20年、そして21作目のはじまり
藤枝の田んぼへ通うようになって今年で20年、松下さんの稲作にアンコメが関わるようになって今年21作目の作付けが始まった。あれから20年も経ったとは思えないほど、2001年の春に突然始まった松下×安米プロジェクトと称したこのコラボ企画は、つい昨日のことのように思い出される。思えばこの20年間に様々なことがあった。早生品種コシヒカリから中生品種ヒノヒカリへの転換、カミアカリの育成と商品化、カミアカリドリーム勉強会の立ち上げ、後輩達の出現・・・。天気のいい年もあれば、そうでない年も、また絶望的気分を味わった震災とその後の混乱もあった。そのどれもが記憶に焼き付き、エピソードは語り草となってきた。しかもこの活動は終わることなく、今年もまた春がやって来て作付けが始まっている。今シーズンも新たな課題があり、その課題に向け挑戦をする。つまり現在進行形なのである。
今年、令和3年産では、長年アンコメが課題としてきた東海地域にならではの品種への再挑戦を計画しました。過去に「あいちのかおり」や「あさひの夢」など、旭系の品種を作付けはしたことがありますが、この系譜のスター的品種「ハツシモ」への挑戦です。松下さんが筋の良いオリジナルを彼の種オタネットワークで入手、実現に至ったというわけです。結果が出るのは半年先、今年もお天気見ながらヤキモキする日々が始まりました。
( アンコメ米作りプロジェクト / 2018年度 )
2021年05月05日 [ 1683hit ]