回廊。
呉服町通りから札の辻を左に折れると七間町通り。
その通りの先に映画館がある。
つまりこの通りは映画館へ導く回廊なのである。
静岡の中心街はじつによくできていて
こんな風に拠点となる映画館やデパートなどの施設を商店街が回廊のように結んでいる。
ハイティーンだった30年ほど前。
七間町通りでは当時の若者達が洒落た店やカフェ(喫茶店)を出し始めていた。
おぼろげながらにそんな記憶がある。当時その雰囲気が好きだった。
この秋、映画館がなくなる。
少し離れたところにできる複合ショッピングビルの中にシネコンとなって生まれ変わるという。
先日この通りをゆっくり見て歩いた。いつのまにか空き店舗が目立つようになっていた。
回廊としての機能がもうすぐ失われる。そう感じたお店が離れていったのだろう。
それが一時的なものであってほしい。
映画館の跡地には様々な計画があるらしい。
映画館がなくなった後もここが回廊の機能を果たしてくれることを大望する。
この通りでちょっと一杯ひっかけてから舞台を見るとかライヴに行くとか・・・。
そんな夜長を楽しめる回廊になればいいと思うのだが。
この通りが好きな一人としてささやかな意見です。
_
Henry Mancini - Days of wine and roses
( 米屋のいい訳 )
2011年08月30日 [ 3499hit ]