夕陽と電話とファクシミリ。

 

夕方近所の文房具店に買い物に行った。
半紙とお気に入りのペンを買い込んでから外に出た。
夕陽がきれいでしばらく空を眺めた。
店のネオンの向こうに夕雲がゆっくりと流れる。

 

携帯電話が震えた。
会津(福島県喜多方市熱塩加納町)の菅井さんからだった。
巨大胚芽米カミアカリの放射能検査結果の連絡だった。

 

― カミアカリの放射能検査結果が出まして・・・結果はND(検出せず)でした・・・。

 

いつもの朴とつとした声ながら笑顔が想像できた。
夕陽を眺めながらうれしくちょっとだけ目頭が熱くなった。
電話を切った後に菅井さんからファックスが送られてきた。
こんな内容の文字が並んでいた。

 

ヨウ素131 ND(検出せず)検出限界1Bq/kg
セシウム134  ND(検出せず)検出限界1Bq/kg
セシウム137  ND(検出せず)検出限界1Bq/kg

 

ちょうど今日はえびす講。
菅井さんから渡されたバトン(米)しっかり持ってきっちり走れるようにと、えびすさんにお願いすることにしよう。
ああよかった。
ほんとうによかった。
3月11日以降でもっとも美しい夕陽だ。
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