六月十六日午前。
予報どおり朝から雨。
田辺から車で会津川沿いに北上。
龍神村、龍の神様か。
待ち合わせ場所の村役場で紀伊半島のイラスト地図を眺める。
以前、司馬遼太郎の「街道をいく」で読んだことのある十津川街道はお隣だった。
役場から車で数分、棚田地帯に入る。
幾重にも連なる田圃の最上部に生産家が待っていた。
土砂降りになった。
龍の神様の歓迎ですよ。
家族で守っている棚田。
一枚一枚に名前がある。
雨に煙る谷の向こう側にも棚田が見える。
棚田の再生。
そんな大儀よりも家族で棚田で稲を育てるのが生業。
畦で数分話しただけだったがその普段感が心地いい。
生産家から玄米を数キロを預かった。
帰ったら試食する。
わくわくしながら龍神を離れる。
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