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水田徘徊、静岡磐田。
水田徘徊、静岡磐田。

 

七月二十六日。

 

早朝から静岡県の西部、磐田市へ。
午前中は太田農場さんの田圃へ。

 

出穂は7月17日だった。
台風の影響はまったくなく今のところ順調。
今日は雨交じりの天気。
涼しくて楽だった。

 

太田農場さんのお米は毎年3品種ほど扱う。
味もさることながら毎年驚くのがその品質。
「きちんとしている」
収量はこの辺りの平均を大きく下回る。
倒伏するような軟な稲はありえない。
故に稲の健康状態はすこぶる良い。だから虫も病も近寄って来ない。

 

今年23年産も大いに期待。
残り1ヶ月、ただ無事を祈るのみ。
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画像上:出穂(しゅっすい:穂が出ること)は7月17日だった。8月20日から稲刈りだという。
画像中:行きの東名高速道路は土砂降りだったが、田んぼに着いたら雨は止んだ。
画像下:こんな色の根であれば健康。土壌の成分を調べ微量要素を調整しながらこんな風になるべくチューニングしている。

2011年07月28日 [ 3446hit ]
日曜新聞。
日曜新聞。

 

日曜日は貯まった新聞を読む。
それから気になる部分にハサミを入れる。
静岡新聞と朝日新聞、コーヒー飲みながらのんびり。
音楽もだった。
それと途中昼寝も。

 

7月の朝日新聞の日曜日、求人欄には草間彌生さんのインタビュー記事が掲載されていた。
毎週楽しみにしていた。今日はその最終回だった。
今回はその書かれた言葉に大いに共感した。
それから震えた。

 

読むことのできる方はぜひ読んでほしいです。

 

 

記事がアップされてました↓

http://www.asakyu.com/column/?id=1025
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Led Zeppelin - That's The Way

2011年07月24日 [ 3607hit ]
Black and White
Black and White

 

毎日午前中は精米のしごと。
前日にタンクに張り込んでおき常温になったお米を順番に精米していく。
玄米をひと皮剥いて白米になる。
簡単に言うとこういうことなのだが精米とはそれだけではない。

 

選別。

 

原料玄米の中には異物が混ざっていることが多い。
小石や最近はクサネムの種。
カメ虫の被害を受け黒い斑点のある米もある。これも異物扱いか。
それらを3つの工程で選別し排除する。

 

比重で選別する。
ふるいで選別する。
色て選別する。

 

色で選別するとは、
白米になったお米を複眼の小さな目で一粒づつ監視し選別する。
米粒は一列づつに並び流れていく先にその目があって黒い斑点のある米粒や透明でない白い米粒は圧縮された風で飛ばれる。
前後にいる透明で異物扱いされない米粒も共に飛ばれることがあるから2回戦が待っている。
そうして黒や白の米、着色粒は除去される。
この機械のことを色彩選別機と呼ぶ。
精米工場にはどこにでもあるマシンだ。

 

排除された米粒を見るたびにいつも思う。
ニッポン人は潔癖だと。
10キロ袋の中に一粒でもあればNGだという人もいる。
そのために栽培段階から徹底した管理をしているところもある。

 

先月行った南伊豆の若い生産者たちのところで昼食をご馳走になった。
彼らはニコニコしながら着色粒だらけのくず米をむしゃむしゃ喰っていた。
自分たちが育てた稲の米。
そこには除去すべき米粒など一粒もないに違いない。

 

彼らの育てている稲を、来週また見に行くんだ。
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画像:排除された色のあるお米や種などの異物たち。

2011年07月23日 [ 3899hit ]
Rotus
Rotus

 

今日、蓮の花を見た。近所のお寺で。
見たことのない花の中を覗き見た。
少し気が引けた。けれど覗き見た。

 

象徴的な姿から連想する「蓮」はそこになく、
植物として生き物としての「蓮」を見た。

 

ああ生き物なんだ。そんなこと百も承知。
けれど、これまでそのことはどこかに置きっぱなしにして自分が見たいものだけ勝手に見ていた。

 

それから物語を想像した。
この花の中で生涯を全うする男のはなし。
官能的な赤のトーンと頭上で日々変わり続けるに空の色。
それがすべての彼の生涯。

 

眠い。寝ます。
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Adele - One And Only

2011年07月23日 [ 3434hit ]
涼夜雑記。
涼夜雑記。

 

どうすればいい風景を作ることができるかを考える。

 

どうしたいかを明確にする。
しないほうがいいことも明確にする。
金属疲労のようにどこかに無理が生じないよう配慮もする。

 

それから時間をかけてじっくりアイデアを練る。
絵に描いたり、文字にしたり、もちろん喋る。
そうやって設計していく。だけど詳細にはしない。

変化することも想定するし許容もする。

 

時間を掛けることをよしする。
作業は大胆かつ丁寧に。
焦る気持ちがある時は音楽を聴き散歩する。

 

たまに振り返って昨日より少しだけ風景が見えていることを知る。

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Supercar - Flava

 

2011年07月22日 [ 3372hit ]
家内安全。
家内安全。

 

午後、友人Yがふらっとやって来た。

新築祝いなんですど祝い米つくってもらえませんか?
静岡っぽいものを合わせて送りたいんですよ〜。

 

予算を聞いてからお米を選ぶ。
それからお店にある静岡メイドの数々を選んでいく。

 

富士宮のニジマスのバジル風味オリーブオイル漬けの缶詰
興津杉山農園のゆずからし
浜松トリイソースの完熟ソース
蒲原の桜えびお炊き込みごはんの素
&エトセトラ。

 

ところで、メッセージは?

