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水田徘徊 新潟三条。

 

八月三日

 

アンコメの人気米。
特別栽培米(減農薬減化学肥料栽培)新潟しろくまコシヒカリ。
今日はそのお米を栽培している三条市周辺の田んぼを見て歩いた。
三条市と言えば先週の新潟県と福島県での豪雨でその影響を心配しましたが
しろくまコシヒカリはすべて無事でした。安堵。

 

アンコメ用の「しろくまコシヒカリ」は現在二人の生産者が栽培している。
知野さんと相田さん。
それぞれ栽培基準は同じですが手法やアイデアは少し異なります。
それは田んぼを見ただけですぐわかります。稲の姿、仕立てが異なるからです。

 

例えばこんな違いがあります。
知野さんが一坪に60株植えてあり茎の数が20本位に対して、
相田さんは一坪に37株植えてあり茎の数が30本位。

 

同じブランドで販売しているお米でもその育ちの有様は異なるのです。
しかしどちらのお米も品質も味も申し分ありませんし甲乙つける必要はありません。
それが人気の所以なんです。

 

よく稲作における人知の及ぶ領域とはせいぜい30%位かな・・・なんて話しをある生産者としたことがあります。
それ以外の70%は神の領域みたいなものだと。
でも、その人知の及ぶ30%をきっちりやってる人がどれだけいるだろうかとも・・・。
これはあくまでも感覚の話として聞いてほしいのだけど、
その30%をやりきってる人の稲は「神が微笑む」気がするんです。

 

だからそういう人を、田んぼを探して歩いているわけです。
知野さん、相田さんもそういう田んぼです。
それと、いつか微笑むかもしれない人のところにも通います。
先週行った南伊豆の中村さんのところはそういう所です。


明日は同じ新潟県と山形県の県境、村上市中浜へ水田徘徊します。

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画像上:相田さんの稲。茎をごらんあれ。これが坪37株植えです。

画像中:出穂まじか。

画像下:豪雨の後の河川。河川敷の桃畑に被害がありました。昨年、土手のかさ上げしたおかげで被害が出なかったそうです。

2011年08月03日 [ 3822hit ]
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