巨大胚芽米カミアカリは、僕にとっていつの間にかにとっても大きな存在になった。
初めて出会った10年前には想像できないくらいに、この類まれな品種に魅了された。
そしてそのために勉強会を作った。
そこで少しづつ仲間が集まり4年が経過した。
今、その活動は僕が想像していた以上に熱を帯びてきている。
今年の夏、その仲間たちに勉強会の方向性について、肝心なことを説明していないと指摘された。
そしてその肝心なことを11月の勉強会で自身で話してみてはどうだろうかと提案された。
僕はこれまで、その肝心なことについて僕の個人的な関心ごとだとして
公式に話すことはせず、身近な人や気の許せる間柄の仲間にのみ語っていた。それも断片的に。
しかし勉強会が歩みを進めれば進めるほど、その肝心なことが勉強会の方向性にとって、
とても大切であることが次第に明白になりつつあった。
そこで決心してその肝心なことを話すための準備をすることにした。
それが10月6日から29日にかけて毎日深夜に書いた「記憶の地平1〜18」だった。
僕の脳みその中だけにあった関心事。しかもバラバラなイメージでしかなかったことを
記憶を辿りながら書き進めていった。これまで経験したことのない大出力だった。
僕自身、ここが勝負だと感じていたし、不思議に筆が走っていた。
書いている最中に20年来通っている整体師の先生にすぐに見抜かれた。
「どうしたの?今まで見たことのない体の状態だよ。気をつけなさい。」
そんな風にして書いた18節だった。
文章は相変わらずだが、言いたいことはしっかり書けた。そう思っている。
来年、地平を目指す旅はどんな風だろうか?
19節目が必要になるのだろうか?
いずれにしてもこんな面白い仕事ができてることを誇らしく思う。
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画像:藤枝松下カミアカリ圃場8月。