このプロジェクト、松下が栽培しアンコメは販売するお米は、もうすでに10月下旬には全部揃った。
「いただき」、「あさひの夢」、そして「ヒノヒカリ」。
それらのインプレッションをまだしていなかった。
もちろん全部試食をすませ、販売しているにも関わらず・・・。
正直に言う。今年は表現が難しい。
いやけっして不味いわけじゃないんですよ。
つまり、僕自身がきちんと分かるところに落ちていない。
毎年、松下のお米は何かしら強烈な何かを持っている。
それは、時にうるさく感じるほどの強烈さである。
ところが22年産は、その鳴りを潜めている。
これをどう捉えるべきなのか?言葉が生まれない。
つまりインプレッションが書けない。
しかし、今感じていることを、今の言葉で書くこととしよう。
「いただき」、「あさひの夢」、そして「ヒノヒカリ」、この3種。
このすべてがみな同じ米のように感じ、例年のような圧倒的なキャラの違いを感じない。
それぞれの持っているべき個性が今年はどうにも現れにくい。
米粒の見た目、ルックスはまったく違うにも関わらず。
「いただき」は香りが強い。堆肥を思わせるような発酵香がある。炊いている時からその香気が溢れ出る。
味もしっかりしている。しかし触感がゆるい。9月の高温影響がモロに出ている感じ。
「あさひの夢」は見た目がNG。いわゆる背白(米粒の側面が白化している)だらけ。
香りは「いただき」ほどではないが、品のいい甘い香りがある。ただし味はあっさり。
ただ不思議なことに触感がいい。ゆるくない。こんなにも背白だらけなのに、意外なほど触感がいいのだ。
「ヒノヒカリ」は見た目はいい。見ていてもっとも安心できる品質。だけど香りが弱い。
「いただき」と比べたら三分の一かな。とにかく静か。じつは味も静か。
触感がゆるい。それに舌触りがスムースでない。
松下らしさが弱い。切れがない。そういう感じを持った。
頭が痛いが、22年産はこういうインプレッションとなってしまった。
さて、この記事を書いている後ろで、思いつきでやってみた。
それは、この3種をブレンドしてみたのだ。
プロジェクト米としては、意図してブレンドしたのは、初めてだったかもしれない。
そして食べて驚いた。
足りないところを補い、香り、味、触感のバランスが取れている。
この方法があった!だからブレンドは面白い。
22年産はブレンドして食べていただこうかな?悩んだ末にこういう方法に気づいた。
このプロジェクトとしては、松下ブレンドってのは初めてオススメする方法かな。
10年もやっていると、こんなこともあるんだな。
だからプロジェクトは面白い。
だから止められない。
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アンコメ米作りプロジェクト米3種
栽培地:静岡県藤枝市青南町
生産者:松下明弘
栽培方法:有機JAS(無農薬無化学肥料栽培米)
松下×安米いただき 1キロ720円 5キロ3500円 10キロ6900円
松下×安米あさひの夢 1キロ690円 5キロ3350円 10キロ6600円
松下×安米ヒノヒカリ 1キロ720円 5キロ3500円 10キロ6900円
※表示価格は玄米価格です。分づき米、白米にもできます。
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