夢の発掘へ。
 
 
カミアカリドリーム勉強会の2012年の活動が始まりました。
ちょうど同じ時、静岡県の「ふじのくに ささえるチカラ」プロジェクトに我々の活動が紹介されました。 
そこで今年で6年目となるこのカミアカリドリーム勉強会について
これまでのこと、これからのこと、整理しながら少し書いてみようと思います。
 
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我々の活動は、藤枝の松下明弘さんが1998年に発見したコシヒカリの突然変異の稲、
後にカミアカリと呼ぶことになる大きな胚芽を持った米粒の登場によって始まりました。 
そのはじまりは「カミアカリをどうするのか?」が最大のテーマでした。
 
玄米で食べることを宿命づけられたこの米は、栽培すること、販売すること、炊くこと、 
つまり田んぼからお茶碗までのすべてのことに特別な意識を必要としました。
作る人、商う人、食べる人、バラバラだったこれらをチームとしてバトンを渡す関係でなければ
カミアカリのポテンシャルが生かされない。 
しかし、もしそれができれば思い描く理想の風景や、空腹を満たすだけでない米の新しい価値が創造できるかもしれない。
そのためにどうすればいいのか?はじまりはこんな風でした。
 
品種として登録される前の数年間、松下と長坂は話し合いを重ねながら出口を探しました。
そしてあるアイデアに気づきました。
それが「人に託す」というものでした。
自分たちだけで考え悩むのではなく、その考えや悩み、あるいは思い描く夢を関わる人すべてで共有し共に考えること。
それが2007年にはじまったカミアカリドリーム勉強会です。
 
これまで5年間の活動を通じて多くの発見や気づきがありました。共に考える多くの仲間も集まりました。
いっぽうで回を重ねていくたびに分かりにくく混沌とした側面も生まれました。
そこで2011年の活動を始まる時、これまでの活動を3つの切り口(テーマ)に整理しました。
 
植物としてのカミアカリ
食べ物としてのカミアカリ
文化としてのカミアカリ
 
カミアカリが持つ潜在的な価値や描こうとしている未来の風景を説明するために
より分かりやすく、より開かれた勉強会になるために、そして誰のための勉強会なのか?を模索するために
この3つのテーマを三位(作る人、商う人、食べる人)が一体となって考えていく。
こうして2011年、新たなフェーズで活動していくことになったのです。 
 
こうした活動を通じ、はじまりの頃の「カミアカリをどうするか?」は、
いつの間にか「カミアカリで何をするか?」にシフトしています。
つまりカミアカリドリーム(夢の発掘)が始まっているのです。
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2012年02月26日 [ 5040hit ]
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