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ARTORO2016
ARTORO2016

 

今年も登呂遺跡でアートロが始まっている。
昨年まで講師という立場で準備期間を含め3年半関わってきたこの活動、
今年度から市民活動として再出発をした。
講師や参加者の区別のないフラットな関係で参加者それぞれが研究ができる場。
始めた頃にイメージした「ラボ」になっていければいいと思っている。

弥生時代の遺跡、登呂。
約2000年前にあった弥生時代に戻って今を考えてみると、
高度に細分化分業化した現代社会のはじまりはこの時期ではなかろうか?
そんな思いにかられ、暮らしのあらゆることの始まりを皮膚感覚でもって問い直す。
僕はそんな研究をのんびりしていくつもりです。
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画像上:苗を育てから移植するという今ではふつうの技術。そもそもそれが何のためかを知ってる人は案外少ない。
画像中:整備中の復元水田を眺めながら考える。肥料というアイデアがなかった時代、休耕し野草によって地力を回復させていた可能性が高い。弥生時代の水田の景色とは本当にこんなだったかも・・・。
画像下:紐がなければ、辺りの草で綯えばいい。すべての素材は足元にある!

ARTORO FBページ 

2016年06月15日 [ 624hit ]
ルーシー・リーの作品に見とれる。
ルーシー・リーの作品に見とれる。

 

歩きで30分のところに美術館がある。静岡市立美術館。
駅前の商業施設の入ったビルの1フロワーすべてが美術館になっている。
休みの日、気が向いてふらっと見に行くにはちょうどいい大きさ。
今回も良い企画展をやっていたので出掛けた。

ルーシー・リー展

没後20年となるイギリスの陶芸家。
巡回展として静岡にもやってきた。
過去にも何度か観ていたが、最初期から晩年までの代表作を一堂に観たのはこれが初めて。

よかった。
強烈に刺激を受けた。
どれもこれも素晴らしいの一言に尽きるのであるが、
晩年の作品「白釉青線文鉢」に一目惚れした。
言葉にならず、ただただ見とれてしまいました。

静岡では5月29日まで。
行ったほうがいいと思います。
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久々に一曲
Brahms Intermezzo no:2 in A major Op. 118

2016年05月24日 [ 496hit ]
SUNPO Vol.4
SUNPO Vol.4

 

5月15日(日)
紺屋町ウエストサイドマーケット SUNPO Vol.4 
アンコメも参加します!

静岡市のダウンタウン、紺屋町の近隣ショップが集まって開催するSUNPO。
お散歩気分でお出かけ、三歩で廻れるエリア(実際はもう少し広いと・・・笑)で楽しもうというコンセプトで
昨年5月にスタートした本企画も今回で4回目を迎えることができました。
初夏のいちばん心地よい季節、日差しをいっぱい浴びながら、スペシャルな一日をお楽しみください。

今回アンコメは「土鍋ごはん炊きワークショップ」で参加します!
30分で誰でも絶品スイハニング(ごはん炊き)が体験できますよ。
体験料1000円(1組)

開催日時:5月15日(日)10:00~17:00(※小雨でも開催します)

<参加ショップ>
● hug coffee紺屋町店&SUNPO出店ブース ・・・ スペシャルティコーヒー専門のオープンなコーヒースタンド
● BISTRO THE FARM(RENEWAL) ・・・ 素材にこだわり、わいわいとテーブルを囲む野菜ビストロ
● CREA TABLE ・・・ オリーブオイルソムリエのいるオリーブオイル専門店
● 箸舗 桜さくや ・・・ 自分の手に合った使い易いお箸が選べるお箸の専門店
● ぷるみえ~る紺屋町店 ・・・ 上質で自然な素材にこだわり、手間をおしまないお菓子づくり
● アンコメ安東米店 ・・・ 五つ星お米マイスターが栽培から関わるお米の専門店(ゲスト参加)
● やさし菜農園Tanizaki ・・・ 富士宮市のオーガニック野菜農家です(ゲスト参加)
● ブランジュリ メルシー ・・・ 無添加の素材を集め、愛情を込めた手作りパンの店(ゲスト参加)
● こうのもの(株)季咲亭 ・・・ 静岡野菜+和の旨味=和ピクルスです(ゲスト参加)
● スタンダードe ・・・ しっとりふわふわ、無添加シフォンケーキ(ゲスト参加)
● TAKUMI ・・・ ライフスタイルに溶け込む観葉植物やエアプランツたち(ゲスト参加)
● The Natural Shoe Repair ・・・ お気に入りの一足をより長く履き続けるためのお手伝い
● DJブース<Manbow/Kouta> ・・・ 町並みとシンクロする心地いいサウンドをお届けします

