晴れの特異日。
こんな雨の多い年は2007年以来だ。
この年の9月6日、カミアカリが収穫適期前に台風9号がやって来た。
台風をやり過ごしてから収穫の予定だったが、過ぎてからも秋雨前線が停滞した。
その後、長雨が一週間以上続いたせいで、カミアカリは穂発芽するという予想外のことが起きた。
忘れられない出来事として、今でも鮮明に記憶をしている。
今年は収穫後半で長雨が続いている。
中生品種「きぬむすめ」と「あさひの夢」は、晴れ間を付いて9月26日から収穫したが、
日照不足の影響が収量と食味に現れた。
収量は反収で6俵台前半、昨年よりも1俵近く減り、
食味は例年よりもわずかに、あっさりとした味となった。
— 昔の品種だったら、この程度じゃ済まないだろうな・・・
あの日照量で、この程度の影響で済んだのは、むしろ優秀に思える。
それもこれも、現代品種ならではのポテンシャルの高さだと松下はいう。
今日は残る一品種、収穫直前の「にこまる」を見に行った。
葉色もまだ青いから、あと一週間くらい先かなと思いきや、
枝粳(しこう:米が付いている枝の部分)を見ると、先端部はだいぶん色が抜けている。
収穫が秒読み段階であることを知る。
— 今週の週中か末には刈るよ。
今日は10月10日は、晴れの特異日。
乾いた風は、わずかに気温が下がり、Tシャツ一枚では心もとない。
最終盤こそ今日のような、お天気に恵まれてほしいものだ。
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画像上:この時期、畦草観察も楽しみのひとつ。ヨメナとツユクサが咲いていた。
画像中:色が抜け始めた葉には、わずかに葉いもち病が出た。日照は少ない証拠だ。
画像下:枝粳先端部の色が抜け始め、収穫直前を知らせる。
( アンコメ米作りプロジェクト / 2016年度 )
2016年10月11日 [ 4972hit ]