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物差し。
物差し。

 平野さんのサイト「脳内探訪」で紹介された物差し。たぶん昭和30年代の安東販売所(当時のアンコメ)がノベルティとしてお客様に配ったもの。平野さんが大事にコレクションしていただいたおかげで、見るからに良い保存状態。うれしいです。

 

 ところで、裏面に書かれた取り扱い商品、お米だけでは厳しく、色んなものを販売していた時代です。今のアンコメの原点はここのあります。これを見ていると、昭和38年生まれの店主には、その当時の風景が思い出されます。

 

【米】

当時の玄米は麻袋かカマスという名前の藁袋に入れられて入荷していました。また精米したお米は2重にした茶色の紙袋に入れ、輪ゴムでしばっていました。そのしばりっぷりが、上手で、しかも早い方が手伝いに来てくれていました。あの女性の名前は・・・?


【麦】

今でも商品としてある、ビタミンが添加された麦、ビタバレーの黄色いパッケージが目に焼きついています。


【お茶】祖母が店の隅のほうで、お茶の小売をしていました。茶箱からお茶を小ぶりのスコップすくって紙の袋に入れている姿を今でも覚えています。その当時の計りや茶箱などの道具が今でも倉庫にあります。


【燃料】

当時は薪や炭。その後、おが屑を固めたオガライトや練炭、そして昭和50年代灯油に変わっていきました。


【小鳥の餌】

この当時、小鳥を飼うのがブームになったような気がしています。後にペットフード全般を販売した時期もありました。

 

 一本の物差しが、時代を映していますね。少し目頭が熱くなりました。ありがとう!平野さん。

2010年07月06日 [ 3741hit ]
マイ リトル ライスフィールド。
マイ リトル ライスフィールド。

 松下のプレゼント。僕専用の小さな田圃。育っているのはカミアカリ

 最近までなかなか根付かなかったのは、カミアカリの性格。場になじみ、安心して根を付くまでかなり慎重。人にたとえるなら、腑に落ちるまで時を待つというタイプ。どんな場でもなじみ、即応性の良いタイプではけっしてない。だけど、どんな場でもなじもうとする努力はおしまないし、必ず根を張り、それなりの結果を出す。それは、どこか自分に近いような気がする時がある。もっとも僕の場合は、たんなるメモリー不足だけかもしれないが。

 

 ある日、急に力強い姿になった。日当たりの良いところへ移動したせいもあろうが、我が家へやってきたばかりとは、葉色といい、姿といい明らかに違い、生命力が満ち溢れているように見える。「根が付いた。」そう思った。

 

 待てば海路の日和あり・・・。時間とは偉大だなと、つくづく思う。

2010年06月04日 [ 3551hit ]
沸点93℃のフリースイハニング。
沸点93℃のフリースイハニング。

 山梨県清里、KEEP協会清泉寮で行われた良い食品づくりの会主催の「良い食品博覧会5月29・30日)」で、ご飯炊きのワークショップをやってきました。

 今回は初日と2日目の2回、多くの来場者にご参加いただきました。昨年の経験を踏まえ、準備万端で望んだおかげか、充実したワークショップにできました。

 

 そうは云っても、清里は標高1000米以上の高所、飯炊きには厳しい場所であることは否めません。沸点を確認するために今回は温度計を持参し、ワークショップが始まる前に片手鍋で水を沸騰させたら、なんと93℃!。事前に計算していた数値(97℃)を大幅に下回る水温だったのです。
 そこで予定していた炊飯フローを見直し、あえて多くのオコゲを作るような作戦に変更したのです。水がある間は釜の中は93℃ですが、水がなくなりブツブツ云う頃以降の温度上昇と土鍋の蓄熱力に期待したのです。
 結果は上々。欲を言えばきりがないのですが、予想以上の炊き上がりでした。逆に、日頃生活している世界(沸点100℃)のありがたみを、参加された方々は実感されたのではないでしょうか?

 どんな場でも、そこにある米、そこにある水、そこにある道具を受け入れ、それを楽しんで炊く。これが、アンコメの提唱する「フリースイハニング」です。今回も沸点93℃でフリースイハニング(炊飯ing)ができたと実感しています。あァ面白かった!