2016年05月07日 [ 828hit ]
ワークショップ「能×農 拍子が生まれる時」
ワークショップ「能×農 拍子が生まれる時」


来る4月16日(土)能楽師大倉流小鼓方、飯冨孔明(いいとみよしあき)さんと
アンコメ店主(長坂)がこんな実験的なワークショップを行います。


          能×農 拍子が生まれる時
~暮らしの中にあった拍子をみつける~


そもそも能とは何だろう?
能やお囃子のはじまりはいつから?何かはじまりだったのだろう?
能の中にある拍子から、その源流にある農の営みを身体を動かしながら考えていくワークショップです。
ご興味ある方はふるってご参加ください。

日時:2016年4月16日(土)13:30~15:00
場所:d-labo 静岡 静岡市葵区呉服町2-1-5 五風来館3階(ANNEX ISETAN 3階)
お問い合わせ、参加申込:http://www.d-laboweb.jp/event/16041603.html

 

2016年04月07日 [ 763hit ]
焚き火×ごはん炊き
焚き火×ごはん炊き

 

3月26日ごはん炊きのワークショップのため三浦半島油壺にある胴網海岸へ行った。葉山周辺、二子山山系で森林環境保全や環境発掘活動をしている「森もり倶楽部(室伏氏)」主催のこの企画、テーマは「Light米Fire ~ここから始まる新しい1万年~」やや難解なテーマではありますが、僕はこんな風に理解した。
 
この列島での約2000年間(本格的な農耕の始まりから化石燃料に頼るようになった現代社会まで)で失ってきたもの、疎かにしてきたことを見つめ直し、それ以前(縄文時代の1万年間)にあった平和で安定していたとされる人の暮らしのエッセンスを用いながら、これから先の1万年の人の暮らしの在り方を身近な里山を通じて考えてみる。その暮らしの鍵となるのが火、それも木が燃えることで生まれる「光と熱」ではないかと森もり倶楽部の室伏氏は考えたのでないかと感じた。そこで、火のある生活を実践している焚き火の達人、寒川氏と羽釜炊飯大好きアンコメ店主が招集されたわけです。
 
焚き火の達人、寒川氏のホームグランドでもあるSTEP CAMP BASEのある胴網海岸でのワークショップ、まずは、ごはん炊きの前に燃料となる柴刈から。辺りを15分間柴刈するだけで、ホームセンターで買う薪に換算して3000円分くらい、今回炊く2釜分に必要な燃料のじつに10倍ほどの量が、あっという間に集まった。
 
次に水加減。今回は浸しておいたお米の重さを計り、その80%の重さの水をグラム単位で計量。それらを羽釜に入れ、じっくりその景色を見る。お米と水、いつも炊飯器の水線頼りの水加減が、こういう作業でおなじみのあの比率が網膜に焼き付くから不思議だ。
 
下準備ができたところで、柴刈した中から細かい枝葉を集め、それに焚き火から火種をもらい点火。「はじめチョロチョロ中パッパ」の作法で徐々に火力をあげていく。白米(松下×安米きぬむすめ)1.5升、玄米(静岡藤枝松下カミアカリ)1.5升、二つの羽釜はそれぞれ点火から8分ほどで沸騰した。
 
この後、火力を落として沸騰維持。「ブツブツいう頃火を引いて」釜の中の水がなくなり釜肌にご飯は触れるとこんな音が聞こえてくる。それと香ばしい香り・・・そのタイミングで置き火にする。この日の外気温は10℃前後、しかも微風のため、釜が冷めることも考慮していつもより置き火を多めにしてみた。ここから15分間は蒸らし時間、「赤子泣いても蓋取るな」である。
 
じつは、この一連の作業は、すべて参加者自身にやってもらった。僕は手を動かず、助言だけ。それでも大ハズレしないのは、木が燃える柔らかい熱量とそれを受け止める金属羽釜コンビのおかげ。木が燃える炎の温度は約800℃、その温度を受け止める金属羽釜との相性は抜群。このコンビで江戸時代中期に完成したこの炊飯技術を「炊き干し法」という。水加減、火加減で調理するだけのこの技術が育まれたのは、水と森が豊かなこの島国だからこそだと考える。こうやって実際にやってみるとそれがよく分かるのだ。
 
蒸らしが終え蓋を開ける時は、お約束のように大きな歓声が上がる。90℃近い温度差のある外気温に触れたご飯はみるみるうちに光輝き、目指す質感である外硬内軟、つまり外がツルっとコートされ、内はふんわり食感のご飯が完成した。遅れて20分後、もうひとつの羽釜で炊いていた巨大胚芽米カミアカリ(玄米)も炊き上がりました。
 
