ピ〜ンポ〜ン。
場所は知っているが、行く機会がない。
そういう場所は誰にでもあると思う。
そういうところへ行ってみた。
訪ねてみるとその場所には鍵がかかっていて、お休みの様子だった。
しかたなく窓越しに中の様子を眺めた。
あきらめて通りに面した入り口までもどると壁のインターホンに気づいた。
ピ〜ンポ〜ン。奥から人が現れた。
― 今日はお休みだけど、どうぞどうぞ。
その場所にあるいろいろをしばらく見た後に会話をした。
初対面ながら出されたお茶と葡萄のおかげで楽しい会話ができた。
話しているうちに農業のこと、米のことが話題となった。
隠していたわけではなかったが、帰り際にはとうとう正体が知られてしまった。
それどころか、以前地元新聞に掲載された祝い米の記事の切り抜きをしばらく持ってらっしゃたという。
ちょっとうれしかった。
まあそんな時間を過ごした後、店に戻りこの記事を書いている。
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( 米屋のいい訳 )
2012年07月09日 [ 4099hit ]