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苗が生まれるところ。

 毎年連休中には必ず田圃へ行く。苗が生まれるところを見るために。


 大荒れだった天気は落ち着き、ようやくこの季節らしくなってきた。お天道様のご機嫌伺いをしていたことから、遅らせていた種蒔き作業も、一週間前からようやくスタートした。
 いつもなら4〜5列、銀色のドームが並ぶ苗場も今日は一週間前に蒔いた2列分のみだ。
 

 「どれ、見てみるかい・・・」慎重にドームの一部を開けて見せてくれた。
 「ちょっと遅れているけど、まあこんなもんだろう・・・」
 「成るようにしか成らないしな・・・良くても悪くてもアンコメ任せだからな・・・」。

 

 有機栽培。農薬、化学肥料に頼らないで栽培する稲作。松下はここ20年取り組んできた。けっして難しくも、手間の掛かる方法でないことは、ここ10年通って知ったことだけれど、仕上がった米の質や量という点においては、じつに不安定で、それをリスクと捉えればリスクそのものなのかもしれない。
 しかし、その結果を受け入れることに慣れると、「そんなもんですよ・・・」と気楽になれる
 その気楽さを生むには、米屋として、店としてそう云ったリスクと思われるいくつかを、何らかの方法で補い、気楽になるような体制を作るのも仕事
 農薬や化学肥料の助けを借りて行う稲作も、有機栽培の稲作を守るために大切だと考えるのはそういう理由。


 何に対して安全や安心を確保するのか?エゴイスティックな発想でなく、あらゆる要素をイメージして、最適な状況を作り、困らないようにする

 この点は一見しては見えにくい部分だけど、もっとも大切な部分だと信じている。

 松下が、自分の都合でなく、お天道様とご機嫌伺いをして、慎重な判断を探るのもそのひとつ。そういうひとつひとつの蓄積が、お茶碗一杯の飯となる。
 生まれたばかりの稲の子供は、これから半年どんな経験をするだろうか?

 

画像上:ドームの中の苗を覗き込む松下
画像中:これが苗、生後7日目。
画像下:明日朝、ここに苗箱を並べるために、雑草やジャンボタニシの貝殻、小石を除去する。スムースな作業を行うための下準備。

2010年05月03日 [ 5339hit ]
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