29日の昭和の日はシミフェス10に参加させていただいた。
アンコメ×ESIとして。

アンコメは茨城奥久慈大久保さんのカミアカリとコシヒカリのコメを売り。
ESIは茨城奥久慈大久保さんのカミアカリとコシヒカリをスイハニング（ご飯炊き）をした。

10時ごろからスイハニングを開始して2つの羽釜と4つの土鍋で絶え間なくスイハニングした。
いつもどおり完璧な炊き上がり。
13時には持ち込んだ6キロ強すべての米を炊き上げ、そしてすべて完売した。
ちょっと足りなかったな。もう1セットあれば量的には完璧だった。たべられなかった皆さんゴメンナサイ。

今回もご飯炊きのお代金は価格を決めず食べていただく方にお任せし募金とした。
集まったお代は東日本大震災被災地に向け募金する。

こういう市民イベントを通じてささやかながらこんな協力ができることがうれしい。
仲間と楽しみながらする作業が誰かの役にたっているなんて素晴らしいじゃないか。
こんなスタイルなら無理なく続けていけるしね。

シミフェスの関係者の皆さん、お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。
また来年も呼んでください！

ESI＝エクストリーム・スイハニング・インターナショナル
＿

Paul Butterfield Blues Band - Keep on Moving

アンコメでは天然水を売っています。2リットル入りのペットボトルです。
お客様の多くはケース（6本入り）で購入されます。アンコメはそれを宅配しています。
その時に前に買っていただいた分の空のペットボトルを回収してきます。
回収してきたらかるく濯いでから乾かします。そしてストックします。今100本くらいはあるかな。
このペットボトル、ご希望のお客様にはお米保存用に無料で差し上げてます。

ご家庭でのお米の長期保存はハードルが高い。
常温ではかなりキビシイ。とくにこれから夏は余計心配。虫やカビがつきやすいしもちろん味も落ちる。
じつはそれらを防ぐためのパッケージもあるにはある。
けれど身近なモノで代用の効くモノがたくさんある。そのひとつがこのペットボトルなんだ。

お米を入れてキャップをキュッと閉め密閉する。それから冷蔵庫へ入れる。
これなら鮮度も守れるし虫やカビの心配もない。
それに冷蔵庫の乾燥から守ることもできる。
家庭用の冷蔵庫は乾燥庫でもあるから密閉容器じゃなきゃダメなんだ！
 

お米は約15％の水分を持ってる。
それはお米にとって、とてもとてもとても大切な水分なんだ。
それを守りながら保存する。
そのしごとは本来は米屋のしごと。でもご家庭でそれと同じことをやってもらえれば余計いい。

白米もたべるけど、玄米や分づき米も時々食べる。
そんな方にはお金のかからないペットボトル保存がいいと思う。

ちょっとめんどくさいかもしれないけどお米とのいい関係ができる。とボクは思うな。
どう考えても、田んぼからお茶碗までのバトンの最終ランナーはたべる人に他ならないからね。
_

ちいさな出張。となりのとなり街まで。
クルマに荷物を積んでから、ボンネットをあけてかんたんな整備。

それを見ていたスタッフMが不思議そうな顔でこう云う。
出掛けるまえに整備ですか？

ボクのクルマは国産じゃない。欧州うまれの大衆車。
ゆえにどこかしら云うことがある。
だから機嫌を損ねる前にすこしだけケアをしておく。
何年も付き合っているうちにそうすることが自然になった。

だけどそんなことをユーザーにさせるようでは現代の工業製品としては問題なんだろうけど。
だけどなぜか憎めない。それどころか楽しんでいる。
多くの人はこれを酔狂と云うだろうな。

昔のクルマはみんなこうだった。
だから簡単な整備はみんな自分でやった。
トラブルをつうじてクルマという道具を知ったんだ。

この時代は親切とは云いがたいモノ、めんどくさい道具が多かった。
でもそのおかげでモノや道具のことを自分の頭で考えた。
つまり考えるきっかけが溢れていた。
おかげでひとつが分かると、いろんなことに応用のできる頭が鍛えられた。

クルマに乗っている人がクルマがどういうモノなのかを考えなくても乗ることができる。
これはクルマ屋の考えるユーザビリティの典型なんだろうな。
でもちっとも面白くないってちょっとだけ思ってるんだ。ここんとこ。

