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羽釜スイハニング三番勝負。

 

 

2月の連休、羽釜でスイハニングする機会を得た。
白米2回、玄米(カミアカリ)1回の計3回。

 

羽釜は金属であるから火のコントロールがリニア。つまり一体感がある。
土鍋も土質や厚みによっては羽釜っぽいモノもあるが、やっぱり金属製の羽釜は別格だと思う。

愛用の3升釜を持ち込んだのは友人宅。
20人集まる宴でのスイハニング。備え付けの薪ストーブをお借りての1回戦目は白米。
お米は、静岡磐田太田農場産コシヒカリ1升。加水量は浸漬米重量の95%としてみた。

 

浸漬水温が低い(8℃)ことと、
掃除したばかりの薪ストーブの煙突、ドラフト(吸い込み)力が強いと判断、
いつもより抑え気味な火力で水温を上げてみた。

どうやらそれが失敗だった。
宴のお料理にあわせてしっかりめの食感をイメージしていたのだが、ふんわり系になってしまった〜。
味は申し分なく良いのだが、食感がダメ。初戦は敗退・・・とほほ。

 

気を取り直して玄米を準備。2回戦。
お米は、福島会津熱塩加納町菅井さんのカミアカリ1升。加水量は浸漬米重量の130%としてみた。
今回は、抑えないでいつもどおりの火力でちょい早めの7分で沸騰。
ここから沸騰維持。釜から立ち上る湯気と香りをたよりに中火から弱火。そして置き火でじっくり蒸らす。
最後にもう一度火を起してさらに蒸らすこと1時間。
これは成功!蓋をあけたら美しいカニ穴。
カミアカリならではのプチプチ食感と濃い風味がしっかり出てた。ばっちり決まって2回戦目は勝利!

 

3回戦目は翌午前中。現場はアウトドア。
これまで何度もスイハニングしている言わばホームグラウンド的会場。
燃料は会場の木工屋さんの工場から出る端材を少量利用させていただいた。(感謝)
それを燃料に羽釜と釜戸でスイハニングしたお米は、山形大石田つや姫1.5升。

1回戦の教訓から加水量は浸漬米重量の90%
今回も抑えることなく2回戦目と同じようなペースで釜戸に薪を放り込む。
煙に燻されながら弱火で沸騰維持。
「ブツブツいう頃、火を引いて」のタイミングで炎を叩いて置き火で蒸らす。
頃合いを見ながら会場すみに積んであった剪定された枝葉をひと掴み釜戸へ。

 

「はじめチョロチョロ、中パッパ、ブツブツいう頃火を引いて、最後にひと掴みの藁燃やし、赤子泣いても蓋とるな」
の中の藁の部分。藁はなかったものの最後に一掴みを枝葉でしっかりできた。


蒸らしが終わり蓋を開けしゃもじで攪拌する。
釜肌にはきつね色のオコゲができていた。ドンピシャの仕上がりである。
香り、風味もお米のポテンシャルがしっかり再現。しかも食感もイメージどおりの仕上がり!3回戦は大勝利!


というわけで連休のスイハニングミッションは2勝1敗という成績でした。

次なるミッションは2月24日、お・むすびじゅつ。
こちらは土鍋8個の連続スイハニング。はてさてどうなりますやら・・・笑。

 

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2013年02月12日 [ 4066hit ]
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