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裏庭圃場。
裏庭圃場。

 

店の裏手は小さな庭。
今年も稲を育てています。カミアカリです。
ボクは植えたつもりはないのですが、誰かが留守中に植えていったらしいのです。
犯人は藤枝のアイツだと思われます。

 

今年は去年見られなかったイトミミズが大量発生しています。
イトミミズはその田圃に有機物が豊富であることの象徴。
彼らは土壌に頭を突っ込んで有機物を食べ大量の糞を出します。
その大量の糞がいわゆる栄養豊富なトロトロ層となるわけです。
稲は降り注ぐ太陽エネルギーとトロトロ層の肥料成分と抑草効果で、
この直径20センチ足らずの陶器の中の有機的循環によって育っていくわけです。

 

つまり全部が生きるために生きている。たぶんエゴイスティックに。

それでも調和している。
こういうの萌えるな。
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2011年06月28日 [ 3697hit ]
土曜日と日曜日。
土曜日と日曜日。

 

文字で伝えられそうにない。
その場その時のあの感覚。
土曜日と日曜日のこと、思ったこと書いてみます。

 

聞く。話す。触れる。汗をかく。喰う。呑む。
そうすることでストンってわかる感じ。
それは今の時代じゃ魔法だと錯覚するのかもな。
文字もなくて、通信手段のない頃はそれがすべてだったはずなのに。
だから魔法じゃないはず。

 

つくる人。あきなう人。たべる人。

 

その間にあるべきこと。今は余計になければならないこと。
通じあうこと。
それを何にも頼らず通ずることができるからストンっとくる。

じゃあ媒体はいらないってこと?
そうじゃないよ。媒体は必要。とても大事。なきゃならない。より良く通ずるために。
でも媒体だけでじゃストンと来ない。来るのはごくわずか。
だから、聞く。話す。触れる。汗をかく。喰う。呑む。をする。

 

めんどうくさい。

 

これは、とてもめんどくさいこと。でも、めんどくさいをやるからストンっとくる。
ストンっしたらとても居心地がいい。
居心地がいいと周りがよく見える。
よく見えると穏やかでいられるんだ。
これはわるくない。
うん。
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6月25日のアンコメカフェ、6月26日のカミアカリドリーム勉強会にご参加いただいた皆さんへ。
夏本番かのような猛暑の中、足を運んでいただき感謝です。
アンコメならびにカミアカリドリーム勉強会はこれからもささやかながらこのような機会を作っていきます。
今後ともどうぞ応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

 

画像:6月25日「会おう、話そう、アンコメカフェ」にて。

 

2011年06月27日 [ 3812hit ]
chairs
chairs

 

明日6月25日はアンコメカフェ。
3.11後のある日、ダメダメだったボクに友人が云ってくれた。

 

みんな集めてカフェでもやったら・・・

 

そのひとことで視界が開けた。
そして準備したんだ。
それが明日なんだ。

 

会って話す。
シンプルなことだけどこれだと思う。
そうすれば誰でもいつのまにか自分ごとになれる。

 

自分ごとになることは、めんどうなことかもしれない。
けれど自分ごとになって考ることができると、良いとか、悪いとか、そのどちらでもない感じとか、
他の誰かの意見よりも自分なりの納得のいく判断できるようになると思うんだ。

だから足を運ぶ。聞く。話す。
その作業はめんどうでもしたほうがいいと思う。

 

いい日になればいいな。
アンコメカフェ。
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明日は友人たちも手伝ってくれる。みんな椅子を持ち寄ってくれたんだ!Thanks a lot!

 

アンコメカフェの詳細はこちらをご覧ください。

2011年06月24日 [ 3569hit ]
夏至とエアコンと扇子。
夏至とエアコンと扇子。

 

今日は夏至だそうな。
で、天気予報どおり暑い。
ついにエアコン稼動。設定温度28℃。それと工場で使いような扇風機も。
外はというと32℃。いやはや猛暑じゃないの。

 

娘に買ってもらった扇子、ありがたや。(物言いは入る:娘が選んだ。に修正せよとのこと)
何の香りかな。いい香り。白檀かな。
お客さんもぱったり。15時33分。
シエステだよ。これじゃ。シエステいいな。

 

やることあるのに手が付かない。
忙しい時のほうがテキパキできる。
まあいいや。今日は夏至だから。
いい訳にならないか。

 

おっと電話。
16時過ぎると動くかな?
とりあえずここまで書いてアップしよ。
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2011年06月22日 [ 3506hit ]
会話。
会話。

 

福島と茨城から来られるんでしょ。土曜日。
どうなんですか?
お話し聞いてみたいです。それに問題がないなら買いたいと思ってます。

 

そうお話しになったお客様はいつも茨城奥久慈大久保さんのお米を買っていただいている。
うれしい言葉だった。
そこでこんな風にお答えした。

 


作付けはしています。
遅れていた仕事も今は順調に進んでいるそうです。
すべては収穫し検査してみてからですね。
問題がなければ例年どおり販売するつもりです。
判断はお客様に委ねようと思います。
そのかわり判断するための材料をできるだけ集めようと思っています。
今週末のアンコメカフェもその一つです。

 


最も不安に思っているのは生産者。

まずそこを考えてほしい。
消費者は食べない選択もできる。もちろん食べる選択もできる。
そういう選択肢があるほうがいい。
今、そのための準備を両方向で進めている。

 

