10月10日「きぬむすめ」と「あさひの夢」ようやく入荷。
去年の手帳では10月3日入荷だったからちょうど一週間遅れ。
今年は待ちに待った。何せ各産地ともみな遅れ気味。産地によっては2週間近く遅れているところもあるくらい。
原因は8月のお盆以降の気温低下と長雨による日照不足。
暖地の静岡にとっては品質向上に貢献してくれたものの、
東北の標高の高い産地では登熟(受粉以降の生長)が進まないとの声も聞こえてくる。そんな状況だった。
さて、「きぬむすめ」と「あさひの夢」の話しに戻す。
収量は反収で6俵台半ば。7俵(420キロ/玄米)を超えなかった。
このプロジェクトでは上限7俵が目標値なので、半俵(30キロ)減収となったが前述のとおり品質は申し分ない。
袋を開け手にとって香りをとる。これまで入荷した27年産の中でも群を抜く香り。
粒張り、色ツヤとも文句ない。問題は食味。たべてどうなのか?
「きぬむすめ」については、まず第一に「驚くべき質感!」
炊きあがりのツヤから想像されるとおりの、超なめらか食感。
なめらかで柔らかく溶けるようであるから、唾液と早い段階で混ざることで口に入れてすぐ甘みを感じる。
噛んでいく過程も嫌な食感は微塵もなく、見事に溶けていき。松下の米らしい風味の余韻もしばらく続く。
大げさだが、ついにここまで来たか。。。という思いと、静岡でもこういう米が生まれるのか。。。という思い。
いっぽうの「あさひの夢」については「これって、あさひの夢?!」
というくらい、これまで味わってきた「しっかり食感であっさり味」」の印象とは少し異なるイメージ。
意外にも「きぬむすめ」と近いなめらかで柔らか食感であるため、あっさりとではなく甘みを感じる。
「あさひの夢」とは、そもそもどんな米なのか?それを再認識させられた。
いづれせよ、まだ数回の試食であるので、今後印象は変わっていくかもしれない。
しばらく様々な方法で試食をし、見定めていこうと思う。
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画像上:きぬむすめ80俵(4800キロ)、あさひの夢12.5俵(750キロ)手積みで低温倉庫へ
画像中:玄米
画像下:きぬむすめ白飯テスト炊飯1回目