 

う〜ん・・・・・家内安全。

 

新築祝いで「家内安全」ね。承知ッ。

 

アンコメ米バッグにお米を入れ、その上にさっき選んだ商品をザクザク入れる。
口をキュッと閉める。
メッセージを書いておいたコメ型タグを紅白の水引でとめる。

 

よし出来上がり。

 

運送会社の送り状を貼る前に気になったのでパチリッ。
ちょうど今しがた旅に出ました。
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2011年07月20日 [ 5703hit ]
重力。
重力。

 

予定のない休みにはきまって散歩。
そして映画館か美術館へ紛れる。
歩いて行けるところにその両方があることをありがたく思う。

 

若い頃は退屈な街だと思って脱出したくてたまらなかった。
そして望みどおり脱出を果たした。
まあ7年後に戻って来たのだけど。
それから20年以上経った今はとても心地よい。
なぜ退屈だなんて思えたのかを今日歩きながら考えてみた。

 

関わり方が分からなかった。

 

もちろん当時と今では街にあるモノもずいぶんと変わっただろう。
事実、美術館はなかった。
もしそれらがあったとしてもガキのボクには関わり方はさっぱり分からなかったはずだ。
その分からない感覚を退屈だと解釈した。
そして原因を街のせいにした。
そんなことじゃないかと考えた。

 

 

そしてまた歩く。

 

 

お堀を歩き、鷹匠から街へ入るのが好きだ。
人ごみを避けながら気に入ったところをうろうろする。
すると美術館の重力に引き寄せられる。
そうして引き寄せられた美術館の中でまたもうろうろする。
するとまたもや重力に引き寄せられる。


それが気になる作品というものだ。


それを忘れないように手帳にメモする
そのためにいつも鞄の中には鉛筆があるんだ。
余韻を楽しむためにお茶を飲みに行く。
しばらくしてから晩ごはんに間に合うようにまた歩きはじめる。

 

いつもこんな風に重力に逆らわず過ごすのだ。
予定のない休みというものは。
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2011年07月18日 [ 3428hit ]
それと、なまたまご。
それと、なまたまご。

 

早起きをする。
風呂に入る。
新聞を読む。
お茶の飲む。
掃除をする。

 

うどんにかつおぶし、それと、なまたまご。

 

自転車に乗る。
映画館に入る。
散歩する。
音楽を聴く。
音楽を買う。

 

早起きをする。
ドイツでの歓喜。
風呂に入る。
言葉を探す。
音楽を聴く。

 

ごはんに味噌汁、それと、なまたまご。
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スーパーカー SHIBUYA Morning

2011年07月18日 [ 3147hit ]
暢気に歌う。
暢気に歌う。

 

ああ、またやっちゃった。

 

店番しているとついつい喋っちゃう。
聞かれるとついつい調子に乗る。
そうやって思ってることを喋っちゃう。

ちょっとだけ自己嫌悪。

 

たまには空使う(※)こともしなきゃな。


と、後から思う。

そうかと思えば、

 

ホームページいつも見てますよ。それで来てみました。

 

今しがたそう云ってご来店された方もあった。
あ〜ありがたい。
ちょっとだけロックンロールスター気分。
いやほんのちょっとだけだよ。

 

そうやってまた調子に乗るのだ。あ〜。

 

明日は休みか。
真夏の太陽浴びながら暢気に歌いながら散歩でもするか。


※「空使う」は静岡弁表現です。意味は、とぼける・・・でもないし空使うなんだな〜。
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The Byrds - So You Want To Be A Rock & Roll Star

2011年07月16日 [ 3457hit ]
ホーム
ホーム

 

藤枝松下さんの田んぼ。
14年前に田圃徘徊の旅はここから始まった。
園主が居よいが居まいが月に2回は通う。
いつの間にか癖になった。

 

ところがここのところ、南伊豆、青森、和歌山の田圃徘徊していたら後回しになっていた。
気づいたら一ヶ月以上も行ってなかった。
毎年その出現を楽しみにしている豊年エビもすでに消えていた。

 

忙しかった。いい訳か。
ようやく今日行けた。
風になびく稲の姿は格別だった。
日焼けしながらたくさん話した。

 

今夜は満月。
月明かりの田んぼもきっと涼しい。
今年はいいぞ。

やっぱりここはホームであり教室だ。


※アンコメ米作りプロジェクトでのレポートはあたらめてアップします。
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Foo Fighters - Virginia Moon

2011年07月14日 [ 3248hit ]
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