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美術
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若い時分に美術のまねごとのようなことをしていた。
あくまでも、「まねごとような・・・」であるから、まねごと以下というレベル。
思えば恐ろしくセンスがなかった。それどころか、やり抜く根性もなかったな。(笑)

 

正直いえば、「面白くてしかたない三度の飯より・・・」というくらいまで好きではなかったのだ。たぶん。
周りでモノづくりに励む仲間たちを眺めながら、どこか冷めていた自分を思い出す。
とはいえ、美術を「鑑賞する」のはむしろ好きだし、自分で言うのもなんだけど良き鑑賞者の一人であると思う。

 

ところが最近、美術関係者らのお手伝いをすることが時々ある。
来月行う現代アート展のプレイベント「お・むすびじゅつ」ではご飯炊き指南役を仰せつかったし、
今日は朝から弊社精米工場で美術家で陶芸家の本原玲子さんの作品撮影の協力をした。
やや逃げるようにして距離を置いた美術が向こうのほうから近づいて来た。
ちょっと不思議な感じがしている。

 

 

午前中の澄んだ空気と光。
精米機を駆動するためのコンプレッサーやモーター音が響く。
米のタンクを叩く音、昇降機やパイプの中を米が流れる音。
八十を過ぎた父が何十年も続けてきたしごと。
精米工場の日常業務の中にその作品がある・・・。

 

 

僕は作り手にはならなかったが、こういう関わりはじつに楽しい。
いやむしろ性に合ってる。と今日気付いた。


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本原さんの個展は2月。東京で行われる。お近くの方はぜひ。

 

いそがやi・スペース
森岡書店

 


 

2013年01月28日 [ 3916hit ]
田の草
田の草
 
 
配達で隣町へ。
国道をちょいと外れ田中の道へ。
 
時間があれば藤枝の松下さんちの田んぼへ行くところだが、今日は無理そう。
そこで見知った田んぼへ寄り道。
 
ここはこれまで自転車で何度も通った。
クルマでも幹線道路を好まないから旧道や裏道を走るからよく通る。
こういうところには気になる田んぼがあって、いつもなんとなく見ている。
大学の農場の近くだ。
 
静岡は雪がほとんど降らない。
10年に一度、降るかどうか?
成人の日、東京であんなに降った日も静岡は寒い雨だった。
 
一年のうちで一番寒い今頃も田の草は動きは活発だ。
知らず知らず春は近づいている。
そうか・・・そろそろ25年産の計画をしなきゃいけないんだった。
 
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2013年01月16日 [ 3602hit ]
ワークショップ お・むすびじゅつ 参加者募集
ワークショップ お・むすびじゅつ 参加者募集

 

 

3月5日〜10日、静岡県立美術館など数箇所で静岡にゆかりのある現代美術家を招いた現代アート展が行われます。

 

現代アート展 むすびじゅつ


その関連イベントでワークショップが企画されました。

 

おむすびを創るワークショップ お・むすびじゅつ

 

このワークショップで、スイハニング(ごはん炊き)のインストラクターをお手伝いすることになりました。

静岡で育ったお米、郷土の具、手しごと、炊くこと、むすびこと、たべること。
体験しませんか?

 

今回、協力要請をいただいた時に、お米のこと、稲のこと、ご飯のことを、ちゃんと勉強しようと活動を始めた頃のことを思い出しました。

ある日、ニッポン代表のサッカーの試合をテレビで観ている時に気付いたのです。
ボール蹴っているニッポン代表の選手も、それを応援しているサポーターも、彼らの活動エネルギーの大半はきっとお米に違いないと。

 

フランスではきっとパンで、
イタリアではきっとパスタで、
メキシコではきっとトルティーアで
ニッポンはお米に違いないと・・・。

 

米粒を食べてできた体のつくりやエネルギーの使いかた、果てはイメージする風景も
パンやパスタやトルティーアなどを食べてきた人とはきっと異なるだろうと・・・。
だとすればお米エネルギー由来で表現されるサッカーがあるはずだと空想をしたわけです。

 

はてさて静岡ゆかりのアーティストたちは
静岡生まれのお米でつくったおむすびじゅつで、どんな風景を表現してくれるだろうか?


ワークショップ「お・むすびじゅつ」ふるってご参加ください!


□開催日
2013年2月24日(日)11:00〜15:00

 

□場所
旧アソカ幼稚園(宝台院)
〒420-0034 静岡県静岡市葵区常磐町2丁目13−2

 

□参加費
500円(おむすび、汁物、緑茶付き)

 

□持ち物
おむすびの具になりそうな故郷の食材(手ぶらでも参加OK!)

 

□ワークショップ内容
おむすびの作り方を学ぶ。(お米の炊き方も一緒に)
おむすび名人のお母さんたちの知恵を伝授する。
米と具とその関係を知る。
21世紀に相応しいおむすびを創り出す。

 

 

展覧会、ワークショップについての詳細はこちらをご覧ください。


現代アート展 むすびじゅつ


ワークショップ お・むすびじゅつ

 

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2013年01月14日 [ 5232hit ]
お饅頭、忘れた。
お饅頭、忘れた。

 

 

とくに目的もなく19年産から毎年少量のカミアカリを貯蔵しておいた。
貯まる一方だったこのエイジングカミアカリ(笑)が、昨年ある大学の先生の目にとまった。
ありがたいことに化学の実験材料のお役を得た。

 

