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新たな試み

 

昨年のことを思うと今年の天気は文句なしだ。久しぶりに会う松下との第一声は互いに「天気ええら~」「天気いいね~」であった。静岡では昨年より2週間ほど早い7月17日に梅雨が明けた。そればかりか、日中の気温は高くとも夜温はしっかり25℃以下になる。アンコメのある静岡市内でも夕方にはエアコンを止めても快適な気温なのだ。子供の頃の夏休みを思い出すような陽気、田んぼのある藤枝はもう一段涼しいだろうから、稲にとってはこの上なくよい状況と思われる。

作業場の中に玄米が干してあるので、これは何かと問うと「発芽玄米だよカミアカリの・・・今年の秋に行うカミアカリドリーム勉強会でみんなにお披露目しようと思ってる例のヤツ、その原料ね・・・」という答えが返ってきた。今は明かせないが、地元藤枝の食の仕事している二人の職人と新たな試みを始めたという。各地のカミアカリ生産者たちが、独自でカミアカリを使った加工品の開発を行っているが、松下もそれらから刺激を受けたのか、自らも加工品という新たな試みに挑戦をし始めた。何が生まれるのか?秋のカミアカリドリーム勉強会が楽しみだ。

作業場を後にし、今年令和3年産作付けしている田んぼをひととおり見てまわった。今年飯米用として栽培するのは主に6種類、その中に新たな試みもあります。それはアンコメ専用として作付けしている「ハツシモ」です。朝日系の稲品種の中でスター的存在で主に岐阜県で栽培されていますが、静岡の気候風土にも相性が良く、とくに松下の作りにも合ってると判断し作付けすることになりました。じつはこの米は、昨年静岡市内で製作した釜戸と対をなすものでもあり、その釜戸で炊くことですべてのミッションが完了するのです。そのハツシモ、今は身体を作る時、人に例えるなら中学生くらいでしょうか、夏の太陽を浴び、汗だくで部活に励んでいるような時、まさに青春なのです。

コロナ感染症で、これまでの日常生活はすっかり変わりました。しかしそのいっぽうで新たなことも始まっています。僅かであっても歩みを止めることはないのです。
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画像上:ハツシモ
画像中:カミアカリの発芽玄米
画像下:カミアカリ

2021年07月19日 [ 1412hit ]
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