 

<謝辞>
 ご参加いただいた皆様、良い食品づくりの会の皆様、多大なるサポートと愛情に満ちた応援に感謝致します。またこのような機会を作っていただいた青山さん、当日お手伝いいただいた堀田さん、ありがとうございました。

2010年05月31日 [ 4023hit ]
清里で会いましょう。
清里で会いましょう。

 29日(土)と30日(日)の2日間、山梨県の清里のKEEP協会清泉寮へ行き、ご飯炊きのワークショップをする。昨年に続いて2回目である。

 ワークショップそのものは、毎回色んな場所でやっているけど、その中でもっとも興味深いのが、。とにかく色んな方が来られる。

 今回もまたどんな方が来られるのかを想像しながら、プランするのはちょっと緊張するが、その感覚は嫌いじゃない。

 秘策もなければ、取り立てて優れた話術もないけど面白いワークショップにする自信は、ほんの少しだけはある。理由は簡単、だってご飯炊きそのものが面白いから

 詳細はインフォメーションを見てください。では、清里でお会いしましょう。

2010年05月29日 [ 3688hit ]
2人の中学生。
2人の中学生。

 今年も中学生がやって来た。社会体験学習(職場体験)で地元の中学校から2人の生徒がアンコメで3日間働くのだ。昨年は3名だったが今年は2名。HくんとSくんである。
 2人ともがっちりとした体格、見るからにスポーツマン。Hくんは野球、Sくんは剣道をやってるとのこと。

 

 朝、出社したらまず掃除。店内と店外を徹底的に掃く。次は精米工場の仕事。低温倉庫から原料玄米を出し精米プラントに入れる作業。その次は店内の商品を出しディズプレイ。そうこうしているうちに、配送チームから声がかかり、助手席に乗り込み配送作業。仕事は一つじゃない
 Hくんだけ11:30にお店に戻り、昼食用のご飯炊き。土鍋でご飯を炊くのだ。沸騰した時の湯気の姿や香り、水がなくなり釜肌が焼け始めた時の音や香りなど、人間の五感で感じながら炊くのだ。
 むらしが完了したら、実食。大食漢の2人にとって3合のお米など朝飯前らしい。僕が食べようとフタ開けたら、底が見えていた・・・(涙)。


 昼休みが終われば、午後のスタート。Hくんは午前中と同様、配送チームへ。Sくんは店番というシフト。次から次へと入るオーダーに答えて、お米を計量、精米、袋詰め。ご来店のお客様があれば、即対応する。

 慣れない作業で四苦八苦している姿を見て、「あら社会体験?頑張ってね!」とお客様。あちらこちらのお店や施設で同じような光景を見かけるらしく、微笑ましい目で、2人を見ていただいた。


 心配でついつい手を出したくなるところをグッと抑え、我慢して見ていると時間は掛かるが、なんとか格好なる。こちらにとっても良い勉強。
 気がつけば4時を過ぎていた。昨日よりだいぶん慣れてきた。慣れた頃には、このプログラムも終了。明日もう一日ある。事故なく無事に終わることを祈るばかり。頑張れ!

2010年05月27日 [ 4003hit ]
ぱれっとモノ。
ぱれっとモノ。

 米屋のいい訳3月24日号でレポートしたエコ米タグ製造プロジェクトのファーストロットがついに完成した。作ったのは、NPO法人てのひらが運営するグループショップぱれっとさん。枚数は全部で143枚、一枚一枚を見ると試行錯誤した様子が手に取るように分かる。けっして上手ではないが、そこに他の人にはできない、ぱれっとさんならではの何かを感じるものが多かった。
 正直言うと、少々心配していたのだが、良い意味で期待を裏切る結果。最初としては上々であった。ただし、これで満足はしないのがアンコメである。
 今は、オリジナルを作ってくれた第一クリエイティブさんが作ったレシピをもとに作っているが、将来的には、ぱれっとさんならではのレシピで新作を期待したい。目指すのは、美術工芸品である。この小さな米型のタグの中に、宇宙を見るような世界をぜひ創造してほしいものだ。

 

画像:これからは、ぱれっとさん製造のタグを「ぱれっとモノ」。第一クリエイティブ製造のタグを「イチクリモノ」として扱うつもり。楽しくなってきた。

2010年05月24日 [ 6724hit ]
フリーライディング。フリースイハニング。
フリーライディング。フリースイハニング。

 アンコメ店主はここ数年、さまざまな場所に呼ばれ、ごはん炊きのワークショップなるもの行っている。じつは5月29日(土)30日(日)も山梨県清里の清泉寮で開かれる「良い食品づくりの会」のイベントの中でも行う予定です。

