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第2回 カミアカリの素顔(1)
 「これは新しい穀物の誕生ではないか?」
初めて食べた時の強い印象が今でも脳裏に焼き付いている。
 
 試験栽培途上のカミアカリの試食をした時に思ったことだ。香ばしい香りと、コシヒカリの突然変異種ならではと思われる、モチモチとした食感に加えてプチプチとした、まるで砕けた落花生を食べているような独特の食感、そして強い甘み、今までの白米や分づき米、むろん玄米にはない食感が、私の食欲をかき立てたのでした。
 
 松下さんのお米には、もともと彼の栽培方法によるものと思われる独特の風味が存在します。98年、私が初めて彼の栽培する米(コシヒカリ)を食べた時、その風味が今まで経験してきたお米にはない風味だったために、当初少し困惑しました。後にその正体が、どうやら彼独自の有機栽培によるものだと、おぼろげながら理解できた時に、それを形容する言葉としてこう表現したのです。
「野趣」
 まるで雑草のような、飼いならされていない自立した植物が持つ風味・・・という意味を形容するために使ったキーワードでした。
 当然、カミアカリにも、その「野趣」があります。しかし、この「野趣」感は松下さんの田圃だからこそ生まれたもの、これがもし違う条件の田圃や違う栽培方法だったとしたら、もしかするとカミアカリは、この野趣をまとわなかったのかもしれません。
 結果的には、その野趣とカミアカリが持っている香りと食感のコラボレーションが、今までに経験のない穀物を食べているという印象を、私に与えたのでした。
 
 今まであった他の巨大胚芽米もそうであったように、カミアカリも栄養面での付加価値に目が向きがちになります。それはビタミンやミネラル、あるいはガンマアミノ酪酸(ギャバ)だろうと思われます。無論それらは、今後研究対象になるだろう思います。しかしそれよりも、このカミアカリが持つ独自の食感と、そこから感じられる「新しい穀物」という感覚に注目すべきだと、私は感じているのです。
 
2006年(平成18年)7月25日 
 
次回は、「カミアカリの素顔(2)」と題して、栽培における専門的情報などについてご報告します。
2006年07月25日 [ 2599hit ]
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