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自己同一性。

 向かい側に座っている友と話した。
そいつは、若い時分から海外経験も豊富で、マンハッタンの先っぽを闊歩していた時期もあった。

だからというわけでもないが、聞いてみたのだ。

 

「ねえ、いつから使うようになった?アイデンティティって言葉。」

すると彼は即座にこう答えた。
「俺ね。高校の部室にあった本の中にその言葉を見つけてんだ。アイデンティティってさ・・・」

「その本って?タイトルは?」

「なんとなくクリスタル」。

「あ〜懐かしいね。80年代初めだった気がするね。バブル前夜か・・・」

「その本の中に、『アイデンティティ』って書いてあって、意味わかんなくて、すぐ辞書で調べた」

「で、なんて書いてあった?」
「自己同一性」。
「なんだそれ?よけい訳わかんないな・・・」
「でもさあ、あの本が初めだと思うな・・・アイデンティティ元年は」。

 

identity(アイデンティティ)
人格における存在証明または同一性。ある人の一慣性が時間的・空間的に成り立ち、
それが他者や共同体からも認められていること。自己の存在証明。自己同一性。同一性。
<広辞苑:第5版>
 

2010年09月12日 [ 3971hit ]
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