおむすび×2と本を1冊を入れ駅まで歩く。冬に戻ったかの陽気ではあるが日差しは春だ。

東海道本線を東へ、今日は新宿まで鈍行列車の旅。さっそく読書を開始する。昨秋カミアカリドリーム勉強会に参加された先輩農芸家氏に「長坂さんこれをぜひ読んでみてよ・・・」と強く薦められた本、デイビッド・モンゴメリー著「土・牛。微生物」。ハードカバーのこの本、じつは三部作の最終作で、最近ようやくこの一冊へ辿り着いたところだった。往復約7時間、読書しながら向った先は、今日が最終日の写真家石川直樹氏の展覧会である。

かねてから生のそれを見たいと思っていたのがようやく念願が叶った。写真作品と彼の書く文章の世界に3時間ほど浸りながら電車で読んだモンゴメリーの著作が僕の中でシンクロしている。同時に30年前メキシコの土漠地帯を旅した時のことも思い出していた。原初の状態、あるいは手垢のついてない状態への憧れ。もう一度あの時点に戻って考えてみようかな。。。帰りの電車の中でそう思い付いた。出掛ける前には思いもよらないアイデアが浮かぶ。おむすび×2では、少々足りない一日でありました。

2019年03月25日 [ 2391hit ]
スイハニング講座 土鍋でごはん炊き【参加者募集】
スイハニング講座 土鍋でごはん炊き【参加者募集】

 

「炊くってそもそも何だろう?」炊飯ボタン押すだけで、ふっくら美味しいごはんが炊ける炊飯器。キッチンで毎日働いている白いブラックボックス、炊飯器とは日頃何をやっているんだろう?その謎を、土鍋を使ってスイハニング(炊飯ing)することで炊飯の秘密がわかっちゃいます!初めての方でも失敗しないスイハニング技を学びながら楽しく美味しい講座です。今回は株式会社福泉さんが開催する「住まいのご相談会」の関連イベントとしてワークショップを開催します。当日はお米の販売もする予定です。ふるってご参加ください。

<イベント詳細>
日時:2019年2月10日(日)13:30~15:00
会場:TOTO YKKAPコラボレーション静岡イベントルーム(静岡市駿河区曲金7-1-6)
定員:30名(先着)
参加費:無料
参加申込・お問い合わせ:株式会社福泉 TEL054-261-2855 http://www.k-fukuizumi.co.jp/

スイハニング®は安東米店の登録商標です。

2019年01月26日 [ 3772hit ]
怒涛の新米シーズン真っただ中
怒涛の新米シーズン真っただ中

 

気が付けば11月、怒涛の新米シーズン真っただ中です。ホームページの更新はおろかSNSさえもままならずな日々。30年新米がだいぶん揃ってきました。あと5~6種入荷すればほぼ全種揃うところまでやってきました。

思えば2001年の秋、藤枝の有機米生産家、松下さんと始めた「松下×安米プロジェクト」を皮きりに技術が高く、量より質を重んじ、何よりピンとくる稲作センスを持った生産家との交流が深まっていきました。気付けば当店が販売するお米のほとんどが、そういった生産家が栽培するお米になりました。それらはどこか芸術作品のようにも思え、ひとつひとつのお米を手にとって見る時、その米が栽培された田んぼの景色と生産家の顔が浮かぶのです。「まるでギャラリーみたいだ。ということは僕はギャラリストなのか?」まあ戯言だと思ってください。(笑)

今年は猛暑と台風で散々苦労しましたが、彼らのお米はその影響は最小です。むしろこういうタフな年だからこその魅力も纏っている気がします。さあ!たっぷりと味わってください!