 

 ところで、僕が皆さんと共にするごはん炊きは、けっして「究極の」とか「最高の」という類ではありません。あまり構えず、日々の中にある楽しみを再発見してもらうこと。そのきっかけ作りだと思っています。
 だから、「この道具でなければならない・・・」なんてことは一切ないし、お米だって、皆さんが持ち寄った家にあるお米でいいと思っている。水だって、よっぼど酷くなければ、そこにある水道水で充分。熱源も、薪だろうが、ガスだろうが、電気だろうが構わない。そこにある米、ある道具でご飯炊きを楽しみましょう。という風です。

 

 とは云え、そんな僕でも、ごはん炊きについていろいろ勉強してみると、「この場合はこういう道具がいいかな〜」とか、「この道具なら、熱源はこれで、こう攻めたほうがいいな〜」とか「この米をこう炊いて・・・」なんてイメージが自然に湧いてくる。
 でも、そうなってくると、いつしか「ちょっと待った!」と心の中で叫ぶ自分に気付くのだ。じつはこれに似た感覚を、僕は自転車で感じたことがある。

 

 自転車に乗れるようになった時のことを思い出してみる・・・。2本の足で走るより早く、どこへでも行けそうな気分。自分が未知のパワーを得たような超人的感覚。ちょっと大げさに云うと自由を得た感覚だ。
 ほどなくそれは日常になり、悲しいかなその感覚は薄れていく。それでも自転車好きのある者はロードレーサーに、ある者はマウンテンバイクに、またある者は旅にと、それぞれの分野に探求の矛先を向け、自由を求めさらにディープな世界に入っていく。
 ところがその世界に入るやいなや、今度は道具や走るコース、体作りなどなど、云うこと、することが増えていく。と同時に、自分で自分を不自由にしていく感覚も生まれていきます。自由な感覚でいたいと、楽しみで乗っている自転車に、ただ乗るだけのことなのに。

 

 多くの方が深遠なる炊飯の世界に入るのは自由であるし、それをより探求し、その奥儀を極めたい方はぜひ極めてほしい。それはきっと、間違いなく面白いし、その先にはこだわりから開放された自由な世界があると思うから。
 だけど、はじめてご飯炊きができた時の喜びと感動、そしてあの自由さを忘れないでほしい。僕のごはん炊きのワークショップでは、その感覚を皆さんに味わっていただこうと思ってるのです。

 

 じつはこんなことを書いたのには理由があります。今、小学校1年生になったばかりの次女が補助輪なしで自転車に乗れるようになったところなのです。お姉ちゃんのお下がりの自転車を楽しそうに乗る彼女を見た時、僕はそこに羨ましいくらい純粋な自由を見たのです。

 「娘よ!今を忘れるなかれ!

2010年05月23日 [ 3779hit ]
宿題のつづき。
宿題のつづき。

前回からのつづき。

 

父:「これを稲に置き換えてみるとどうなるかな〜?」
娘:「むずかしい・・・わかんない・・・」
父:「そうだな〜。たとえば、たくさんのお米を採らないようにするというのは大切なことの一つだね」
娘:「なぜ?」
父:「たくさんの肥料をあげてたくさん実った稲は、害虫や病気に弱いんだよ」
娘:「食べ過ぎなのかな?
父:「そのとおり。もし君がお腹を空かせたライオンで立ち上がるのもたいへんだったとする。」
  「そんな時、目の前に強そうなシマウマと弱そうなシマウマがいたら、君はどっちを襲う?」
娘:「弱いほう。
父:「そうだよね。害虫や病原菌からすれば、たくさん実った稲は、弱そうなシマウマに見えるんだよ。」
娘:「ああそうか〜。」
父:「でもね。稲は強くてもお米が少ししか採れないと、農薬を使わないこのおじさんは困るんだよ。」
娘:「食べられないの?
父:「んん。鋭いな・・・そういうこと・・・ただ強ければ良いってもんじゃないんだよ。だからたくさん工夫するんだ。」

 

