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糸口を探せ!
糸口を探せ!

 磐田へ行った。いつもお世話になっている太田農場さんのところへ。今日は同行者があった。就農希望のHくんである。彼とは3年くらいの付き合いで、カミアカリドリーム勉強会には必ず顔を出す熱心な男である。その彼が、太田さんに会ってみたいというので、おせっかいとは思ったが同行した。まあ、僕の方もこの時期の太田さんの田圃を見たかったので、ちょうど良かったのではあるけれど。


 今、新規で農の世界に入りたい若者は多い。しかし、その世界にスムーズに入るにはかなりハードルが高いのも事実である。アンコメにも、その手がかりを見つけ出そうと相談者が毎年のように何人かやって来る。Hくんも、その一人だった。
 彼はここ数年、それと格闘している。「情熱だけではどうしようもない・・・」と、彼は言う。
商品作りについては、いくらでも相談に乗れるのだけが、いかんせん、ホームフィールドがない状態では、何のアドバイスもできない。今はただ、僕が今まで見知った人やコトを、彼に伝えることくらいしかできない。力のなさ痛感する。何か気がついていない糸口はないだろうか?

2010年02月19日 [ 4023hit ]
蕎麦の実
蕎麦の実

 今、ある雑穀をブレンドしたお米を昼に試食している。その雑穀は、「蕎麦」。ポピュラーな穀物であるけれど、実を丸のまま食べることはあまりないですね。その蕎麦の実を米に対してかなり高いブレンド比率で炊いています。
 ちなみに一昨日は、米1.5:蕎麦0.5。今日は、米1.5:蕎麦0.5:押麦0.5という感じ。これだけブレンドしても、触感は悪くない。悪いどころか、蕎麦が里芋のような触感を醸し出し、少しだけ粘りもある。香りも、そば切りよりも蕎麦の風味が感じられ、単純に美味しい。
 じつはこのブレンド、さる蕎麦屋の店主から依頼されて実験しているのだが、
その店主から与えられた課題は、これだけではない。その課題のことを書くと、その店主がなのかは、一目瞭然だからここでは書かない。まあ、それだけ云えば、「あ〜あいつのことか・・・」とお分かりいただけるとは思いますが・・・。
 この実験、今月末のデビューを目指して開発中です。果たして間に合うか?実験はまだ続く。

2010年02月17日 [ 4603hit ]
身近な旅へ。
身近な旅へ。

 若い頃は見知らぬ世界とは、遠くにこそあると信じていてた。これは事実であるけれど、正確な答えではない。じつは案外身近な、足元のような所にもあるのだ。
 近所を歩く。自転車で走る。身近にある界隈を、日常とは違うアングルで見た時、今まで気付かなかった見知らぬ世界を発見するのだ。それが「」というものではないかと思っている。

 

ここからは宣伝です。
 友人が旅の参加者を募っています。その旅は、静岡に住む者にとっては身近なところ。お茶に関わる土地、人を巡る旅です。それを、「お茶ツーリズム」と名付けています。お茶を巡る旅のカタチはこの4つ。

 

1)2月21日(日)市民が育てる“清水のお茶”にもてなされる1日(静岡市清水区)
2)3月7日(日)プロ写真家とお茶のある風景を訪ねる(静岡市〜牧之原市)
3)3月20日(日)製茶問屋の仕事拝見と農家の枝垂桜(静岡市内)
4)4月21日(日)静岡茶発祥の地で春のミニウォーク(静岡市足久保)

 

 じつは昨年、足久保のお茶ツーリズムに参加しました。静岡市内在住の自分には、あまりにも身近な世界だから、さしたる期待もしないで参加してみたら、発見があったのです。というより、「知ってるつもりで何も知らない・・・」言葉にすると、そういう感じでした。それは期待以上の面白み、云わば「」を見つけたのです。

