中学生の自分へ。
三日間にわたる職場体験が終わった。
中学生のS君は物静かで言葉数も極めて少ない少年だった。
そんな彼にタスクを与えてみた。
昼のごはん炊き。
アンコメ的にいうとスイハニング。
初日だけ丁寧にレクチャーし、いっしょに炊いた。
二日目は下準備だけいっしょのやったが、火加減は任せてみた。
三日目は思い切ってすべて任せ、じっと横で見ていた。
結果はもう少し加熱したかったが悪くないコンディションで炊けていた。
美味しく炊けたね・・・よくできたね・・・と、声を掛けると、
あ、はい・・・とだけ彼は答えた。
そんな彼を見ていて、中学生の頃の自分と少しだけオーバーラップしていた。
大人や同級生、仲間たちとどう接すればいいのかが分からなかった。
何にもわからない半人前以下であることも承知していた。
それでも人として扱ってもらいたい・・・ささやかながらそんな思いもあった。
そんな少年の自分に対して、父親年齢の自分がどう接するべきか?
そこでこんなことを心がけてみた。
同じ目線になって、きちんと説明する・・・。
おつかれさまS君。
お家でもスイハニングしてね。
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( 米屋のいい訳 )
2012年06月01日 [ 3441hit ]