2018年11月01日 [ 2739hit ]
いのちのめぐり スイハニング 参加者募集
いのちのめぐり スイハニング 参加者募集

 

静岡市内で行われるアートイベントとしてすっかり定着した「めぐるりアート」この秋も10月20日から開催されます。じつはその関連イベントとして「めぐるりアート2018」にフューチャーされている彫刻家・木下琢朗(きした・たくろう)さんとアンコメがコラボ、「いのちのめぐり スイハニング」と題してスイハニングのワークショップを行うことになりました。

彫刻家の木下さんの作品のテーマは「刀耕火種(とうこうかしゅ)~森のたねのゆくえ~」これは焼畑農法のことで、山林を伐採し火で焼き払い、種を蒔く・・・という意味を持った言葉です。このテーマによって生み出される作品は「森のたね」。じつは私たちが毎日たべている米は「種」。米だけでなく小麦もトウモロコシもすべて植物の「種」なのです。人類はある時を境に植物の種を栄養源にして生きることを選択して今に至っています。たぶん現代人の多くはそのことを意識せず毎日ご飯をたべていることと思います。そんな諸々のことを「飯を炊く」つまりスイハニングすることで体感する。腹に落ちる機会をつくりました。ふるってご参加ください。

日時:10/20(土)、11/10(土) 10:00~14:00[雨天順延 翌日]
講師:長坂潔曉(アンコメ安東米店四代目店主)
定員:各回申込先着50名
材料費:500円(お米2合プレゼント)
小学生以下は保護者同伴、未就学児無料
持物:軍手、動きやすい服装、my茶碗、my箸、ご飯に合うおかず

詳細&申込:054-245-1331、申し込みメール https://ankome.com(安東米店)
各会場:東静岡アート&スポーツ/ヒロバ
各申込開始日:10/1~

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画像上:木下さんの作品「森のたね」と「羽釜」
画像中:生木の釜戸でスイハニング!
画像下:木下琢朗さん(右)とアンコメ長坂(左)

2018年09月29日 [ 4080hit ]
旅する羽釜 ホノルルの旅 Day4
旅する羽釜 ホノルルの旅 Day4

 

カミアカリを販売しているアメリカハワイ州ホノルルにある日本米専門店「ザ ライスファクトリー ホノルル」へ藤枝の有機米生産者松下さんと行った珍道中、今回も初日から帰国するその日までいろんなことがありました。。。

Day4

イベント3日目、メイド イン ハワイフェスティバルは今日が最終日、アウェイでのスイハニングも3日目ともなれば、たいぶんホーム感も出てくる。昨日まで外に設えていた大型ガスコンロ、じつはけっこう風に悩まされていたので店内に移設した。それが功を奏して朝から快調なスイハニングを連発。ザ ライスファクトリー ホノルルが売り出したばかりの万古焼炊飯土鍋の宣伝も兼ねてのスイハニングしていたのでご来店されるお客様は皆、興味深々、試食のためのスイハニングがいつのまにやら「ご飯の炊き方講座」の様相になっていった。

面白いのは、質問の内容は日本にいる日本人と同じ!「炊飯にどれくらい時間がかかるのか?」「水に浸す時間は?」「お米を洗う回数は何回なのか?」「土鍋はなぜ美味しく炊けるのか?」矢継ぎばやの質問は、日頃から答えている内容とまったく同じ。ただ違うのはその質問はすべて英語。。。しどろもどろになりながらも何度も同じ答えを言っているうちに言葉表現のコツが掴めてくるから面白い。それにどうしても分からない単語はスマホを使ってグーグル先生に尋ねれば良いのだ!土鍋の効果を説明するのに咄嗟に検索したのがこの2つ。

蓄熱力 Regenerative force
遠赤外線 Far-infrared

テクノロジーって素晴らしい!
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画像上:アンコメが長年愛用、販売もしている三重県四日市市の華月製「万古焼炊飯土鍋」をホノルルでも販売をはじめました。
画像下:How to cookをお客様がメモ書きしたものを見せてもらった。ハワイは常夏、浸水時間を1時間とお伝えした。

2018年09月14日 [ 3375hit ]
旅する羽釜 ホノルルの旅 Day3
旅する羽釜 ホノルルの旅 Day3

 