正直云うとボクも少し不安です。
でも、こうでありたいと願うし、こういう仕事がしたい。
どこまでできるかまったくわからない。
何がやってくるかそれもわからない。
まずは第一歩、今週末のアンコメカフェから始めようと思ってます。

 

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会おう。話そう。アンコメカフェ。
昼下がりのトークカフェ。福島の菅井さん、茨城の大久保さんがやってくる。
6月25日(土)13:00〜17:30
場所:安東米店店舗前 20席ほど用意してます。
詳しくはコチラまで。


画像上:茨城県久慈郡大子町(奥久慈) 大久保さんの田圃界隈 撮影2009年8月
画像下:福島県喜多方市熱塩加納町(会津地方) 菅井さんの田圃風景 撮影2009年8月

2011年06月21日 [ 3374hit ]
復路。
復路。

 

田辺から静岡へ帰り道のこと。距離五百キロ。
ガソリンスタンドがあるようなサービスエリアがあれば必ず休みお茶を飲み横になった。
雨は相変わらずだったからゆっくり走った。
走りながら色んなこと考えた。7時間たっぷり。

 

カミアカリドリームのこと。
関わっている田圃や生産者ひとりひとりのこと。
3.11以降のこと。
仲間たちのこと。
全部が同じじゃない。
けれど全部が圧力なしに自然に同調している感じがしていること。

 

そういうことの先に心地いいと思える風景を想像している。
その中に自分がぽつんと居られたらどんなにいいだろう。
けれどそれが欲しくてしかたないわけではない。
うまく説明できない。

 

強く欲すれば消えてしまい。
弱く欲しても消えてしまう。
そんな風。

 

アクセルは踏むが踏みすぎない。
どんなに悪いコンディションでも淡々と走ること。
何かあればきちんとブレーキを踏み止ることができる。
そうすれば壊さないで走り続けることができるはずだ。
 

0:30分静岡着。
往復で1000キロ、クルマは過去最高リッター17.54キロを記録していた。

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2011年06月20日 [ 3398hit ]
水田徘徊、田辺白浜。
水田徘徊、田辺白浜。

 

六月十六日午後。

 

雨の龍神、別れがたいな。
せめてもう一日あればと思う。
また行けばいい。

 

午後、田辺へ降りる。雨上がる。
同業のTさんと合流。彼の稲作プロジェクトの田圃のある白浜町へ。
風雨強く倒れにくい短幹のコシヒカリ系品種。
台風銀座ならでは。

 

Tさんから思いがけないキーワードを聞く。

抑草。
生えた草を取る除草ではなく、生えないようにする技術。
しかもこの土地の産物由来の液体がその役を果たすという。


材料こそ違え藤枝の松下と同じアイデアで草対策に取り組む人がここにもいた。

その技術が米の風味に現れるのか?
もし現れたら面白い。
妄想に耽るかな。食べるまで。
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2011年06月19日 [ 3472hit ]
水田徘徊、田辺龍神村。
水田徘徊、田辺龍神村。

 

六月十六日午前。

 

予報どおり朝から雨。
田辺から車で会津川沿いに北上。
龍神村、龍の神様か。

 

待ち合わせ場所の村役場で紀伊半島のイラスト地図を眺める。
以前、司馬遼太郎の「街道をいく」で読んだことのある十津川街道はお隣だった。

 

役場から車で数分、棚田地帯に入る。
幾重にも連なる田圃の最上部に生産家が待っていた。
土砂降りになった。

 

龍の神様の歓迎ですよ。

 

家族で守っている棚田。
一枚一枚に名前がある。
雨に煙る谷の向こう側にも棚田が見える。

 

棚田の再生。
そんな大儀よりも家族で棚田で稲を育てるのが生業。
畦で数分話しただけだったがその普段感が心地いい。

 

生産家から玄米を数キロを預かった。
帰ったら試食する。
わくわくしながら龍神を離れる。
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2011年06月18日 [ 3267hit ]
水田徘徊、田辺へ五百キロ。
水田徘徊、田辺へ五百キロ。

 

六月十五日。

 

14時、豊橋で用事を済ませてから一路、和歌山県田辺市へ。
本来なら阪和自動車道で入るべきところを東周り、伊勢へ進路を向けた。
長い道のりは覚悟した。
それでも一度走ってみたかった。

 

履き古しのジーンズのような淡いネイビー色の空。
尾鷲、熊野、新宮、那智勝浦、太地。
串本を過ぎたあたりでついに日が暮れた。

 

ふと25年前メキシコの砂漠をモーターサイクルで旅した日のことを思い出す。
延々と続く土の道。
行けども行けどもサンフェリペは遠かった。
そのうちに真っ暗になって小さなライト一つが映し出すわずかな世界を頼りに走った。
気づくと汐の香りしていた。
深夜だった。
エンジンを切ると真上に天の川が見えていた。

 

21時、田辺に着いた。
明日は龍神村へ入る。天気予報では雨らしい。
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画像上:那智勝浦
画像下:串本


Beatles - The Long and Winding Road

2011年06月17日 [ 3305hit ]
水田徘徊 熊野へ。
水田徘徊 熊野へ。

 

明日和歌山へ行く。

田辺市龍神村。


水田徘徊の旅としては初の熊野。
いや、考えてみれば熊野どころか和歌山は初めてだった。

 

今までの仕事の中では想像もしてなかったところ。
何を見つけられるのだろうか?
それだけでワクワクする。

 

車で一人旅。
幸い天気はよさそうだ。
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くるり - ハイウェイ

2011年06月14日 [ 3154hit ]
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