14作目のキックオフ。
水平がとれた田んぼにメジャーとハンマー。
4月22日、松下の田んぼでは苗場づくりがはじまっていた。
例年よりも寒い4月、桜の開花後のほうが寒く、今日もどんよりとした曇り空。
本当は今日、種まきをやろうと思ってたんだけどね、寒いだろ、明日にしたよ。
苗場づくりの手を止め、平らな田んぼをとぼとぼ歩きながら会話をする。
この14年変わらぬ光景。
変わったのは互いの年齢くらいもの。
いや、松下はタバコをやめたんだった。
14年前のちょうど今頃、初めてこの田んぼを訪ねた時、ヤツは安煙草をふかしてた。
タバコの煙と田中の鉄塔、
それらとヤツがやってる有機農業、そのイメージのミスマッチが、やけに面白く感じたんだった。
あの年から数えて14作目、今年も空を見ながら一喜一憂する日々が始まる。
このプロジェクトでは26年産、4品種の栽培を計画しています。
・巨大胚芽米カミアカリ
・きぬむすめ
・にこまる
・あさひの夢
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画像上:緑肥のレンゲ。元肥として鋤きこむことになる。お花畑ももうすぐ見納め。
画像中:田んぼを平らにすることは水田稲作の基本の「き」。苗場にあってはさらに高い精度を求める。小石ひとつ、たにしひとつも落ちていない。
画像下:今年から苗床の作り方を変えた。ここ数年、繰り返し実験しいよいよ実践投入となる。
( アンコメ米作りプロジェクト / 2014年度 )
2014年04月25日 [ 5456hit ]