みどりの日
大型連休後半は五月晴れ。みどりの日の4日、昼から藤枝の田んぼへ出かけた。
到着してまもなく、みるみる空模様が怪しくなってきた。
この夏のような陽気で積乱雲が発生したようだ。
遠くの方からかすかに聞こえる雷の音も、ドライブハローで荒起しするトラクターの音でかき消される。
松下は今、田植えの準備の真っただ中だ。
苗もいい出来だろ~今年は今んとこ順調そのものだ・・・(松下)
トラックからトラクターを下ろしながら言う顔はすっかり日焼け面。
その色合いで仕事の順調さが伺い知れる。
表層を約5センチほどを起すことを表層耕起という。
じっさいは起すというよりも、引っ掻くようにして表面に自生したレンゲなどの春草を根っこからかじり切るという風だ。こうすることで地中深くに棲む空気を好まない菌(嫌気性菌)の生息域を破壊することなく、生の有機物(レンゲなどの春草)を表層に生息する空気を好む菌(好気性菌)たちによる分解が活性化するというわけだ。
一般的にはこの後、田んぼに水を入れ、代掻きをすればいよいよ田植えとなる。
しかし、松下の代掻きはそう単純ではない。
じつはこの時期の作業のひとつひとつが「無農薬で雑草の生えにくい田んぼ環境をつくる」大事な部分なのだ。
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画像上:苗場上空に怪しげな雲がかかってきた。いっきに気温が下がる。
画像中:トラクターで表層耕起。春草がみるみるうちに粉砕されていく状況はちょっぴり可哀そう。
画像下:カミアカリの苗。5月22日あたりから田植えの予定。
( アンコメ米作りプロジェクト / 2018年度 )
2019年05月04日 [ 2698hit ]