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今日もすっかり日が暮れた。
今日もすっかり日が暮れた。

 

ここのところ来訪者が多い。
日頃ゆっくり話すことができない知人や友人がやってきては店の奥の円卓で語らう。
その円卓のことをアンコメカフェとかアンコメサロンなどと呼んでいる。

 

昨日はお世話になってる大学の先生が訪ねてきてくれた。
午後から後期の授業とかでその準備を朝方までしていたらしくちょっと眠そうだった。
そこで少し濃い目のコーヒーを淹れた。

 

今日は友人と昼食を共にした。
炊き上がったばかりの松下カミアカリと松下あさひの夢。
おかずは鮭の粕漬けと野菜たっぷりのスープ。
食後はやっぱりコーヒー。

 

以前友人の一人が「ここは土間だよ」と言っていたことを思い出した。
内と外を併せ持つ社交空間。
友人知人が気楽にやって来れて、亭主も気楽に迎えられる。
互いに心地よい時間を過ごせて思いがけないアイデアが浮かんだり答えが見つかったりする。
SNSは便利で楽しい社交空間としてすっかり日常化しつつあるけれど
こうして食事やコーヒーを共にする空間や時間はなにより大切にしたいものだ。

 

今日もすっかり日が暮れた。
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2011年10月08日 [ 3517hit ]
Border
Border

 

米のことを知りたくていろいろと動いているうちに
たべものに関わる色んな分野の人と出会うことになった。

 

牛乳に詳しい人
卵に詳しい人
コーヒーに詳しい人
洋菓子に詳しい人
トマトに詳しい人
日本酒に詳しい人
お茶に詳しい人
フランスのパンに詳しい人
野菜に詳しい人
豚肉に詳しい人
ワインに詳しい人
キウイに詳しい人
りんごに詳しい人・・・。

 

分野は違えど、いつもそれぞれの方とお話をするとある共通するものを感じることがある。
それは「境界線」みたいなもの。

 

線の先へは入ってはいけない。
けれどその線が見えるところまでは行かないと自らの世界が見えない。
分かってもらえるだろうか?この感じ。

 

商い。つまりビジネス的には線の向こうはお花畑に見える。(らしい)
しかしそこへ踏み込むとなにやら失うものもあるようだ。

 

何を失うかなんて僕は知る由もないが、僕にとって身近な感覚としてはこれに近いものなのかな?
量と質。
量を求めた瞬間に質を失う。

 

不器用なヤツの戯言かな。
まあ僕はその心配には及ばないほど線は遥か向こうらしい。
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2011年10月06日 [ 3550hit ]
D勉強の会 ごはん炊き講座【参加者募集】
D勉強の会 ごはん炊き講座【参加者募集】

 

D&DEPARTMENT静岡でアンコメ店主によるごはん炊きの講座やります。

 

今回はおなじみ土鍋によるごはん炊き。
講座というより参加者みなさんと一緒に楽しみましょう&ちょっぴりお米ウンチク知りましょう。
という感じです。

 

おいしいごはん炊きはいくつかのポイントさえおさえれば誰でも簡単です。
それらポイントを知ると稲のコト、お米のコト、ごはんのコト、色んなことに気づきます。
その気づきは日常茶飯に彩りを見出せるに違いありません。

多くのみなさまのご参加をお待ちしています。


講座の詳細はD&DEPARTMENT静岡のサイトをご覧ください。

 

電話番号054-238-6678
郵便番号422-8034
住所静岡県静岡市駿河区高松1-24-10
2011年10月02日 [ 3731hit ]
あいつの空
あいつの空

 

今日、松下が穀物検査を済ませたお米を運んできた。
「いただき」
28俵、1680キロ。
二人で担いで11段手積みした。
10年前には二人とも小走りで積めるだけの体力があったけど今日はゆっくりひとつひとつと積んだ。
お互い少しだけ年齢を感じた。

 

事務所でコーヒーしながら次の稲刈りの話しをした。

 

― 今週末は降るから明日刈らっかと思う・・・。

 

天気だけが気になる。
だから天気予報ばかり見ている。
以前は自分の頭の上だけが気になったものだがここ5年ですっかり変わった。
松下も僕も。

 

テレビで天気予報を見るたびに
北関東や東北の仲間たちの頭の上が気になる。
先日もそうだった。
静岡を過ぎた台風が太平洋側に逸れて行くことをマジで祈った。

 

そんな話しを松下としていたら
東北の仲間たちも他の仲間の頭の上の天気が同じように気になると云っていたらしい。
天気予報でニッポン地図がテレビに映るたびに互いに「あいつの空」が気になる。
明日のどうだろうか?
今週末は稲刈りができるだろうか?
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Flica - Mid

 

2011年09月29日 [ 3556hit ]
23年産新米。
23年産新米。

 

いよいよ本格的に入荷し始めました23年産米。
今年はお天気にも恵まれたこともあり、
これまでに入荷したお米や産地を見て歩いて限りではとても良い仕上がりです。
こんな年だからこそ、ほんとうにうれしく感じています。

 

気がかりなのはやはり放射能。
アンコメに関わりのある各地の生産者さんからの
「検出されませんでした!」

という連絡を聞くたびに安堵し、いっしょに喜んでいます。

 

茨城や福島の仲間たち。
彼らとはこれまで時間を掛けて信頼関係を築いてきました。
その関係をこんなことで壊してしまうわけにはいきません。
ですから彼らのお米が数値的に問題のないお米であればきちんと売っていこうと思います。

 