＿

U2 - Stay

大切にしているモノがある。それをたべてもらいたいとおもう人がいる。
その人にたべてもらうために、その人の日常に歩みよることにする。
歩みよりかたはさまざまだね。

たとえば、その人が少しもわずらわしさを感じないほどに歩みよる。
その人はきっと、とてもしんせつに感じるとおもう。
でも、その人、もしかするとそれがどういうモノなのか最後までわからないままかもしれない。
でも、たべてもらえたから、ボクはよかったとおもうだろう。

たとえば、その人がちょっとめんどくさいなって感じるくらいの歩みよりにしておく。
その人はきっと、「もうすこしせわをしてくれればいいのにな」って感じるとおもう。
でも、もしかするとそれがどういうモノなのかを、すこしかんがえるきっかけになるかもしれない。
でも、その人、めんどくさくなって二度とたべないかもしれない。
それでもボクは、すこしだけかんがえてもらえたから、よかったとおもうだろう。
＿
 

「HANDCLASPしずおか」参加させていただいた。

サブタイトル「静岡春まつり」と題された東日本大震災被災者支援のチャリティーイベントです。

アンコメは巨大胚芽米カミアカリの玄米おむすびを用意しました。
早朝から店にある、ありったけの炊飯器7台をフル稼働、アンコメスタッフが手でむすびました。

会場では無料配布ブースの現場責任者だったのですが
偶然来場してくれた友人や仲間、ボランティアスタッフに助けてもらいながら何とか任務を果たせました。
それぞれの人がそれぞれ普段のスタイルとネットワークで
まさに手をむすび、手をたずさえながらつくったイベントでした。
本当にありがとう。そしてとてもたのしかった。

来場者200名、スタッフ100名、計300名の力で集めた義援金は261,887円。
全額日本赤十字を通じて被災地への支援金となります。
ありがとうございました。
＿

U2 - Stuck In A Moment You Can't Get Out Of

明日、とある会の年に一度の総会でチャリティーオークションがある。
そこでアンコメが出品するのがこのお米。

題して、

SAVE福島米　SAVE茨城米。

福島会津熱塩加納町菅井さんのお米と茨城奥久慈大子町大久保さんのお米。
アンコメの人気米である。

アンコメでは巷で言われているような風評による影響はほとんどなく、
逆に福島や茨城のお米を買いたいというお客様もいらっしゃるほど
多くの方はこの妙な空気を払拭したいと思っている方が多いように感じています。
うれしいな。ありがとうございます。

パッケージはいつものアンコメ祝い米のスタンダードスタイル。
心情的にはお祝い気分でないことはよくわかるけど、今日も明日も明後日もどこかで誰かは祝ってるはずなんだ。
だからそんな時にはこんな祝い米を使ってもらえるとそんなハッピーが福島や茨城をはじめ東北へ広がると思うんだ。

どうかな？いいアイデアだと思うんだけど。
＿

夕べある勉強会へ参加した。
30人ほどのメンバーながらボクがそこにいることがなんとも不思議な気分のする会だった。
しかしとても面白く、何よりたくさんの気づきがあった。
会のあとメンバーの中で同い年の友と少し呑んだ。
そこでお互いのしごとについて少し話した。

彼は、ボクがカミアカリで捉えようとしている世界のことについてとても感激していると云ってた。
およそ安定とは真逆のそれが面白いと。

彼は食への造詣が半端なく深い。
そんな彼がそれまで思っていた食に対し求めていたことは何より安定だったと云う。
おいしいたべものは、つねに安定したおいしさであってほしい。
おいしいお酒は、つねに安定したおいしさであってほしい。
極めて真っ当な意見だ。
その彼がおいしさが多様でかつ幅があり何が現れるかが推測さえできないカミアカリに感激している。

云わば即興のような一瞬光るくらべようのないおいしさを捉えるために
受け手である食べる人が出来る限りのイメージを膨らませて準備している姿がいいと。

一瞬を捉え認識すること。
残るものは記憶しかない。だけど認識すれば世界は生まれる。
これがボクのしごとなのだと、心地よい酔いとともに忘れかけていた記憶がよみがえった。
月明かりの美しい夜、歩いて家路についた。