今日はそのためにカミアカリを製粉加工しに製粉機を持っている先輩のお米屋を訪ねた。
全部で9種類、産地も異なればコンディションもいろいろ。
イメージどおりの米粉になるかちょっと心配だった。
けれど製粉機は旧式でながら覧の通り調子良く米粉ができた。

 

はてさて、このカミアカリの米粉で、どんな結果がでるのやら?
また楽しみがひとつ増えました。

 

そんな話しを先輩に夢中で話していたら、手土産で持参したお饅頭を渡し損ねてしまった。
先輩、明日またお饅頭、お届けしますね。

 

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2013年01月11日 [ 3697hit ]
2013年始動ッ。
2013年始動ッ。

 

 

今年はどんな一年になるだろう?
年賀状を描きながらいろいろと夢想しました。

 

そのどれもがお米に関わること。
とくにスイハニング(めし炊き)は2013年はさらに活発になればいいなと思ってます。

 

とにかく美味しいゴハン体験ができる機会や場面を作りたい。
スイハニング(炊く)する楽しみを、もっと知っていただきたい。
そこからお米に、田んぼに興味がつながってもらえたらいいと思う。

だからワークショップにイベントに、忙しい一年になるといいな。


2013年もよろしくお願い致します。

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画像:毎年20枚だけ描くエコ米タグに手描きする年賀状。今年はアンコメくんスケートノ図。毎年たくさんいただくけれど抽選で20枚だけ返信してます。こんな不義理をお許しくださいませ。m(_ _)m

2013年01月07日 [ 3783hit ]
報恩謝徳
報恩謝徳

 

 

今年最後のお客様が18時に来られました。

 

さてと・・・31日恒例、四文字熟語の時間。

今年はこの四文字。

 

報恩謝徳(ほうおんしゃとく)

 

一年の感謝を込めて。

色んなことがあった一年だったけど、無事に12月31日まで仕事できました。
ありがとうございました。

 

来年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

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2012年12月31日 [ 3955hit ]
雨の12月30日
雨の12月30日

 

 

12月30日はお餅販売のピーク日。
早朝から雨模様。

 

30日の雨・・・あまり記憶がないな。

 

店からクルマで5分もかからないところに、もち搗きの工房がある。
店と往復、行ったり来たり。
午後3時ごろ、ようやく当日分すべてのお餅がほぼ搗き終わった。

 

毎年のこの日が終わるとホッとする。
あともう一日か。

 

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2012年12月30日 [ 3786hit ]
明後日は玄米もち
明後日は玄米もち

 

 

今年は真夏を除いて玄米もちをよく搗いた。
そのおかげか年末最後の玄米もちの日(12/27)のご注文をたくさんいただいた。(ありがとうございます)

 

お正月のおもちとして玄米もちを選ぶ方もちらほら。
すっかり定着したみたいだ。

 

玄米もちの魅力はやっぱり風味の豊かさ。それに食べやすさ。かな?
きっと食べた人は一般的な玄米が持つイメージが変わると思う。
好きな方は1升(もち米で1.4キロ分)もご予約いただき、冷凍保存している方もあるくらいだ。

 

原料は特別栽培米の宮城県岩出山産みやこがねもち

かれこれこの5年ほど、すっかり気に入っているもち米だ。
それをこれからもち搗き工房へ運びこみ、洗米。

何度か水を変えながら当日まで浸し続ける。
そうやってじっくり時間をかけてお餅になる時を待つのだ。

 

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画像:生産者さんが色彩選別機で選別されたもち米。これをさらに目で見ながら残った籾などを手でとる。

 

2012年12月25日 [ 3682hit ]
ガスで炊いてね。
ガスで炊いてね。

 

 

ガス会社さんのキャンペーン米。
3キロの祝い米パッケージ。

 

メッセージはいかがしましょうか?と、ご担当のSさんと電話でやりとり。
ありきたりじゃあ面白くもなんともないですよね〜。というノリでひねり出したのがこれ。

 

ガスで炊いてね。

 

直球です。(笑)

 

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2012年12月20日 [ 3563hit ]
エコ米タグができるところ。
エコ米タグができるところ。

 

 

祝い米などアンコメのお米ギフトにはおなじみのお米のカタチをした紙タグ。
毎日オフィス等から出る使用済みコピー紙や封筒などを再生利用していることから
アンコメではこれをエコ米タグと呼んでいます。

 

このタグの製造を依頼しているのが、
指定就労継続支援事業所NPO法人てのひら「グループショップぱれっと」さん。

 

今から3年前、第一クリエイティブの故高木正吉さんという
稀代の技術者が開発した半自動式紙漉き機によって生まれました。
高木さんはこの機械を、ぱれっとさんのような授産施設での雇用を作ることを目的として開発しました。
誰にでも簡単に均質の紙漉き製品を作ることのできるいっぽうで人が創意工夫できる余白がたっぷりある。

 

人の苦手な部分を機械が・・・
機械の苦手な部分を人が・・・

 

だからこの機械で紙を漉く人は、
たて12センチ、よこ7センチの米型の中に漉く人の風景を映し出すことができるのです。

 

出来上がったエコ米タグは祝い米というハッピーな場面を演出します。
なによりこのタグに関る人みんなが喜びを分かち合うことができます。

エコ米タグはこんなふうにして生まれています。

 

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画像上:紙漉野郎
画像中:しあわせ よろこび
画像下:グループショップぱれっと

 

 

2012年12月17日 [ 5906hit ]
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