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行商雑感。

 

アンコメはその売上の7割近くをいわゆるルートセールス、行商しているわけです。
軽トラックやバンに商品を積んで、電話やネットなどで注文のあったお客様以外にも顔を出す。
つまり御用聞きしながら販売する形を日々やっています。
その仕事は、お客様と会話しながら進めていくわけで、
押し売りにならないように、つかず離れず、ちょうどいい間合いをとりながら商うわけです。
言葉にすると、これっぽっちですが、この仕事はなかなか深い仕事だと思ってます。

 

勇気を出して、「今日はこんなものあるんですけどいかがですか?」と声を出す。
それも機械的でなく、自分の声で話しかける。
もちろんなかなか上手くいくことはない。
でも、少し我慢して工夫しているうちにコツがつかめる。
そして上手くできることを知る。
モノを売って喜ぶのは僕等なのだけど
いつしかお客さんが喜んでモノを買ってくれる状態が生まれる。

 

行商とは、それを肌で感じること。
つまり、商うこと、稼ぐことの意味を体で知る。
またその稼いだお金をどのように生きたお金として使うか?
そういうことを、あの小さな軽トラックのキャビンで一日中体で味わい過ごすわけです。

 

僕は昨日、スタッフに代わり久々に一日中かつてのように軽バンに乗り行商をした。
久々に会うお客さんと青空の下、世間話をし、笑って、商った。
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Keith Jarrett - Somewhere Over the Rainbow

2010年12月02日 [ 3601hit ]
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