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松下高野6月4日号 田植え体験会の巻

 「今日は田植えやるんですか?」。早朝6:00寝ぼけ状態で出た電話は今日予定している田植え体験会の問い合わせだった。電話に出ながら窓越しに空を覗くと今にも泣きだそうな曇天。よく見れば霧雨だった。「藤枝のピンポイント天気予報では午前9時頃から曇り時々晴れの予報なので決行します」と返事をした。もっとも田植え作業には曇りないしは少々の雨ぐらいのほうが体は楽で、昨年のようなピーカンの天気だとノドは乾く日焼けはするでかなり疲労する。主催者としてはこんな空模様のほうが正直なところ絶好の田植え日和だと思っているのだ。ところが現地8:30には霧雨はすっかり晴れ、曇天どころか晴天となったのである。今年の田植え体験会では2人体制となったアンコメ米作りプロジェクトのお披露目も兼ねており、その新しいスタッフである菊川市で米作りをしている高野順也くんも駆けつけ参加者は延べで30人!今回も大盛況となった。

 イベント用に用意した小さな3畝(約90坪)の田圃に今年は「羽二重もち」と「黒米」の2種類の苗を植えることになった。いつものように松下くんから田植え作業のレクチャーを聞き早速作業が開始された。「おおッとその前に今年は誰が田植え定規役をやりますか?」。手植えではそのガイドなる田植え定規のもち手の腕前がその出来を左右する。昨年は建築設計者で松下フリークのSさんUさんペアのおかげでほぼ完璧な出来ばえと松下くんから合格点をいただいたものだから今年もご両人にと思っていたが、二人とも当日体調不良のため欠席となってしまったので新たな人選となった。そこで今回は参加者の中でもっとも几帳面そうな(?)Kさん&Yさんペアに担当していただいた。初体験とはいえ前半の往路(羽二重もち)は快調に進みその仕上がりも序盤のもたつきはあったものの合格点の仕上がりだった。途中麦茶休憩を挟み定規役を交代した後半の復路(黒米)でもその調子は崩れることなくお昼前には片付いた。美しく田植えされた田圃の前で全員で記念撮影をし秋の稲刈り体験会での再会を誓って解散となった。

 「これからおむすび持って伺います」。道具の片付けをしている時に携帯が鳴った。電話は岡部町の「ゆとり庵」植田さんだった。植田さんは「めし炊き職人」としてその筋では名の知れた方で静岡県が主催する米サポーターズクラブで知り合いになり親交を深めている間柄。先日も16年産の松下×安米ヒノヒカリなどいくつかのお米を実験炊飯していただき詳細なインプレッションを送ってきていただいた。そんな植田さんが見学を兼ねおむすび持って田圃にやって来た。「こんな近所でこんな仕事をしていた人がいたんですね!」と第一声。「『地元の良い米を地元の水で炊き地元の人が食べる』このごくあたりまえのことをやりたいんです・・・」。松下くん、高野くんを交え熱のこもった話しはこれから数時間続いたのであった。植田さんの登場により「アンコメ米作りプロジェクト」はまた新たな展開になりそうな予感である。


苗洗い


田植え人


スタッフ


こめ談義

今回の時間はこちら
小学生のOくん。その集中力に感心する松下くん。
小学生のOくん。その集中力に感心する松下くん。
2005年01月27日 [ 3272hit ]
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