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第13回 19年産レポート(3)茨城久慈郡大子町、大久保さんのカミアカリ。

 今年栽培しているカミアカリの生産地を訪問する第三弾。茨城県の最北部、奥久慈大子町の大久保さんの田圃から、稲の様子を報告します。

 

 8月4日から6日にかけて東北出張の最終日、茨城県の最北部、奥久慈大子町の大久保さんを訪ねました。前回ご報告した会津の菅井さん同様、実験栽培されているカミアカリの生育状態を見てきました。

 早朝7:11郡山発の水郡線(郡山〜水戸を結ぶローカル線)で大子を目指す。車窓から見える沿線の風景がとても気持ちいい。夏の日差しを浴びた田園風景の中を単線の気動車はコトコトと走る。気分はまるで子供、先頭車両(と言っても2両編成)の最前列に陣取って飽きることなくシャッターを切る。そんな風景の先に大久保さんの田圃があるのだ。
image 大久保さんは昨年静岡県で行われた「全国お米まつりINしずおか、お米日本一コンテスト」で最優秀賞を受賞した方で、その時に審査員をさせていただいたことが縁で知り合いになりました。その後互いに行き来をしながら意見交換をする中で意気投合し、お付き合いをさせてもらっている稲作生産者です。
じつは今年2月に安東米店に来店してくれた折、カミアカリ栽培に意欲を示してくれたことから、急所実験栽培を依頼することになったのです。
人柄もどこか松下さんに似たところがあり、いい意味で頑固、稲作に対して自らの理想の形が明確です。栽培方法の主体は特別栽培米、いわゆる減農薬による栽培方法を行っています。

 以前から松下さんと私の間で話題に出ることの中に、「カミアカリを農薬と化学肥料で栽培したらどうなるだろうか?」という、これまで我々とっては皮肉にも一番遠い存在が、じつは大きな関心事だったのです。今回、大久保さんにはまさにそれを実験してもらっているわけなのです。とは言っても、特別栽培米クラスなので、一般的な慣行栽培に比べればはるかに少ない農薬の使用量ではあるのですが・・・。

image 「序盤はかなり心配しましたよ!」
カミアカリの田圃に案内され、ちょうど出穂(シュッスイ:穂が出ること)したばかりのカミアカリを目の前にして、大久保さんは私にこう言ったのだ。
「初期生長があまりにもゆっくりで正直冷や冷やしましたよ・・・」
田植え後数週間は全くと言っていいほど生長しなかったという。そんなことから「静岡の(大久保家でのカミアカリの総称)はダメだな・・・」と共に作業をしている親父さんと話していたそうである。
「でも今の姿をみてください、とってもいいでしょ・・・」
今、目の当たりするカミアカリは、今年これまで見てきた藤枝の松下さん、会津の菅井さん、と比べても一番いいコンディションといえる姿だったのです。

 上空に夏らしい入道雲が成層圏まで達するのが見える。
「今日もこれから夕立ですかね・・・」と大久保さん。
「日中の気温が30度を超えようが、夕立で一気に気温が下がり、夜温が25度以下になるんですよ・・・理想的でしょ」
登熟期間に入ったカミアカリは、この山に囲まれた奥久慈の恵まれた環境で、着々と収穫までのカウントダウンを刻んでいる。

2007年(平成19年)8月11日

2007年08月11日 [ 3029hit ]
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