いっぽうで
「分かっていてもやっぱり止めておきたい・・・」
そういう声にもきちんと答えていくつもりです。
西や南、離島で栽培されたお米も準備しました。

 

誰にでもある正直な心、その心のニーズに答えるべく
出来る限り多様な選択ができるように準備をしました。
しかしアンコメのできる仕事にも限度はあります。
残念ながらじつにささやかなものです。
ですからこれからの一年間、上手くいかないこともあると想像されます。
ですからお客様にもご協力いただきながら歩みを進めていくつもりです。
とにかく長い長い仕事になるに違いありませんから。

 

どうぞよろしくお願いします。
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画像:静岡藤枝松下さんの田んぼにて。品種はいただき。

2011年09月27日 [ 3544hit ]
お彼岸のこと。
お彼岸のこと。

 

お彼岸はイベントがあったり集まりがあった。
早朝から動いた。
夕方になって空を見上げると夕景が美しかった。

 

仲間と美酒に酔い語り合った。
二日続いたらさすがに疲れた。


お墓参りに行けずちょっと申し訳ない気持ち。

週末に行こう。

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Flica - Back - Nocturnal
 

2011年09月26日 [ 3367hit ]
畦授業。
畦授業。

 

今日はお休み。そこでスタッフYと松下さんの田んぼへ。
暑い。今年最後の夏か。
田んぼに彼岸花。

 

畦では今日も稲の生命生理のはなし。
超一流の授業をたっぷり2時間。
20歳代半ばでこの経験、ちょっと羨ましい。

 

― 自然の状態の稲ってどんな姿なんですか?
― あれがそうだ。

 

指差す先にある一株の稲。

 

― 周りが少し直径1メートルくらい窪んでるだろう。あそこまで根が張っているんだ・・・。

 

稲の生命生理を知るための生きた教材が溢れている。
ここはありとあらゆる稲の姿が存在する類まれな場。
だから教室のように通う。

ここで10年学んだ先に何が現れるだろうか?
静かな期待をしながらその風景を眺めた。
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画像上:休耕田にある実生の稲。
画像中:あさひの夢の田んぼ。彼岸花が咲き始めた。
画像下:畦授業。

2011年09月19日 [ 3358hit ]
毎年恒例、はいチーズ。
毎年恒例、はいチーズ。

 

今日、松下さんのお米の第一陣が入荷した。
巨大胚芽米カミアカリ。
全部で40俵(2400キロ)
松下さんとアンコメスタッフ3人で低温貯蔵庫の一番奥へ手積みする。
16段。

 

−今年もこの日が来たね・・・

 

なんて云ってるうちに16段積み終わり恒例の記念撮影。

 

−はいチーズ。

 

倉庫内は14℃でも大汗。
しばらくその場でプラッシー飲みながら涼む。
そして馬鹿話しに興ずる。
今年は入社したばかりのTくんをネタに盛り上がった。

 

いよいよバトンは渡された。
これから販売ステージのはじまり。
良いことも、そうでないことも作り手(生産者)と共有する。
とくにカミアカリはその精神こそが守り育み未来へつなぐための力となる。
毎年こうして大汗かきながら倉庫に運び入れる時、その精神を両肩にずっしりと感じるのである。
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Yes - I've seen all good people

 


 

2011年09月15日 [ 3888hit ]
歩く東京。
歩く東京。

 

東京へ。

お世話になっているフードジャーナリストの向笠千恵子さんの祝賀会。
著書「食の街道をいく」(平凡社新書)がグルマン世界料理本大賞のグランプリを受賞されたのだ。
会場の東京會舘は300人近い人人人・・・。全国から集まっていた。
食関係の集まりとあって本の内容にあわせて用意されたお料理の美味しいこと。
呑むより先にひたすら食べまくった。(笑)

 

閉会後時間があったので以前から行きたかった東京都現代美術館へ。
フレデリック・バック展。
フレデリック・バックと云えば「木を植える男」があまりにも有名。
しかしアニメーションを手掛けるずっと前の作品に見惚れた。
鉛筆や木炭でかいた素描、そしてガッシュで描かれた風景画。
図録は買ったがもう一度見たい。

 

帰りはぶらぶら歩いた。何十年ぶりかの木場。
高層マンションの灯りを見た。
中華屋の赤い看板を見た。
蒸し暑い夕方。途中ビールを買った。
ストレンジャーな自分にちょっと酔った。
それから地下鉄の駅まで歩いた。
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画像上:丸の内界隈

画像中:祝賀会場

画像下:東京都現代美術館 柱の横の影は僕。

2011年09月11日 [ 3567hit ]
減電継続。
減電継続。

 

アンコメは節電継続中。
おかげさまで前年対比平均18〜19%ダウン。
震災前も節電していたつもりだったけど照明を調整したりコンセント抜いたりしてここまで絞ることができました。
こんな右肩下がりなら楽しいものです。

 

これからいよいよ秋の夜長シーズン、消していた店前のダウンライトをLEDに変えて復活しました。
震災以来お店の前が暗すぎてちょっと寂しい感じでしたがプラス20Wほどでちょっとだけ明るくなりました。
その分、暇な日はさっさとお店を閉めて調整しています。

 

気分的には節電というより減電です。
節約という言葉のイメージからだとどこか無理しているようなイメージがあるけれど
電気を減らす、減電というのが気分的にはピッタリです。

 

これからも減電、その次は創電かな。
そうしてるうちに必ずどこかに「ちょうどいい」が見つかる気がするんだ。
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Todd Rundgren - The night the carousel burnt down 

2011年09月08日 [ 3697hit ]
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