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旅加減。
旅加減。

 

できれば一ヶ月くらい遠い国を歩きたい。
でも半日近所を歩くのも好きだ。
大切なのは量ではなく質。

 

好みの風景に出会ったことを喜ぶ。
それを思いっきり吸い込みながら歩く。
そういう時はあとで思うと数分の出来事だったりする。
だから量ではないと思うのだ。

もちろん質が良くて量もあればそれにこしたことはなのかもしれない。
でもいつも足りないくらいがちょうどいい加減だと思っている。

でないとお腹が痛くなるような気がするから。

 

負け惜しみを云ってみた。
_

 

画像上:津軽鯵ヶ沢町
画像中:津軽鯵ヶ沢町 
画像下:津軽鉄道 金木駅
 

2011年06月13日 [ 3440hit ]
6曲目。
6曲目。

 

Let it be 持ってる?

 

いや。中学生の時に友達からLP借りて聴いただけ。持ってない。
それにビートルズって最近なんだよ。ちゃんと聴き始めたのは・・・恥ずかしながら。

 

有機野菜を栽培している仲間のOくんがプレゼントしてくれた。

青森へ行く前の日、小さな林檎のデバイスに同期させた。


曇り空の羽田を飛び立ってほどなくすると青空になった。

6曲目 Let it be

眼下はたぶん茨城、そして福島。
あいつと、あいつの田圃はどこだろうか?

 

なるようになる。

 

勇気が湧く?そうじゃない。
泣くことも叫ぶこともできるけど、それともちがう。
胸のあたりの血管が膨らむような心持ち。
なるようになっていくままに、それをきちんと受け止めればいい。
そう聴いた。
時間は掛かりそうだけどきっと腑に落ちる出口が必ず現れる。
漠然としているけどこれなんだと思っている。
_

 

画像:羽田発JAL1205便にて

2011年06月13日 [ 3050hit ]
水田徘徊。水田以前と水田以後の世界へ。
水田徘徊。水田以前と水田以後の世界へ。

 

水田徘徊が好きで旅をしている。
今回もまあそんな感じだった。
けれど水田以前の時代、つまり縄文時代にあこがれる。
正しくは縄文時代というより、その時代人の生き方にあこがれている。

 

水田稲作は多大な富の蓄積をもたらした。
このことは今直面している問題の始まりだったんじゃないかって思うことがある。
人間の欲には際限がない。
その際限のない欲に答えてくれたのが、かつては水田稲作だったように思える。
コントロールが難しくて超インフレーションなエネルギーを種(米)に固着する植物。
打ち出の小槌的エネルギー源。
まあこちらの安全性はこの2000年で立証済みなのだけど。

 

水田稲作以降、基本的な人の生き方はあまり変わっていないように思える。
富の蓄積に対する欲求に純粋であることを何も疑わない感覚。
今日より明日のほうが少しでも拡大することを満足する感じ。
どこか麻薬的。

 

ただの縄文ノスタルジーと言われそうだな。だから三内丸山を見ようと思った。
まだ一部しか確認されてないという膨大な数の遺構遺物から
当時の人の暮らしがどんなものだったろうかとその場に立って想像してみたかった。
なにせ約2500年間もライフスタイルに大きな変化がなかったなんて信じられないから。
ボランティアガイドさんの解説を聞きながらそのひとつひとつを見て歩いた。

 

富の蓄積はさらに劣化しない価値を人に求めた。貨幣なんてその最たるものだ。
それでも価値が変動するから色んなモノにその価値を見出していく。
それが文明というものなのかな。
その極みみたいなモノが集積されている場所が三内丸山遺跡の道を挟んで向かいにある。美術館だ。

 

美術品。
言葉からして不思議に感じる。
もっとも芸術家はそんなつもりでその美術品とやらを生み出しているのではない。
出来上がったそのモノを他の誰かが評価して美術品としてカテゴライズし、その上で価値を認定しただけのこと。
芸術家と呼ばれる人は腹の底から湧き出てくるエネルギーを出力した結果が
目に見える物質として固定しただけなのだから。
功でもなければ罪でもない。ありのままそこにあるだけのことだ。
後にそれを美術品と呼んだだけのこと。

 

しかしだ。
芸術にいそしむことだけに専念できる人がいるというのは、やはり富の蓄積がもたらしたことの結果に違いない。
三内丸山にも質と量こそ違え富の蓄積はあっただろう。
出土品の中には芸術の匂いのするモノがあるから。
けれどそれらは現代のそれとはボクには違って見える。
そこに惹かれる。

