予定のない休みにはきまって散歩。
そして映画館か美術館へ紛れる。
歩いて行けるところにその両方があることをありがたく思う。
若い頃は退屈な街だと思って脱出したくてたまらなかった。
そして望みどおり脱出を果たした。
まあ7年後に戻って来たのだけど。
それから20年以上経った今はとても心地よい。
なぜ退屈だなんて思えたのかを今日歩きながら考えてみた。
関わり方が分からなかった。
もちろん当時と今では街にあるモノもずいぶんと変わっただろう。
事実、美術館はなかった。
もしそれらがあったとしてもガキのボクには関わり方はさっぱり分からなかったはずだ。
その分からない感覚を退屈だと解釈した。
そして原因を街のせいにした。
そんなことじゃないかと考えた。
そしてまた歩く。
お堀を歩き、鷹匠から街へ入るのが好きだ。
人ごみを避けながら気に入ったところをうろうろする。
すると美術館の重力に引き寄せられる。
そうして引き寄せられた美術館の中でまたもうろうろする。
するとまたもや重力に引き寄せられる。
それが気になる作品というものだ。
それを忘れないように手帳にメモする
そのためにいつも鞄の中には鉛筆があるんだ。
余韻を楽しむためにお茶を飲みに行く。
しばらくしてから晩ごはんに間に合うようにまた歩きはじめる。
いつもこんな風に重力に逆らわず過ごすのだ。
予定のない休みというものは。
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