＿

Rolling Stones - Moonlight Mile

今日はご近所の「うちなーたいむ」さん企画のおむすびワークショップ。
「おむすびdeアート」のお手伝い。
アンコメのしごとはお米選びと炊飯。今回はこれら7種合計で3升6合を炊き分けました。
それとお米のお話をちょっとだけ。

【特別栽培米】福島会津喜多方コシヒカリ（白米）
【特別栽培米】新潟こしいぶき（白米）
【慣行栽培】長崎にこまる（白米）
【特別栽培米】山形おきたまひとめぼれ（7分づき）
【特別栽培米】茨城奥久慈恋しぐれ（5分づき）
【有機栽培米】福島会津熱塩加納町菅井夢ごこち（玄米）
【有機栽培米】静岡藤枝松下巨大胚芽米カミアカリ（玄米）

アンコメがこれまで時間を掛けてお付き合いしてきた生産者のお米、新品種や珍品種などなど。
それらの特徴を生かすために精米歩合も微妙に調整してみました。
玄米で食べていただくものから分づき米にしたもの。
もちろん白米も個々のお米のコンディションにあわせて微調整してみました。

さて、本番のワークショップは40人近い参加者で大盛況。
そのほとんどがキッズ＆ママ。アンコメ店主やや緊張でスタート。
しかし玄米や分づき米といった香りの強い個性的なご飯に興味を持っていただいたこと、
なによりヴァリエーションに富んだ具材で作るおむすび作りを大いに楽しんでいただいたこと、
皆さん趣向を凝らした40人40様のおむすびができ、とても和んだいい雰囲気でワークショップができました。

参加された皆さん、うちなーたいむさん、おつかれさまでした。
そしてありがとうございました。
これからもこんな機会をつくりましょう。

うちなーたいむさんウェブサイト

震災から一ヶ月、悲観と楽観を繰り返しながらこの先どんな風にプランすればいいのか混沌とする日が続いた。
自分らしくない言動も少なからずあった。地に足が付いてなくて心も体もバラバラだった。
たぶん多くの人が同じだったんじゃないのかな。僕もその中の一人だった。

いや、今もその状態は変わらないかもしれないな。

あれから一ヶ月経ってバラバラに見えていた出来事の要素が意味を持って風景を描き始めている。
腰痛で動けなくなったとたんアイデアが生まれジグソーパズルのようにつながりはじめた。
そして探していた出口が少しだけ見えてきた。
皮肉なものだね。たまには一日中座って考えるのも悪くない。

そのアイデアを今日、松下に話したら彼もまた嬉しがってくれた。そして少し目が潤んでた。僕もだ。
皆が気持ちよく覚悟できる出口。利害が一致する出口。
例年どおりふつうに作付けできて収穫できて喜んで販売できるためのアイデア。
だけど今これは、僕の妄想に過ぎない。現実にその風景にするためには山ほどやることがある。
でもこれができれば誇り高い仕事になるかもしれない。
松下もそう云っていた。

東北と北関東の生産者仲間3人と電話で話した。
遅れていた種まきがようやく始められそうだと云っていた。
不安なことは山ほどある。けれどいつもどおりを心がけて秋を楽しみに待つことにしようと思う。
だってこの出口はじつにいいアイデアに思えるから。
＿

Jackie DeShannon - Put A Little Love In Your Heart

腰痛が酷くまともに歩けなくなってしまった。
20年近く月に一度、体のメンテナンスをしてもらっている整体院の先生に今日こう云われた。
「体が動くなって云ってるんだよ・・・休まなきゃ・・・」

ここ4ヶ月間本当によく動いた。
5人でやっていた仕事を3人でやり繰りしていた。
その上に震災があって米の買占め騒動が起こったりして体はかなり疲労していたようだ。

4月に入ってようやく新人スタッフ1人が入ってきたことでようやく余裕が生まれた。
仕事を覚えるまではもう少し時間は必要だけど精神的にはかなり楽になった。
そんな矢先にこの体たらく・・・。

朝、娘に「釜爺（かまじい：千と千尋の）みたい〜」と云われ、
昼、友人に「アシモみたいだな〜」と云われた。
しかしこう思うように動けないと体の声を素直に聞くしかあるまい。
整体院の先生曰く、「日曜日にもう一度来ればたぶん治るよ〜それまであまり動かないこと！」とのこと。

はい。静かにしてます。おやすみなさい。
＿