カミアカリを販売しているアメリカハワイ州ホノルルにある日本米専門店「ザ ライスファクトリー ホノルル」へ藤枝の有機米生産者松下さんと行った珍道中、今回も初日から帰国するその日までいろんなことがありました。。。

Day3

イベント2日目、朝から「今日はミスのないように。。。」と心に決めて準備を始めると、昨日浸漬したお米から異臭がしている。「あちゃ~」昨日時間が足りずスイハニングできずに冷蔵保存したつもりだった浸漬米が痛んでいた。冷蔵庫どころかエアコンの切れた部屋に置かれたままだった。そこから再度洗米して準備を始まる。真夏のハワイ、白米は一時間あれば何とかなるものの、玄米(カミアカリ)は時間が足りない。そこであまりやりたくい裏技を試してみることに。米がアルファ化しない温水(手で触れるぎりぎりの温度帯45℃前後)で強制浸漬すること約1時間+はじめチョロチョロ(ゆっくり温度を上げる)でスイハニング。理屈の上では炊飯器の玄米炊飯(2時間フロー)に近いフローを狙ったのだ。これが功を奏し、一釜目のカミアカリは満点とは言い難いがそこそこの仕上がりにスイハニングできた。

昼近くなってきたらお店には週末とあってご常連のお客様も大勢やってきた。日本米大好きユーザーが多い店ということもあり、炊飯器による炊飯では満足できない方、今やってる方法が本当に正しいのを確かめたい方、土鍋や鍋でご飯炊きしてみたい方、そもそも日本人が日常食べているリアルに興味深々の方も多かった。そんな彼らの質問のほとんどは、なんと!私がアンコメやワークショップで、日常的にお客様からいただく質問とほぼ同じ質問だったのです!
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画像上:大汗かきかきスイハニングしてたら近所のおばあちゃんから自作のレイをプレゼントされた!
画像下:ザ ライスファクトリー ホノルルで配布されていたチラシ、これを握りしめやって来るお客様の中には「あなたがミスターナガサカか?ミスターマツシタか?」と詰め寄り、かなりマニアックな質問される方もいらっしゃいました。

2018年09月08日 [ 3543hit ]
旅する羽釜 ホノルルの旅 Day2
旅する羽釜 ホノルルの旅 Day2

 

カミアカリを販売しているアメリカハワイ州ホノルルにある日本米専門店「ザ ライスファクトリー ホノルル」へ藤枝の有機米生産者松下さんと行った珍道中、今回も初日から帰国するその日までいろんなことがありました。。。

Day2

ホノルルにある「ザ ライスファクトリー ホノルル」は日本米専門店。たんに日本米を販売しているだけでなく、有機米や特別栽培米などをはじめ生産者を限定し質の高い米を選び輸出、このホノルルの地で小さいながらも工場を持ち現地で精米販売をしている正真正銘の米屋。国内と同じクオリティでハワイのお客様へ日本のお米を販売している。この店でカミアカリを販売が始まったのは2017年、当初200キロも満たない量だったが、その年の秋には500キロ超える量となり、30年産ではさらに増える予定だ。カミアカリだけでなく北海道産のお米を中心に人気を博し「日本米ならこの店!」とホノルルで頑張っているベンチャー米屋なのです。

