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旅先は弥生。
 
 
土曜日はソロのスイハニングミッションを行った。
いや正確にはスイハニングではない。
前炊飯時代へのタイムトリップしてのミッションだった。
 
旅先は直線距離でたった5キロ程度だが、2000年以上も前の弥生時代。
人口約70人の登呂村。
 
羽釜はおろか愛用の土鍋さえ持って行けない。
あるのは現代人が台付甕型土器なんて野暮な言い方をする素焼きの土器。
それが4つ用意されていた。
 
時間旅行までして現場で何をすべきか?
ここ2週間、腰の不調に耐えながら考えた。
なかなかすっきりとしたアイデアが浮かばないで悶々としていたら
アイデアの断片がいつの間にか目の前に現れた。
 
断片1:根昆布
断片2:塩鰹
断片3:軍鶏
断片4:蓋
 
ただの再現では時間旅行する意味がない。
かと言って「現代はこうですよ・・・」なんて上から目線はぜんぜん違う。
弥生に持って行っても違和感のない素材とアイデア。
手の込んだ調理はぜず、運転は土器に任せ腹で考えながら行き先、落としどころを探ってみた。
 
 
1号・2号甕
混合分づき米(静岡森町堀内米キヌヒカリ:3〜7分)をひたすら煮る。
米が硬ければ水を足してまた薪をくべる。
いっぽうには、西伊豆田子の「塩鰹」を、
もういっぽうには、真昆布の根昆布(白口)を放り込みひらすら煮た。
 
3号甕
水に軍鶏と生姜を入れひたすら煮た。
その間に、かつおぶし、塩かつお、酒、醤油を適当に加える。
次に巨大胚芽米カミアカリ(静岡松下カミアカリ24年産)を放り込み、さらに煮る。
カミアカリの食感がええ感じになるか?ならないか?は個々がお腹と相談してから喰う。
カミアカリの軍鶏スープ煮@登呂村ver。
 
 
手応えを感じた。
 
旨いものは絶対的に旨いと感じる。
誰が何を担うか?そんな役割なんて必要ない。
作りたい人が作り、食べたい人が食べる。ただそれだけ。
食べる作法や時間のルールもない。
むしろ食べながら口中でその頃合いを感じながら過ごすこと。
それが、すなわち生きること。
 
人は食べて生きてることで充分にその役割と使命を果たしている。
そんな思いが深くなった。
 
 
この旅はこれからもまだ続きます。
乞うご期待。
 
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2012年09月23日 [ 4573hit ]
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