いよいよ実食、テーブルに並んだ二つの羽釜、「にこまる(白米)」と「カミアカリ(玄米)」囲み、歓談しながらと会食と思いきや、皆さん黙々と食べることだけに夢中です。「飯をおかずに飯を喰う」などとおっしゃる方もいるほど、想像していた以上の旨さにみなさん大満足の様子でした。こうしてワークショップは満腹になったところで終了。無事にミッションが果たせました。
 
閉会後はスタッフみんなで焚き火タイム。拾い集めた木々で暖を取りながらいただく日本酒の旨いことったら・・・星空を眺めながら尽きる事のない会話が延々と続き、一夜にして焚き火ファンになった週末でした。

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参加された皆さま、森もり倶楽部の室伏さん、STEP CAMP BASEの寒川さん、関係者の皆さま、おつかれさまでした&ありがとうございました。

2016年03月28日 [ 758hit ]
ごはん炊きワークショップ@旧桜井邸
ごはん炊きワークショップ@旧桜井邸

 

来る3月20日(日)、こんな素敵な空間でごはん炊きワークショップ行います。
場所は島田市博物館分館にある日本家屋、旧桜井邸。
明治23(1890)年に建てられた日本情緒溢れる建物の中、
旧家ならではレンガ造りの大きな竃(へっつい)のある空間です。
残念ながらこの竃(へっつい)は使用できませんが、土鍋による炊飯を体験いただきながら
竃(へっつい)による羽釜炊飯の秘密もお伝えできればと思っています。
ふるってご参加ください。

この企画は島田市博物館分館海野光弘版画記念館で開催中の
日本画家石川和賢展「去来するもの」(2/13~3/27)の関連イベントです。 

日時:3/20(日)11時~、12時~、13時~
会場:島田市博物館分館、日本家屋(旧桜井邸)
定員:各回10組、参加料800円(別途観覧料が必要になります)
参加申込み:3/1(火)より博物館分館で電話(0547-34-3216)にて受付(先着順)
※当日飛入り参加も可能です!

島田市博物館
島田市博物館FBページ

2016年03月16日 [ 717hit ]
5年目の3月11日
5年目の3月11日

 

あの日、3月11日は金曜日、配達先で地震を感じました。
その後クルマのラジオをかけっ放しにして店に戻りました。
とにもかくにも東北、北関東の仲間のことが気がかりでした。
地震や津波、その上に原発までも・・・。
深刻な情報に一喜一憂しつつも、いつもどおりの仕事をすることに努めようと思いました。
 
そんな折、3月14日の月曜日には福島県いわき市へ緊急でお米を送ることになり、
在庫していた福島県の浜通り地方のコシヒカリを30俵(1800キロ)精米したのでした。
日頃なかなか仕入れることのなかったこの地方のお米、
食味がよく品質も良かったことから偶然仕入れたばかりだったのです。
浜通りの米を浜通りへ帰す。
偶然とはいえ、何かの縁を感じつつ荷物を準備し、トラックで運ばれていくのを見送りました。
 
3月16日水曜日、週明けからお米を買い求め彷徨うお客様のピークがやって来ました。
店内でお客様同士が言い争う場面にも遭遇しました。
その日の夜、茨城の仲間へ物資を運ぶためトラックで松下がやって来ました。
皆で依頼された荷物を満載にし、松下と相棒の大塚くんに、おむすびを持たせてました。
見送った皆の心配した表情と、翌朝無事に帰って来た二人の表情が今でも忘れられません。
 
あれから5年が過ぎました。
今年の3月11日も金曜日です。
何もかもが元通りになることは、ないのかもしれなません。
けれど、毎日少しずつやっていけば、その日がやってくるに違いないと信じたい。
様々なことが変わってしまったけれど、今日も米屋がやれていることを感謝しています。
 
2011年3月13日のブログ「米屋のいい訳」から
http://ankome.com/modules/information/index.php?lid=569&cid=10


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 震災の翌年2012年から始まった東日本大震災チャリティーイベント
 
被災してない僕たちが頑張る! 第5弾 in 酪農王国オラッチェ
 
今年も参加します。
アンコメでは全品東北育ちの、玄米食専用品種巨大胚芽カミアカリ、
玄米もち、アーモンド入り玄米もち、えびもち、よもぎもち、を販売する予定です。
皆さまふるってお越しください!
 