イベント初日の早朝、スイハニング点火時間にはまだ早いため「メイド イン ハワイフェスティバル」会場へ荷物の搬入へ同行した。ところが搬入路はすでに大渋滞、そこで荷物の一部を荷台に乗せ私一人アリーナへ向った。それがミスの始まりだった。セキュリティの指示に従って搬入口に行きスタッフが来るのを待った。しかしクルマで来るはずのスタッフは待てど暮らせど来ない。そこで搬入口のセキュリティのおばちゃんに荷物を預けアリーナの中へ、ところが「ザ ライスファクトリー ホノルル」のブースが見つからない!アリーナの中は見たこともないほどの大盛況、人をかき分けかき分けし探せど見つからない。インフォメーションブースで会場マップを開いてようやく気付く!なんと会場は二つ!どうりで見つからない訳だ!と隣のアリーナへ行ったら見つかった~。てなわけで気付けば11時、一釜目が炊きあがってなきゃいけない時間、店に戻ると松下さんがスイハニングしてました(笑)。たぶんそんなことだろうと思ったのには理由があって、じつは松下さん、私のスイハニングワークショップに何度か参加していて白飯スイハニングはマスターしていたからです。松下さんが必死にスイハニングした一釜目を会場へ運び、その間に二釜目、三釜目と休みなくスイハニング。南の島の青空の下、大汗かきかきすったもんだしながらも、なんとか初日を終えました。まあアウェイはいろいろありますね・・・苦笑。ちなみにこのアリーナ「ニール・ブレイズデル・センター」といいまして、1973年エルビス・プレスリーが史上初の衛星中継コンサートを開催した歴史的アリーナで会場脇にエルビスの銅像が立ってました。ご興味ある方はYOUTUBEで「Elvis Presley Aloha from Hawaii Concert 1973」で検索してみてください。
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画像上:朝、看板は出したがスイハニストはどこ行った?
画像中:アリーナの中は大盛況
画像下:今回は万古焼炊飯土鍋の実演も兼ねたスイハニングをした。

2018年09月05日 [ 3263hit ]
旅する羽釜 ホノルルの旅 Day1
旅する羽釜 ホノルルの旅 Day1

 

2017年5月にも訪れたアメリカハワイ州ホノルルにある日本米専門店「ザ ライスファクトリー ホノルル」へ今年も行って来ました。今回は8月17~21日のメイドインハワイフェスティバルも兼ねて行われた「ザ ライスファクトリー ホノルル」のイベントのお手伝い&カミアカリとスイハニングのプロモーションのための行脚となった。なんと今回は藤枝の有機米生産者でありカミアカリの育成者でもある松下さんも同行しての珍道中、初日から帰国するその日までいろんなことがありました。。。

Day1

到着早々、またもや待っていたのは看板描き。。。模造紙に墨汁に筆、なんか去年と景色が同じ。まるでデジャブ。。。Rice Tasting event・・・違うのは日程、8/17~21、明日から5日間、ひたすらスイハニングし続け、試食をしてもらい、そしてHow to cookの質問に答える(英語で)大丈夫か~?とは思いつつ、「ケセラセラ~なるようになる~」と鼻歌を歌う。というのが私の流儀。
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2018年09月04日 [ 3245hit ]
夏のギフト、すぐできます。
夏のギフト、すぐできます。

 

手描き版アンコメ通信最新号でも書きましたが、この時期はギフト(お中元、暑中見舞)のご注文を多数いただきます。じつはアンコメでは巷でピークが終わる頃、僕らが第二波と呼ぶご注文がなぜか多いのです。「予想外のいただきものに追加で贈り物を送りたい・・・」ということなのかなと推理しています。(笑) そんなことから急ぎのご注文がその大半です。そこでできるだけお待たせしないでお持ち帰りのできる簡単なパッケージが人気です。その場で精米して即パッケージ、そのわりに洒落ているのがうけている理由です。

画像:お好みのお米+パッケージ代(200円)+メッセージタグ(300円
*オプションで化粧箱(200~400円)もあります。
*地方発送もできます。

2018年06月30日 [ 4095hit ]
快氣祝いの祝い米
快氣祝いの祝い米

 

氣持ちの氣、元氣の氣、氣楽の氣。。。
氣には米がいる。
つまり氣のもとは米なのだ。

この列島に生きてきた先祖たちが米を主食にして以来、
我々の氣の素は米になった。
その氣によってこの二千年、暮らしを作り、文明が醸されたのだ。

我々というアイデンティティーの芯の部分を形成してきたのは紛れもなく米である。
我々が我々でなくなってしまいそうな時、それはつまり氣が足りなくなった時、
それは米が必要な時なのだ。
もしも元氣がない時は、まずは米を喰おうぜ!
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画像:快氣祝いの祝い米(3合入り)

2018年06月18日 [ 3957hit ]
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