走りの作法。
明日のこともわからないのに半年先など想像もできない。
それでも想像しなきゃいけない。
ちょうど今、23年産巨大胚芽米カミアカリの栽培計画作っている最中。
2月末にはすべての数字を出して生産者4人とすり合わせをする。
建築で言うところの設計図。いやプラン作りかな。
面白い仕事ながら農とはなかなかそうプランどおりにはならない。
だからそのことも踏まえた上でプランを作り、図面を引く。
考えられることは片っ端から考える。
妄想癖の僕にはぴったりの仕事なのかもしれないな。
それでも「腹を括る」というか「飛び降りる」気分で決断する。
リスクをできるだけ最小限にしながら飛び降りるのだ。
なかなかスリル満点であるが、これだから面白い。
若い頃、砂漠をモーターサイクルで走ることに興じた。
走っている最中いつも考えていたのは、
タイヤに負担をかけず、かつ燃費良く、もちろん安全に、それでいて速く。
そういう人の走りは派手さはないが美しかった。
そして誰よりもその走りそのものを楽しんでいるように思えた。
だから僕もそういう走りを目指していた。
つまりこの仕事も、そういう風でありたいと思っている。
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Cat Stevens - The Wind
( 米屋のいい訳 )
2011年02月22日 [ 3728hit ]