日時:3月13日(日)10:00~16:00(雨天決行)
会場:函南町、酪農王国オラッチェ
※JR函南駅から無料シャトルバスが運行されます。
 
「被災してない僕たちが頑張る」FBページ
https://www.facebook.com/bokutachiga.ganbaru/

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画像:藤枝松下圃場3月

2016年03月11日 [ 699hit ]
1500年
1500年

 

縄文晩期、ニッポン列島へ稲作が伝わって以来、
先人たちは米という稲の種子(穀物)を食べ始めた。
と同時に、米のデンプンをどうやってエネルギー源として効率よく吸収できる状態にするかの技術が試されていった。
もちろんより美味しくたべることにもこだわって。

画像はその道程で生まれた煮炊きの道具である。
左はご存じの羽釜。
右は、台付甕型土器(だいつきかめがたどき)。

金属でできた羽釜が一般に普及したのは江戸時代中期。
つまり平和になった江戸時代、金属が武器ではなく民生品に広く使われるようになってからのこと。
それによって現在の炊飯技術(煮る、焼く、蒸す)の「炊き干し法」が完成しました。
ちなみに画像のこれは当店の先々代が戦中戦後に使っていたアルミ製のもの。

いっぽうの台付甕型土器、これは弥生時代後期の登呂村で使用されていたもののレプリカ。
登呂遺跡で3年間行ったワークショップ、アートロ「土がぼくらにくれたもの」の活動で使用したものです。
じつはこの土器、蓋を使用した痕跡がないので当時は蓋なしで煮炊きしていたと想像されています。
だとすると、これは炊飯ではなく、たんに「煮る」だったと想像しています。

両者の間には約1500年間の時間差があります。
じつは、その間にも様々な煮炊き道具があります。
そうやって生まれた技術の集積が1500年後の江戸中期に炊飯技術として完成しました。

この話をし始めると、止まらなくなります。
今日のところはこのへんで。

2016年03月04日 [ 742hit ]
3月のごはん炊きワークショップ
3月のごはん炊きワークショップ

 

来る3月20日(日)、島田市でごはん炊きワークショップ行うことになりました。
今回は島田市博物館分館海野光弘版画記念館で開催中の
日本画家石川和賢展「去来するもの」(2/13~3/27)の関連イベントとして企画しました。 

会場は島田市博物館分館にある日本家屋、旧桜井邸。
明治23(1890)年に建てられた日本情緒溢れる建物の中で
旧家ならではレンガ造りの大きな竃(へっつい)のある空間で行います。
残念ながら竃(へっつい)は使用できませんが、土鍋による炊飯を体験いただきながら
竃(へっつい)による羽釜炊飯の秘密もお伝えできればと思っています。

日時:3/20(日)11時~、12時~、13時~
会場:島田市博物館分館、日本家屋(旧桜井邸)
定員:各回10組、参加料800円(別途観覧料が必要になります)
参加申込み:3/1(火)より博物館分館で電話(0547-34-3216)にて受付(先着順)

島田市博物館
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/hakubutsukan/hakubutu_top.html 

2016年02月29日 [ 641hit ]
炊飯自在
炊飯自在

 

昨年、月に一度、行ける時だけボランティアでご飯を炊きに通った。
子どもの貧困に取り組む団体が運営する小さなスペース、
ささやかながらお手伝いに行ったのだった。

ボランティアとはいえ、特別に何かをするのではなく、
できる人ができることを少しだけするという具合なので、
僕は土鍋を持参し、その場で飯を炊き、一緒に飯を喰った。
誘ってくれた友人は「むしろそれがいいんだよ・・・」というので気楽に参加していた。

スペースには高校生3年生のYも来ていて、行けばいつも食卓を共にした。
Yはいつからか、こちらから誘うともなしに、ご飯炊きを手伝うようになっていった。
何度目かに「もう全部自分でやってみなよ」と言うと、
最初は自信なさげのようだったが、やってみることになった。
炊き上がったそのご飯は、ちょっとおコゲのある美味しいご飯で周囲を驚かせたのだった。


以前、子どもの貧困問題をテーマにしていたドキュメンタリーを見ていて
当事者へのインタビューのこんな声に考えさせられたことがあった。

「お米はあるけど電気が止まってるからご飯が炊けない・・・」

現代の生活においてガスや電気が必須であることは言うまでもないが、
問題なのは「炊飯器でないとご飯が炊けない」と思ってることのように僕には感じたのだった。
「周辺で柴刈して飯盒炊爨でもすれば?」と言ってるわけではない。
つまり空腹にも関わらず、目の前にあるお米をどうすることもできないでいる状況になぜ陥ったのか?
問題の背景にはこういった知識や経験といった多くの人が意識することはなしに
身につくようなことの不足もあるのでないかと思ったのだ。


Yは自らの経験からか福祉を勉強することを希望し専門の大学への進学希望した。
そこで合格したら炊飯土鍋をお祝いにあげる約束をした。
そしてこの2月、Yは見事にその目的を達した。
4月からは一人暮らしがはじまる。この炊飯土鍋が少しは役に立ってくれるだろうか?
いや、むしろ道具はどうでもいい。
Yはどこへ行こうが、米と水と燃料となる燃やすものさえあれば、喰う術を身につけただから。

2016年02月27日 [ 670hit ]
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