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カミアカリドリーム勉強会9報告 その1

 

 6月26日12:00会場アイセル21食工房には定員いっぱいの人たちが集まった。5年目を迎えて新たなフェーズに入ったカミアカリドリーム勉強会は、新たに3つのテーマを据えて勉強会を構成し、より分かりやすく学んでいくことを提案した。

 

【カミアカリを語る三つのテーマ】
・ 植物としてのカミアカリ
・ 食べ物としてのカミアカリ
・ 文化としてのカミアカリ

 

 そして今回の勉強会第一部では、「植物としてのカミアカリ」について、静岡県志太榛原農林事務所の宮田祐二さんにお話いただくことになった。宮田さんは稲品種開発のプロフェッショナル。突然変異によって産まれた巨大胚芽米カミアカリという特殊な稲品種について考える上で、そもそも品種が何であるかについてお話していただくことになった。
 品種という概念が生まれるはるか以前の時代から篤農家たちが技をふるう時代、そして明治期にはじまり今に続く農業試験場での品種改良の時代について、様々なエピソードを交えながらお話しいただいた。締めくくりは参加者からの質問の答えと絡めながらカミアカリの未来について宮田さんらしい意見も飛び出した。

 

 勉強会の第二部はカミアカリ生産者4人によるトークセッション。テーマは「23年産と、これからを語る」。カミアカリ生産者はうち3人は東北や北関東。福島県会津、茨城県奥久慈、山形県遊佐である。そこで3.11に起きた東日本大震災当日、それぞれ何をしていたのか、またその後の状況などについて話してもらったそして23年産作付けと、これまでの進捗状況や原発事故の影響のことなど、土地に根ざして生きる生産者ならではのあれこれを時系列で話した。

 

 勉強会第三部はカミアカリテイスティング。22年産、4種の巨大胚芽米カミアカリ(静岡藤枝松下さん、茨城奥久慈大久保さん、福島会津菅井さん、山形遊佐齋藤さん)を、P社製IH式炊飯器と炊飯土鍋で炊いたものをテイスティングした。今回のカミアカリは、収穫されてから半年以上経過したもの。それぞれの色やかたち、香り、触感、味わい、などを具体的に言葉にしてみることで、それぞれのキャラクターを捉える試みをした。
 今回も言葉出しのナビゲーター役として山梨のワイングロウワー杉山啓介氏に参加していただき、ワインテイスティングの手法を参考に、色合いや味、香りについての言葉出しをしてもらった。

 

 勉強会ラストは、8月に行う夏の企画、「カミアカリドリーム夏合宿@さくら咲く学校」。静岡県掛川市の郊外、原泉地区にある旧原泉小学校の廃校利用施設で行う一泊2日の合宿についてインフォメーションし、勉強会を締めくくった。
 

※第一部、第二部、第三部、各パートのレポートは今後順を追ってアップロードしていく予定です。

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画像上:カミアカリテイスティング。

画像中:品種について語る今回の講師、宮田祐二さんの講演。

画像下:カミアカリ生産者4人が語る生産者トークセッション。

2011年07月06日 [ 4800hit ]
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