ホトケノザ。
アンコメ米作りプロジェクト米の田圃は隣町の藤枝である。月に1回ないしは2回は見に行く。生産者である松下が居ても居なくても、それは変わらない。
昨夏、藤枝市内に大口のお客様ができたことで、藤枝通いは以前より多くなった。そのおかげで、田圃の微妙な変化が以前より、より多く捉えられるようになった。
前回訪れた1月は気温4度、強風で体感温度はさらに低かったが、今日は気温11度、だいぶん暖かくなったと実感しながら、田圃を散策した。発見したのは、この開花したホトケノザ。かなり気の早いヤツだと察した。
新潟をはじめとする日本海側が豪雪というのに、日本アルプスの南側では、すでに春草が活動しているのだ。ここに稲作の妙がある。
味、香り、触感がつくるお米のキャラクター。その違いに価値があると云い続けてきたが、その価値を紡ぐ要素の一つに、ホトケノザと雪の対比であると思う。しかしその違いをどのように活かし、栽培技術の中に意識付けすべきなのか?ここが問題だと思う。
もうすぐ22年産の作業が始まる。どうすべきなのかは作業をしながら考え、少しずつトライしていく。そういうことを初めて今年で10年目。小さいながらも答えの断片を捉えられそうな気がしている。
2010年02月08日 [ 7921hit ]