 この4つの旅、只今参加者募集中です。詳しくは、(株)そふと研究室旅行センターへ。

2010年02月13日 [ 4635hit ]
新しいプロジェクト。
新しいプロジェクト。

 アンコメの祝い米を構成する重要なパーツとしてエコ米(マイ)タグは欠かせない。じつはその制作を、あるNPOが運営する作業所で行うプロジェクトが始まった。これは地元新聞社の友人エディターIさんの提案で、Iさんが以前このNPOを取材したことから縁を繋いでくれた。おどろいたことに、その作業所はアンコメから歩いて5分足らずの場所にあった。「灯台下暗し」だった。
 Iさんと連れ立ってその作業所に出向き、エコ米タグが、どんな風に使われ、何が狙いで作っているのか、そしてどのように作られているか?などを説明した。同時に僕らも、その作業所の現状についても見聞した。
 しかし言葉では限界がある。そこで今日、このエコ米タグを製造するための機械、半自動式紙漉き装置を作っている第一クリエイティブへ、作業所のスタッフお二人をお連れしてエコ米タグの制作を体感していただいた。
 デモ機は開発当初からある実験マシンであり、日頃アンコメ用に大量製造していることもあり初めて見る人には少々不思議に見えたようですが、実際に作業を始めてみるとお二人とも夢中になって、いや楽しんで作業をされていました。
 じつはこの機械、「紙を漉く」部分については機械化されていますが、それ以外の部分は、人の手わざのウエイトが大きく、だからこそクリエイティブな面白さがあるのです。お二人が夢中になったのはそのせいです。
 今日はプロジェクトの第一歩、次に前進できるよう希望するのみ。NPOからの良いメッセージを待っているところです。

2010年02月12日 [ 5996hit ]
2月の雨
2月の雨

 寒い雨、こんな2月の雨は受験の頃を思い出します。


 このまま静岡に居て米屋になることが嫌で進学することを理由に、ここから脱出したかった。正直言えばそれが本音だった。今思えば、なんと贅沢な選択だったことか・・・。
 この言い訳を理解し援助してくれた両親に、今はとても感謝しています。
 「いつかは帰って店を継ぐ」。そういう気持ちは強かったが、あの頃はとにかくこの街を出たかった。
 新幹線に乗って東へ移動する車窓から、竜爪山とその周辺へ伸びる稜線を見た時、「あ〜やっと脱出できた・・・」という思いと、それと同じ分量の「故郷を捨てる」という思いが交錯した。それくらい、あのスカイラインに退屈していた自分と、その自分が案外センチなんだと初めて気付いた瞬間だった。
 ほとんど準備もせず挑戦したその年の受験は、補欠通知一通の成果以外、すべて惨敗だった。なんとかこの街を出て外の世界に触れ、20歳代半ばで帰ってきた時には、「ここにすべてがある・・・」。なんて生意気を言うヤツになっていた。
 今、寝起きしている部屋には、あの退屈極まりなかったはずのスカイラインが切り取られるように見える横長の窓がある。40も半ば過ぎた今の僕には、そのスカイラインが愛おしく見えるようになっている。

2010年02月11日 [ 4110hit ]
続アンコムする!
続アンコムする!

 今年最初のブログネタにした「アンコムする?アンチョイする?」というベトナム語の会話ことが書かれた情報誌を大晦日の夕方にアンコメに届けてくれたJさんが、またもや面白い情報(新聞切り抜き)を持ってきてくれました。
 それは、2月6日の日経の「裏読みWAVE」というコラムだった。タイトルは「パン食1位 京都のふしぎ」とあるが、Jさんがアンコメネタだと反応したのは、この部分だった。

 「家計調査によると全国の県庁所在地の中でコメの1世帯あたりの年間購入量(2006〜08年の平均)が最も多いのが静岡市で年間105キログラム買っている。わずかな差で富山市、金沢市が続く。最下位は岡山市。静岡は岡山の1.5倍以上の購入量だ・・・」

 この理由には、1)静岡には海産物などご飯にあう食材が多い。2)地元のコメ生産が少なく、親戚の農家などからもらう機会があまりない。などの考えられるとのこと。
 静岡には元気な米屋が多いと云われるのは、このあたりに理由があるようです。アンコメもその中のひとつとして日々仕事をさせていただいているというわけです。

 Jさん感謝!明日もアンコム(アンコメ)スピリットで、頑張ります!応援よろしく!

 

2010年02月10日 [ 4780hit ]
ホトケノザ。
ホトケノザ。

 アンコメ米作りプロジェクト米の田圃は隣町の藤枝である。月に1回ないしは2回は見に行く。生産者である松下が居ても居なくても、それは変わらない。

 昨夏、藤枝市内に大口のお客様ができたことで、藤枝通いは以前より多くなった。そのおかげで、田圃の微妙な変化が以前より、より多く捉えられるようになった。

 前回訪れた1月は気温4度、強風で体感温度はさらに低かったが、今日は気温11度、だいぶん暖かくなったと実感しながら、田圃を散策した。発見したのは、この開花したホトケノザ。かなり気の早いヤツだと察した。

