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西浦へ

 

今シーズンの岩崎さんのみかんは完売しました。たくさんのご注文ありがとうございました。次回入荷は12月です。

 

伊豆半島上空には雪雲。霙交じり雨、外気温2℃。
半島の付け根、沼津市西浦。
西浦みかんの故郷。岩崎さんの農園を訪ねた。

 

急峻な坂道を登ると岩崎さんのみかん畑があった。
振り返ると入り江が見えた。
どこかで見たことのある風景。のんびりとした光景。
小津の映画か?寅さんか?

 

みかん畑は斜面を除くと約1町歩あるそうだ。
登りも下りもなかなかタフだ。
農道脇には木造のみかん貯蔵倉庫。
引き戸を開ける。みかんの香り。青島みかん1個いただく。
ほどよく酸が抜けていた。ただ甘いだけじゃない。

 

― みかんの木いっぽんいっぽんの様子を見ながら肥料過多にならないようにしているんですよ。

 

何年も前に木を見ていたらこれまで常識とされていた栽培セオリーに疑問を持ったそうだ。
そこで試しに数本だけこれまでの肥料体系を見直してみた。
するとその年に収穫したみかんに問題の症状が出なくなった。もちろん味も良くなった。
しかも歩留まりも良くなった。
そうやってこれまで園全体を育ててきたそうだ。

 

けっして肥えた土壌じゃない。どちらかといえば痩せている。
痩せているから肥料をやりたくなる。
やることが熱心な栽培だと思う。それが人情ってもんだ。
でも痩せているからこそ、コントロールがしやすくなる。
もともとの地力の基準点、ゼロ点が容易に発見できるからだ。
それがわかると木が必要とするちょうどいい肥料の量とタイミングに気づく。
岩崎さんはそれに気づいた。

 

じつは田んぼでも同じはなしをたくさん聞いてきた。
みかんも稲も農作物である前に植物だってこと。
木を見る。稲を見る。
そこにかかわり方の全部が書いてある。

 

勉強になります。ありがとうございました。岩崎さん。
それにしてもこのみかん、たべすぎに注意だな。ふふふ。
_

 

沼津西浦岩崎さんの青島みかん
1キロ350円

5キロ(Lサイズ)2400円
10キロ(Lサイズ)4700円


レモン
1個80円 2個150円

 

*この後いよいよ「寿太郎みかん」が入荷します。乞うご期待ッ!
_

 

画像上:振り返ると小さな入り江が見えた。霙交じりの雨は止んできた。
画像中:みかん貯蔵小屋。木造が温度と湿度をちょうどよく守っているそうだ。
画像下:園主の岩崎さん。
 

2012年01月25日 [ 4382hit ]
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