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旅する羽釜 6
 
 
2013年7月8、9日、フランスのシャンパーニュ地方にある中世の古城、フェール城で行われた能フェスティバルに参加し、羽釜スイハニング(炊き)、おむすびをつくってきました。これはそのレポートです。
 
 
 
旅する羽釜 6
 
 
持ち込んだ羽釜を能楽師の面々、Groomしずおかの面々、そこにいたニッポン人みんなに見せたら大いに盛り上がって喜んでくれた。
本当に持ってきたの・・・オモシロ〜イ。
面白いでしょ〜、言うなれば、まあただそれだけのことなんですけどね。アホでしょ〜。
能チームの通訳のKさんも喜んでくれた中の一人だった。
 
お米を浸す入れ物ってどれくらいの大きさ?わたし借りてくるわ。
 
と、お願いしたかしないかのうちにシャトーの厨房へ駆け出していった。戻ってきたら18時までに返す約束で借りてきたよ。渡されたのが銀のワインクーラー×2 さっすがシャンパーニュ!洗米を再開し玄米2キロと白米2キロをその2種を水を張ったワインクーラーへ無事収めた。
 
さて、今回のスイハニングミッションにはひとつだけ密命があった。笑。
それは、三重県のお米、「結びの神」(品種名:三重23号)で、おむすびをつくること。 お付き合いするようになって10年近く経つ食のコンサルティングをしている愛知県出身のH女史の関わる活性化プロジェクトで僕は渡仏前にそのお手伝いすることが決まったばかりだった。じつは渡仏直前の7月5日にスケジュール調整の電話がかかってきた時に、来週からフランスdeスイハニングなんすよ・・・と話したら、「結びの神」も炊いてきてよ!ということになり、翌7月6日の午前中には三重県の担当者さんから宅配便で「結びの神」が届いた。最初は、まあこれも何かの縁、と思ってパッキングしたのだが、後であることに気づいた。
 
三重県か〜三重県ね、三重県でしょ。あっ!俺、世話になってるよ三重県・・・。
まず、土鍋。愛用の炊飯土鍋は万古焼、つまり三重県四日市生まれ。この土鍋によってESI創設の基礎となるスイハニング技術のあれこれを学ばせてもらった。 なおかつ、現在も最も信頼できる土鍋として、ESIにとってなくてはならない存在なのだ。
 
それに稲、米、飯に関わる人のみならず、ニッポンという共有アイデンティティを培ってきた心の深層にある姿なき存在、伊勢の大神、それも三重県であった。伊勢には時々訪ねては巨大胚芽米カミアカリをポケットの奥からひと粒取り出して森に置きカミアカリとその生産者たちの無事を祈るのだ。
 
僕にはいわゆる信仰というものはないのだけど、旅先ではその土地のそういった存在に出会うと手をあわせたくなる。ランスのノートルダムで手を合わせたように。正直いえばご利益なんて期待しているわけじゃない。つつがなくこの土地で時間が過ごすために挨拶してるだけのこと。話が逸れた、すんません。
 
つまり、こんな密命を持っての渡仏だった。
じつは面白いことに、もうひとつ縁があった。今回の旅の同行者、むすび方としてこの酔狂なミッションに参加したHさんは蛤で有名な三重県桑名市の出身だったのだ。なんという縁!三重県のお米、「結びの神」を三重県出身者が「おむすび」に結ぶ。ク〜〜しびれるウ〜〜。
 
ああそうそう、ESIの本懐「巨大胚芽米カミアカリ」をフランスの水でスイハニングし、フランスの塩でむすぶ。これも忘れちゃいけない!これまで苦労はすべて「結びの神」と「カミアカリ」ダブル「カミ」で能舞台を盛り上げることなんだった。
 
さて、お米が吸水をはじめ、酵素活性している間に釜戸を作り、薪の調達だ。いやいやその前に、正式なスイハニング、おむすびをお出しする許可をいただかないとだよ。この壁を越えないとこれまでの様々はぜんぶ無駄になっちゃう・・・。さてどうすっか?
 
辻く〜ん!
Kさ〜ん!
 
 
つづく
 
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画像上:ワインクーラーで浸漬。手前「結びの神」、奥「巨大胚芽米カミアカリ」
画像中:洗米作業中。
画像下:持って来ましたの図
 
 
 
2013年07月27日 [ 5482hit ]
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