 新潟をはじめとする日本海側が豪雪というのに、日本アルプスの南側では、すでに春草が活動しているのだ。ここに稲作の妙がある。

 味、香り、触感がつくるお米のキャラクター。その違いに価値があると云い続けてきたが、その価値を紡ぐ要素の一つに、ホトケノザと雪の対比であると思う。しかしその違いをどのように活かし、栽培技術の中に意識付けすべきなのか?ここが問題だと思う。

 もうすぐ22年産の作業が始まる。どうすべきなのかは作業をしながら考え、少しずつトライしていく。そういうことを初めて今年で10年目。小さいながらも答えの断片を捉えられそうな気がしている。

2010年02月08日 [ 7343hit ]
富士の見えるところで。
富士の見えるところで。

 天気快晴、穏やかな日曜日、芝川町にあるビオファームまつきへ仲間と連れ立って行った。目的は、昨年末オープンしたばかりの話題のレストラン、BIO-S(ビオス)でランチを楽しむこと。

 予約した時間よりも若干早く到着したものだから、ビオファームまつきで行われている野菜塾の塾生で同行のT氏の案内でレストラン周辺にある農場やレストランの建築などを見て歩く。

 準備ができた時間を見計らってレストラン内へ。早速、富士山を借景にした明るく清潔なスペースで、この農場自慢の有機野菜をふんだんに使ったランチコースをオーダー。たしか前菜が8種、主菜が6種ほどあっただろうか?その中から仲間4人で4種づつ選び、中華のようにして皆でつついた。

 じつを言うと、すべての料理を、きっちり撮影しようと無骨な一眼レフを持参したのだが、続々と現れるお料理に食い気が優り、コーヒーが出るまでカメラのことなどすっかり忘れ、舌鼓を打っていた。というわけで画像はこれだけ。ゴメンナサイ。

 しかし、画像なんか見るよりは、ぜひBIO-S行ってください。松木さんの夢の断片を感じることができますよ。

 あ〜美味しかった。また行こうっと。

 

電話番号0544-67-0095
FAX番号0544-67-0098
郵便番号419-0303
住所静岡県富士郡芝川町大鹿窪1158-36
2010年02月07日 [ 4815hit ]
祝上棟!
祝上棟!

 またまた祝い米の新たなバージョン発見。それがアンコメの祝い米「上棟の内祝い」バージョンです。「こういう使い方もあったんだ〜」と店主、スタッフ皆でなるほど納得した祝い米の新しいカタチです。じつはこの祝い米、昨日ご来店いただいたお客様からのご提案でした。

 アンコメでは、いつもこの調子でお客様のご提案をいただいてから気付く、なんともノンビリとした商品開発なのです。(反省)しかし、自分で云うのもなんですが、すぐカタチにできる能力は他にはないと自負しております。そこがちょっと自慢です。

 さて、今回の上棟の内祝いバージョンの中身はと云うと、3種のお米をアンコメ米(マイ)バッグにアッセンブルすることになりました。完成品は次回アップします。もう少し待っててください。

2010年02月06日 [ 6794hit ]
ゆずからし
ゆずからし

 

この商品は2019年シーズンより、諸事情により製造を終了しました。長年のご愛顧ありがとうございました。

 

興津杉山農園のゆずからし。アンコメでは、冬期を中心にすっかりおなじみの商品となりました。ここ数年は紙メディアへの露出も多く、アンコメにも遠くからお越しのお客様も多数来れられます。

 なぜそんなに人気なのか?それは圧倒的な柚子の風味に他なりません。杉山農園は柑橘専門農家。コンディションの良い状態でふんだんに採取でれる自家農園だからこそなのです。

 また、その用途も幅広いのも人気の理由です。ただアンコメ店主としてのオススメは、けれんみのある使い方よりも、うどんといったベーシックな使い方がやっぱり良いと思う。

 水炊きに鳥肉を浮かべ、全体が丸みを帯びたら食べ時。ポン酢+ゆずからしに、食べ頃のそれをくぐらせてからいただく・・・「ア〜しあわせ〜」。柚子の風味と唐辛子のピリ辛が、さらに食欲をかき立て、おなかいっぱい+からだポカポカ。

 寒さのピークの今だからこそ、ゆずからしの風味がありがたい。この機会にぜひ一度!

 

興津杉山農園 ゆずからし

40グラム 560円(消費税別)

※毎年11月中旬〜6月頃まで販売中(売り切れ次第終了)

2010年02月04日 [ 12941hit ]
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