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ロジカルな訪問者たち

 

 

 

「ロジカルな田んぼ」(松下明弘著)以来、農閑期には松下さん田んぼには全国から見学者がやってくるようになった。
若人から年配の方まで年齢も幅広く様々。

 

どの方も稲作が大好きで、これからも稲作を続けて行きたい。
もっと面白くしたいと熱く思ってる方ばかり。
初めてお会いする方ばかりなのに、以前から知った顔同士のように会話が始まる。
つまり同じ言語を持った仲間たちなのだ。

 

場所は違えど、同じ太陽の下、同じ時代で稲作をしている者同士は
うれしいと感じること、不安に思うこと、問題点に共通することは多い。
お互いに失敗したことや、上手くいったことなどを情報交換する。
一人で考え、悩むよりもこうして会いに来て話すだけで解決の糸口がみつかる。

とくに若い世代にとっては貴重な時間となる。
僕らが10年掛けて気付いたこと、知ったこと、解決したことを、数年に縮めることができるからだ。

 

僕らが現役で仕事ができる時間。
「田んぼからお茶碗まで」ができる時間。つまりあと何作できるだろうか?
残念ながら何百作もあるわけではない。
せいぜい25作、年齢は75か・・・。
そう思うと一作一作を大切にしたい。

その一作一作の合間にこういう機会があることで技術やアイデアを共有したりシェアできる。
シェアしたからといって、そのまま自分のフィールドで通用するわけでない。
持ち帰ったそれを、自分のフィールドに合うようにチューニングしなければ使いモノにはならない。
だけどチューニングされたそれは、もう元の技術やアイデアではなく
チューニングした人のオリジナルと言っていいほどのモノになる。
それをまた、別の誰かにシェアしていく。
こうして技術やアイデアが進化していく。
これがニッポンの稲作で2000年、たった2000回でここまでになった。そう感じている。

 

この記事をアップする頃には26年産の作付け準備が始まっていることだろう。
新しい技術やアイデアを試しながら、もうすぐワクワクドキドキのシーズンがやって来る。

 

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画像上:はるばる四国からやって来てくれた。

画像中:フワトロ層はこの季節でも確認できる。

画像下:フワトロ層の生成のしくみを丁寧に説明する松下。

 


 

2014年03月26日 [ 5319hit ]
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