そういうことを考えているうちに帰らなければならない時間がやってきた。
離れがたいな青森。また来よう。
_

 

画像上:三内丸山遺跡。 
画像中:青森県立美術館。2000年後これも遺跡になった時、どんな風に発掘され解釈されるのだろうか?
画像下:あおもり犬。青森出身、奈良美智さんの作品。見たかった小島一郎さんの写真も見ることができた。
 

2011年06月10日 [ 3602hit ]
水田徘徊。津軽中里町。
水田徘徊。津軽中里町。

 

六月八日。
早朝から活動開始。
民泊させてもらった鯵ヶ沢町の農家は明るくなる前から仕事を始めている。
我々は彼らの仕事がひと段落した8時から仕事開始。
23年産についてたっぷり話した。

 

昼前に鯵ヶ沢出発。津軽半島を北上、中里町の生産家を訪ね大水田地帯を走る。
四方八方すべて水田。
暑い。けれど風がいい


均平(きんぺい)とるのは誰にも任せない。俺がやる。


遅れていた田植えの真っ最中。
代掻きをしていたオーナーは開口一番、僕らにそう話しかけた。

一枚一町歩以上もある田圃で除草剤に頼らない稲作。
完全にフラットすることは容易ではない。
そのための道具はあるにはある。
それでもすべて自分で確かめなければ満足しない人だった。
魅力的な人。味わいたいその人の米を。

 

同行メンバーが予定していたにんにく農家も訪ねた。となり村だった。
すごいにんにく。
収穫段階で糖度が20度以上もあるという。
砂質土壌の屏風山山中。畑は鳥のさえずりしか聞こえない静かなところ。
生産家は笑顔でご自慢のにんにく畑を見せてくれた。

 

17時、金木駅で同行メンバーと別れ、斜陽館へ一人歩いた。
観光客はボク一人座敷に寝転んだ。太宰はどこに寝転んだのだろうか?

 

今夜は青森泊。
津軽鉄道で五所川原、五能線〜奥羽本線を経て青森へ。

明日は三内丸山遺跡と青森県立美術館。
どちらもずっと行きたかったところ。
_

 

画像上:田圃も空も広い。
画像下:にんにく畑。こんないい天気の日、そうないらしい。
画像下:斜陽館にて。

2011年06月09日 [ 3548hit ]
水田徘徊。津軽鯵ヶ沢町。
水田徘徊。津軽鯵ヶ沢町。

 

六月七日。
曇り空の羽田を発って一時間、青森は快晴。
一路、鯵ヶ沢町へ。
広大な水田地帯を抜け岩木山の麓に目指す田圃はあった。

 

青森に行くのは2回目。
学生時代にモーターサイクルで下北半島まで走った。それ以来。
津軽は初めてである。
ずっと憧れていた土地、ようやく岩木山を間近に眺めることができた。

 

どの田圃も大きい。
一枚が1町歩なんてのはふつう。
大規模。そういうスタイルがこの土地のスタンダード。
それでも反収を聞けば8俵強。萌えるな。

 

オーナーの四輪駆動車で山麓に散らばる田圃や畑を巡る。
稲をはじめ、りんごや小麦など農にまつわる様々な事業を見て回った。
まさに百姓。100ビジネスで生きている。そんな風。
見て回るうちにすっかり夕景となった。

 

明日は中里町と車力村へ行く。
_

 

画像上:岩木山山麓水田。
画像中:麦畑と岩木山。
画像下:つかの間の夏がやって来る。冬には一面雪で埋もれるそうだ。


 

2011年06月08日 [ 3773hit ]
水田徘徊。青森、
水田徘徊。青森、

 

明日から3日間、青森へいく。
稲作生産家に会いにいく。
津軽半島の付け根、五所川原。
寒いのかな。

 

一日は予定を入れずふらふらしようと思う。
写真家 小島一郎 の世界に出会えるといいな。

 

行きは飛行機。
帰りは鉄道。

では、行って来ます。
_

 

画像:5月31日南伊豆にて。
 

2011年06月06日 [ 3367hit ]
空はなに色に見える。
空はなに色に見える。

 

土、日、茶町KINZABUROさんのイベントで出店。
友達や知人がたくさん来た。

 

ありがとね。

 

