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ごみばことめがねスタート

 

カミアカリドリーム勉強会の新企画「ごみばことめがね」始めます!

「ごみばことめがね」とは、お米ライターで勉強会のメンバーの柏木智帆さんの持ち込み企画で「思い込みなんかゴミ箱に捨てちまえ!メガネをかけて本質をよく見ろ!おれたちに必要なのはパンとサーカスじゃない!ゴミ箱とメガネなんだ!」をテーマに、異なる意見で対立したとしても、相互に学びの場を持ち、共に考える機会を作ろうという企画です。


第1回のテーマは「カドミウム低吸収性のお米のはなしを聞く」

講師は元・古川農業試験場場長で一般社団法人「未来のタネ研究所」所長の永野邦明さん。「コシヒカリ環1号」や「あきたこまちR」など、低カドミウム吸収性のイネ品種が物議を醸しています。そこで、今回はイネ品種育成の最前線で活躍されていた識者からおはなしを聞き、さらに参加者同士でフラットに議論して知識や思考を深め合い、「真に知る」ことを目指したいと思います。
(フラットに議論=互いが同じ立場で、相手の意見を尊重しながら、思ったことを率直に言い合う)

◇永野さんのこれまでのおしごと
1958年生まれ。宮城県仙台市出身。北海道大学農学部卒業後宮城県庁入庁、古川農業試験場や農水省北海道農業試験場で「ひとめぼれ」「東北194号」「おぼろづき」「金のいぶき」「だて正夢」など計34品種の水稲品種を育成。古川農業試験場在職中に東北大学大学院農学研究科で博士号を取得。2019年に古川農業試験場場長を退職後、2021年まで東北福祉大学感性福祉研究所特任教授を勤めた。同年から現職。

◇勉強会の詳細
日時:2024年3月2日(土)13:00~16:00(開場12:30)
会場:ヒューマンハブ天寧寺倉庫2階(福島県会津若松市天寧寺7-38)
https://tenneijisoko.com/
参加費:2000円+1人1ドリンクの注文をお願いします
※ ドリンクはアルコールとノンアルコールをご用意しますが、お車でお越しの方にはアルコールは提供できかねることをご了承ください。
※ アルコールの場合は2杯までにご自制ください。
※ コーヒー等は施設内のカフェにて別途ご購入いただけます。

◇懇親会
会場:東山温泉「いろりの宿 芦名」(人数制限あり、1泊2食2万円ほどの見込)
http://www.ashina.co.jp/

 

「ごみばことめがね」企画草案

「思い込みなんかゴミ箱に捨てちまえ!メガネをかけて本質をよく見ろ!おれたちに必要なのはパンとサーカスじゃない!ゴミ箱とメガネなんだ!」
と、のたまうのは、福島県猪苗代町の稲作農家に嫁いだライター柏木智帆さん。すでに米ライターとして大活躍の彼女は、カミアカリドリーム勉強会には、年に一度やって来るサテライト会員。そんな彼女が、勉強会の元締め長坂潔曉に企画書を直談判したのが事の始まり。硬派で情熱溢れるその書きっぷりに、勉強会を旗揚げした頃の自らを投影した長坂は、「やってみなはれ!」と二つ返事。というわけでカミアカリドリーム勉強会プレゼンツ、柏木ディレクションで「ごみばことめがね」という企画をリリースすることになったのです。まずは柏木さんのこんな問いかけがきっかけでした。
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一つの出来事に対する見方や考え方は、情報源や思想信条によっても変わります。人それぞれ意見が違うのは当たり前。しかしながら、知っている情報、知らない情報が違うことで、異論を受け入れられないほどに分断化が生じてしまっている。昔も今もそんな事が、ずっとあったように感じています。
カミアカリドリーム勉強会の長坂さんは、「知見の共有は、大げさに言えば『八百万の神』という大発明と同じ」と話します。つまり、「知らないから疑念や恐怖が生まれる」。そして、疑念や恐怖から「内向き的思考」に向かいがちになっていく。この状況が、分断化なのだと考えています。思想信条によって思考停止になってしまうのではなく、たとえ意見が相反していても一緒に学び、知見を共有することができたら、互いに見える景色が少しだけ変われば、優しく柔らかくなれるのではないでしょうか。

分断化を引き起こしている事象について会話する際に、「相手はどちら派なのだろう」と気にして自分の意見をはっきり言えなかったり、思いがけず相手を否定もしくは攻撃するようなかたちになってしまったりしては、互いに残念です。とは言え、腫れ物に触るように避けてしまっては何も生まれないどころか、大切なことをみすみす見過ごしてしまう可能性もあります。カミアカリドリーム勉強会はもともと「隣り合っているけど微妙に利害が一致していない者同士がフラットに互いを知る場として勉強会を作った」のだそうです。今こそ、改めてフラットな姿勢と思考で議論ができる場をつくりたいと思います。
そこで「ごみばことめがね」は年一回開催して、毎回一つテーマを決め、その分野の専門家を招き、学ぶこと、話し合うことで、場を共有したいと考えます。もしかしたら、会話がギスギスすることもあるでしょう。それでもいいのです。違う意見を知ることだけでも「ごみばことめがね」は意味あるアクションだと私は考えています。(文責 柏木智帆)
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協力:ヒューマンハブ天寧寺倉庫、BACCOdesign
イラスト:柏木智帆

2024年02月17日 [ 1334hit ]
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