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8月25日号 茶畑と田圃とモーターサイクルと。の巻

20代前半、小生はモーターサイクルに夢中だった。とくに悪路を走ることを目的とした通称オフロードバイクというものだ。なぜその分野のモーターサイクルが好きだったかというと、人工的な文化と自然とが四つに組んだ感じを実感できるからだった。人工的な文化それ自体はとっても快適で小生自身もおおいに享受しているのだが、その行き過ぎによる傲慢さはいけない。そこへいくと農村や山村など人工的文化がやや希薄な地域は人間と自然とが必死になって、ある時は戦い、ある時は共生し互いに尊重しあってバランスがとれているような気がするからだ。こんなことを思うのは街に住む人工的文化享受者の戯言と思われるかもしれない。しかしよく見て感じてほしい。谷間の集落や棚田や畑、よく手の入った杉林や椎茸の栽培の風景、人間と自然が共生して作り出した造形の美しいことを。モーターサイクルも同様で「自然の中をどうしたら快適に効率よく移動するか?」をかたちにした造形として機能美といってふさわしい美しさを有する。小生はこういったモノが作る風景が好きで自然にそっち方面に足が向いてしまうのだと思う。

そんな人と自然が共生している風景として静岡ならではの場所へ趣味と仕事を兼ねて久々にモーターサイクルで出かけた。行った先は大井川中流域、南アルプス前衛「蕎麦粒山」を望むことのできる川根町青部の無農薬茶栽培生産者、益井悦郎さん宅である。益井さんは松下くん同様、青年海外協力隊隊員として西アフリカのセネガルで2年間仕事をしたキャリアの持ち主でフランス語、英語など語学堪能な異色の農業家。小生が訪問する1週間前にもパリの日本茶小売店経営者一家が茶畑を訪問したそうで「久々にフランス語しゃべった」なんて言ってた。ちなみに松下くんは日本に3人しかいないアマハラ語をしゃべることができる日本人のひとりなのである。(女子マラソンで有名なマトバ・ロバさんがアマハラ語をしゃべる部族とのこと)益井さんのはなしに戻ろう。彼のお茶栽培は無農薬栽培である以上に現代のお茶の味に対して敏感な感性を持っている。「お茶は嗜好品、今は無農薬である上に味もよくなくてはダメ!」「5年前と今では栽培方法がぜんぜん変わった」とも言っていた。常々米は主食的位置付けから嗜好品的位置付けになりつつあると考えていたのでいろんな点で共感するところが多いと感じました。

帰り道に林道をいくつか結んで藤枝の田圃へモーターサイクルを走らせた。峠を4つ越え見慣れた田圃の風景に着く頃には日が傾きかけていた。残念ながら松下くんは不在だったので写真だけ撮ってきた。今年このプロジェクトの主力商品となる晩生品種「ヒノヒカリ」は穂が垂れはじめていた。風に揺れ日差しに輝く稲はとても美しく、まさに自然と人間が共生して生まれた造形美といってふさわしい。これから約1ヶ月稲は日々デンプンを蓄え豊穣の時を刻んでいくのである



益井さんの無農薬煎茶を当店でも販売をはじめました。

■極上無農薬煎茶 100グラム ¥2000
益井さんの茶畑でほんの少量作るだけのまさに工芸品的究極の川根茶です。益井さんはこのお茶に関してあえて多くを語らなかったですがごく少量の自慢の逸品とのことです。

■特上無農薬煎茶 100グラム ¥900
無農薬茶とは思えない味を重視した益井さんならではのお茶です。小学生の頃からお茶爺さんと呼ばれた小生が納得しました.。

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益井さん親子

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もうすぐ出穂

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ヒノヒカリ

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穂の先端部

蕎麦粒山
蕎麦粒山
2002年01月14日 [ 2816hit ]
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