こういう時間はその場に浸り楽しむ。それもゆる〜く。
来てくれた人達とゆっくり話す。
食べたり飲んだりする。
売り上げはまあ二の次、三の次。
そうやって夕方にはいい気分で家路へつく。
そしたら明るいうちに風呂に入るわけだ。

 

娘と一緒に風呂に入る。
ジャロジー窓の隙間の先にある曇り空を眺めながらいつもの問答を少し。

 


空はなに色に見える?
エメラルドグリーン。

 

そのエメラルドグリーンの空へはどうやって行く?
気球。

 

気球には誰と行くの?
友達。

 


風呂上りにワインをいただいた。
朝刊を隅から隅まで読んだ。

 

娘は映画を見、
ボクは明日の支度をしている。

 

じゃまた明日。
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The Beatles - Two of us

2011年06月05日 [ 3252hit ]
@茶町KINZABURO
@茶町KINZABURO

 

明日6月4日(土)〜5日(日)は茶町KINZABUROの50周年感謝祭イベント。
アンコメも友情参加します。
お天気も良さそうですしイベント日和でホッとしています。
雨男と云われ続け早うん十年。
ここんところ晴天率上昇しているのでそろそろ雨男返上させてもらいたいなんて思ってます!

 

さてアンコメブースではこんなものを販売する予定です。

 

おむすび
アンコメ×ゆとり庵コラボおむすび 
巨大胚芽米カミアカリと石川コシヒカリの塩むすびセット。
お米の風味を味わってもらいたいからあえて塩むすびにしました。

 

お米
巨大胚芽米カミアカリ1キロお試しパック
石川コシヒカリ1キロお試しパック

 

雑穀
8種雑穀米
あわ、ひえ、きび
黒米 etc

 

炊飯土鍋
アンコメがオススメする炊飯土鍋。四日市万古焼きサイズいろいろ。

 

ご飯の友
いろいろ持っていきます。お楽しみに!

 

イベントの詳細はこちらのKINZABUROさんのサイトをご覧ください。

電話番号054-252-2098
住所静岡県静岡市葵区土太夫町27
2011年06月03日 [ 3967hit ]
南伊豆へ。
南伊豆へ。

 

今年から本格的に関わることなる南伊豆の若き生産家、中村さんの田んぼへ初めて行った。

クルマで片道3時間半、不定形の小さな田圃が谷あいにひしめき合うように存在するいわゆる中山間地。
耕作放棄地も目立つ担い手が減少し続ける典型的な水田風景である。

 

中村さんは、藤枝の松下のところへ有機稲作を学びにやって来ていた。
ボクもそこで出会った。もう2年前の秋だったかな。
カミアカリドリーム勉強会にも熱心に参加していた。
学び取ろうとする姿をずっと見守っていた。

 

昨年秋、送られてきた22年産のサンプルを試食した。
その中のひとつ、あいちのかおり、そいつにボクは反応した。
肩の力が抜けた。無理のない感じ。というのか・・・。
風土の力を中村さんが捉えた。それも腕力じゃなくて手のひらでそっと捉えた。
誰が食べても違和感のない自然な感じのするご飯が再現されていた。
うまく云えないけど、そんな感じだった。

 

それを食べた時に23年産米を扱うことに決めた。
そしてようやく田んぼへ行った。
思っていた以上に精緻に取り組んでいる田んぼだった。
考えてみれば、松下が彼の師匠の一人だってことに田んぼを見て気づいた。
とても姿のいい田んぼだった。
マジで感動した。ありがとう。

 

今年は何度か通おうと思う。そう思わせる田んぼはめったにないから。
次はいつ行こうかとスケジュール帳を眺めている。
梅雨明け頃かな。楽しみがまたひとつ増えた。
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画像上:南伊豆にはこんなところがたくさんあった。

画像中:有機栽培のこの田んぼは元肥としてレンゲを使用している。

画像下:中村さん。自慢の田んぼを眺める笑顔がじつにいい。

2011年06月01日 [ 3715hit ]
晴れわたる。
晴れわたる。

 

朝から配達で走り回った。
汗かいた。

 

昨夜テレビ見た。
だいすきなほそのさんだった。(細野晴臣)

 

クルマの中じゃ朝から
はっぴいえんど に
荒井由美。

 

いい天気でした。
ありがとうございました。
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荒井由美 ひこうき雲

2011年05月30日 [ 3181hit ]
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