娘:「ほかにも工夫あるの?」
父:「そうだな〜。田んぼを平らにすること。これもとっても大切なんだ。」
娘:「どうして?」
父:「水がプールみたいにならないと稲は守れないんだ。」
娘:「え〜なんで?」
父:「田んぼに入ったことあるでしょ?その時どんな風だった?」
娘:「暖かかった・・・
父:「そうやって寒い日や暑い日から稲が風邪引かないように守っているんだよ。それともう一つ大切なことがあるんだよ」
  「田んぼが平らじゃないと雑草が生えてきちゃうんだ。
娘:「どうして?」
父:「植物が生長するには何が必要だったけ?」
娘:「水と太陽(光)それに・・・空気
父:「正解!もし田んぼが平らでなくて、ところどころ島のように空気に触れる場所があると、どうなると思う?」
娘:「・・・・・・あッ!雑草が生えるんだ!」
父:「すごい!よく分かったね〜。田んぼの水で空気に触れないようにしているんだよ。」
娘:「そうすれば草を取る農薬がいらなくなるのか・・・」
父:「でもね。それをするには簡単じゃないんだよ。ものすごく大きな田んぼや、厳しい条件の田んぼではたいへんな作業なんだ」
娘:「そういう時はどうするの?」
父:「そういう時は農薬を使うこともあるんだ
娘:「それは悪いことなの?
父:「良いか?悪いか?どちらでもない?は自分でじっくり考えてみたら。」
娘:「明日みんなの前で発表してみるよ・・・。」

2010年05月20日 [ 4059hit ]
標高1000米。
標高1000米。

 今年も山梨県の清里KEEP協会で開かれる「良い食品づくりの会」主催の食のイベントに、土鍋ご飯炊きのワークショップのご依頼を受け参加させていただくことになった。


 今回のイベントテーマは「お米のチカラ」であるから、アンコメにとっては思いっきり直球ストレートの企画である。イベントの中心である講演は、フードジャーナリストの向笠千恵子さんだったり、トークセッションだってその世界では有名な活動をされている方々たちばかり。その合間をぬって、アンコメ店主が土鍋ご飯炊きのワークショップを行う。責任重大である。

 

 にもかかわらず、現場は標高1000メートルの高原。単純計算すると、沸点は97℃である。お米のアルファ化には最低90℃以上の水温が必要。さらにご飯がダマにならないように炊くには最低温度95℃とも聞く。
 計算上では問題のない範囲なのだが、たった2℃の余裕しかないのは、やっぱり恐い。それでも前回は、根性と話術で乗り切ったわけだが、反省点が多かったのも事実。だから今回は、リベンジのつもりで清里入りするつもり。
 秘策らしい秘策はないけれど、標高1000メートルだから知ることのできる実験もしてみたい。ご興味ある方は、初夏の清里を満喫しにぜひ足を運んでください。

 

 アンコメのご飯炊きワークショップはイベント期間中2回あります。詳しくはコチラ。タイムテーブルをよくご確認ください。
 

アンコメの土鍋ご飯炊きのワークショップat清里
5月29日(土)14:00〜

5月30日(日)10:00〜

 

第7回良い食品博覧会
5月29日(土)〜30日(日)
場所:山梨県北杜市 清里キープ協会 清泉寮
 

電話番号0551-48-2114
FAX番号0551-48-3575
住所山梨県北杜市高根町清里3545 
2010年05月18日 [ 4377hit ]
宿題
宿題

 小学校5年生の娘に、今日こんな質問をされた。

 

娘:「稲作農家の工夫って何?」
父:「その前に君はどう思うの?」
娘:「私はお米が元気におしいく育つように、農薬とかをあまり使わずに育てていると思います。
父:「農薬って悪いものなの?」
娘:「う、うん・・・」
父:「お父さんの知ってる農家の人には、お米が元気におしいく育つようにと農薬を使う人と、農薬を使わない人がいるよ・・・」
娘:「わかんない・・・(泣)

 

 ちょっと意地悪とは思ったが、ここはとっても大事なところ。父は我慢するのだ。そして1時間後。

 

父:「君が風邪を引いたらどうする?」
娘:「病院に行って薬を飲む・・・」
父:「それと似ているね・・・でもなぜ風邪を引いたの?」
娘:「・・・・・・」
父:「夜更かししたり、お菓子ばっかり食べたり、薄着で出歩いたりしない?
娘:「たまにする。」
父:「だったら規則正しい生活すれば風邪は引きにくくなると思わない?」
娘:「うん」
父:「これを稲に置き換えてみるとどうなるかな〜?

 

つづく。

 

画像:このおじさんは、お米が元気におしいく育つようにと農薬を使わないで稲作をする農家です。

2010年05月12日 [ 3856hit ]
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